【スマホとゲーム機どっちで遊ぶ?#72】スマホ版は名前変更機能、他機種版は倍速機能アリ!名作RPG『ファイナルファンタジーVII』

2023-06-18 17:00 投稿

君はもうクラウドになったかい?

スマートフォン・タブレットと別機種で配信されている作品を比較していく企画の第72回。

今回扱うのは、言わずと知れた名作RPG『ファイナルファンタジーVII』(以下、『FF7』)。

比較に使用したのはiOS版とプレイステーション4版。ゲーム紹介ではiOS版の画像を使用していく。

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【価格】
iOS:1900円(税込)
Android:1900円(税込)
ニンテンドースイッチ:1834円(税込)
プレイステーション4:1834円(税込)
Xbox:1834円(税込)
※PS版はPS Plusエクストラのゲームカタログに対応

『FF7』とは
・科学技術とファンタジーが融合した世界で物語が展開するRPG
・装備するマテリアによって使用可能なコマンドが増加
・一発で能力をMAXにできる追加機能も搭載

スマホ版と他機種版の違い
・スマホ版はオートセーブ機能と名前変更機能を搭載
・他機種版では3倍速モードとエンカウント無効、バトル中全ゲージ自動回復モードを搭載
・スマホ版はヘルプページにアクセスしていつでも操作やシステムを確認可能

名作はいつ遊んでも名作

『FF7』は、『ファイナルファンタジー』シリーズ第7弾にして、シリーズで初めてプレイステーション用タイトルとしてリリースされたRPG。

シリーズおなじみのリアルタイムで進行するコマンドバトルであるアクティブタイムバトルや、アイテムの装着によってコマンドが増加するマテリアシステムなど、発売から25年以上経ったいまなお楽しめるシステムと星の命をめぐるストーリーが魅力だ。

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▲バトル中は画面下部の右に表示されるタイムバーが自動で増加し、満タンになると行動が可能になる。コマンド選択中も敵が行動するのがスリリング(設定で選択を待つようにすることもできる)。

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▲科学技術と魔法的技術が混在する世界を舞台に、金髪のツンツン頭が特徴的なクラウドを中心とした物語が展開する。グラフィックがリアルになったリメイク版ではカットされているコミカルな描写も見どころのひとつ。

本作最大の特徴とも言えるのが、装備にマテリアと呼ばれるアイテムを装着することで使用可能な魔法などが変化するマテリアシステムだ。

各キャラクターが装備できる武器と防具にはマテリアをセットするスロットが設定されており、そこに魔法やコマンドなどの効果を持つマテリアをセットすることで、対応するコマンドが使用可能になる。

同じキャラクターでもマテリアの付けかたによって役割や立ち回りが変化するため、プレイヤーごとに遊びかたの差が出る部分だ。

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▲ゲーム内でもチュートリアルが存在(スキップ可能)。マテリアさえあれば誰でも魔法が使えるが、逆にマテリアをセットしていないと魔法や特殊なコマンドは使えない。

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▲戦闘中にダメージを受けるとそのキャラクターのリミットゲージが上昇し、ゲージが満タンになると必殺技とも言えるリミット技が発動できる。こちらはマテリアに関係なく使用可能だ。

『ファイナルファンタジーVII リメイク』やその続編である『ファイナルファンタジーVII リバース』なども展開しているが、これらの作品はバトルなどのシステム面が変化しているのはもちろん、シナリオにもアレンジが加えられている。

原作の懐かしさにそのまま触れたいという人はもちろん、リメイク版でのアレンジが入る前はどのような物語だったのか、といった点を知るという意味でも改めてプレイして楽しめる作品だ。

機種を問わず、エンカウント無効機能やパラメーターMAX機能も搭載されているので、ストーリーだけ楽しみたいという人でもプレイしやすくなっている(ただしパラメーターMAXについてはゲーム性がかなり失われるので、使用する際はデータを分けておくのがオススメ)。

なお、本作を含めた『FF7』関連作品を追体験できるスマホアプリ『ファイナルファンタジーVII エバークライシス』も登場が予定されているので、こちらとの違いがあるのかどうか、といった点を楽しむのもアリだろう。

操作性にやや差&それぞれ固有機能アリ

値段とゲーム内容ではスマホ版、他機種版とに差はなく、どちらでも同じように楽しめる。

スマホ版はバーチャルパッドを使った操作。バトル中は注意しないと左入力が誤爆しがちだが、プレイしていてそこまで極端な不便さを感じるほどではなかった。

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▲バトル中は左入力で前列、後列のポジションを変更するチェンジが使用できるのだが、下のコマンドを選ぼうとしてうっかりチェンジを選択してしまう、といったことが何回かあった。

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▲移動に関しては他機種版とそこまで遜色ないが、ワールドマップではR1、L1を使ってカメラを回転させるので、移動しながらのカメラ操作はややしづらい印象だ。

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▲バーチャルパッドはオプションで濃度を変更できるほか、設定に関係なくムービーシーンでは非表示になるので、そこまで気にならない。

スマホ版の独自要素として用意されているのが、オートセーブ機能と名前変更機能。とあるキャラクターのイベントを見た後は名前を変更したくなったという声も多いので、ゲームには直接影響しないがうれしい機能だ。

どちらもワールドマップに出られるようになってから有効となるため、ゲーム開始後数時間は機能しない。

オートセーブ機能はセーブポイント到達時とワールドマップに出たタイミングで自動でデータを保存してくれるので、ちょっとした手間が省ける。

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▲セーブ枠は10×15個用意されており、オートセーブ機能を有効にするとセーブ10の15番目のスロットに保存される。

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▲コンフィグ画面のいちばん下から名前の変更が可能。変更はセーブ可能なタイミングで自由に行える。

一方で他機種版には3倍速モードとバトル強化機能モードが搭載されている。

前者は名前の通りだが、バトル強化機能モードでは戦闘中にHPやMP、リミットゲージが減少した直後に全回復するようになる。

あくまでも減少後の回復なので一撃で倒された場合には戦闘不能となってしまうが、リミット技が使い放題になることもあってかなり楽に戦えるようになる。

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▲各種モードは左右スティックの押し込み、同時押し込みで切り換える。オン/オフは画面左下のアイコンで確認できる。

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▲倍速モードは稼ぎを行う際やマップ探索時に便利だ。ただしムービーなど一部のシーンでは無効化される。なお、倍速にしてもBGMなどには影響しない。

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▲バトル中の目押しやアクション性の高いミニゲームなど倍速モードにしていると難度が上昇する場面もあるが、スティックを押し込めば即座に切り換えられるので問題はない。

そのほかに細かい違いを挙げるとすれば、スマホ版はタイトル画面から操作説明などが見られるヘルプページにアクセスできるのも他機種版と異なる部分だ。

各種機能についてはゲーム内でも説明が行われる個所があるので必須というほどではないが、キャラクター説明なども読めるのはうれしい人にはうれしいポイントだろう。

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▲ヘルプページはデジタル説明書といった内容になっている。

しっかり遊ぶなら他機種版、ストーリーをなぞるだけならスマホ版でも

値段やゲーム内容に差がない本作では、スマホ版にない倍速機能をどれだけ重視するかがポイントになってくるだろう。

レベル上げを筆頭に各種稼ぎを行う際には戦闘回数をこなす必要があるため、倍速モードがあるのとないのではかかる時間も大きく変わってくる。

戦闘面を度外視してストーリーだけを追いたい、という場合は能力MAX機能を使ってしまえばいいが、ボス戦も含めて戦闘が作業になってしまうため、あまりオススメはできない。

倍速機能がなくても問題なくプレイはできるので、やり込みはせずにストーリーを追いたいだけであればスマホ版で遊んでも問題はなく、とくに外で少しずつ遊びたい場合にはスマホ版のほうが便利だろう。

倍速機能を重視しない場合は腰を据えてじっくり遊ぶか、出先でも細かく遊びたいかといったプレイスタイルに合わせて選択するといい。

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