【スマホとゲーム機どっちで遊ぶ?#25】物語性強めのSFタクティカルローグライト『Crying Suns』

2022-07-17 13:00 投稿

ひと味違うローグライトを

スマートフォン・タブレットと別機種で配信されている作品を比較していく企画の第25回。

今回扱うのは、宇宙艦隊を率いて銀河の謎に迫るタクティカルローグライトの『Crying Suns』。

比較に使用したのはiOS版とニンテンドースイッチ版。ゲーム紹介ではiOS版の画像を使用していく。

20220714_CryingSuns (1)

【価格】
iOS:730円(税込)
Android:1000円(税込)
ニンテンドースイッチ:2570円(税込)
PC(Steam):2570円(税込)
※Steam版は体験版あり

『Crying Suns』とは
・宇宙艦隊を率いて戦うローグライト
・母艦から出撃する戦隊と兵器を駆使して戦う戦艦バトル
・くり返しプレイも物語に取り込んだSFテイスト満載のストーリー

スマートフォン版と他機種版の違い
・スマホ版は値段がかなりお得
・スイッチ版は操作性にややクセあり
・Steam版では無料体験版が配信

戦艦を率いて銀河の謎を解き明かす

『Crying Suns』は、宇宙艦隊の指揮官となって星団を航行し、敵艦隊との戦いやさまざまなイベントを通して物語の謎に迫るタクティカル・ローグライトゲーム。

マップの自動生成、死んだら(ほぼ)リセットといったおなじみのローグライト要素に、重厚なSF世界を舞台にした物語性を盛り込んでいるのが特徴的な作品だ。

20220714_CryingSuns (2)
20220714_CryingSuns (3)

▲網目状に広がる星団(マップ)を移動し、戦隊や兵器を使った戦闘をこなしながら攻略を進めていく。

物語は銀河帝国の極秘クローン施設にある装置から主人公が目覚める場面で幕を開ける。

AIロボットのカリバンに導かれるまま宇宙航行用の戦艦で旅立った主人公は、700年間にわたり繁栄した帝国が衰退した理由、自身の正体など、さまざまな謎に迫っていく。

20220714_CryingSuns (4)
20220714_CryingSuns (5)

▲美しいドット絵と落ち着いた文体が非常にSF作品らしい空気を漂わせている。

ゲームとしての流れはシンプルで、スタート時に搭乗する戦艦と戦闘などで活躍するクルーを選択し、マップの最奥を目指して進んでいく。

戦艦の種類はゲームを進めるごとに増えていくので、戦艦ごとの特性はプレイを進めながら覚えていける。

20220714_CryingSuns (6)

▲戦艦によって開始時に所持している戦隊や兵器が異なるほか、兵器や戦隊に対して固有の特殊効果を持っており、戦隊によってプレイスタイルも変化する。

20220714_CryingSuns (7)

▲クルーは各種イベントや惑星探索に影響するスキルを持つほか、戦闘などで効果を発揮するアビリティも所持している。

20220714_CryingSuns (8)

▲1マップがセクターという単位になっており、左端から右端の出口に向かう。道中で戦力を強化しつつ出口でボスを倒してつぎのセクターへ……、というのが基本の流れだ。

戦闘ではグリッド状に分けられたフィールドに戦隊を展開させ、移動先や攻撃対象を指示していく。戦闘はリアルタイムで進行するが、その都度一時停止して指示の変更が可能だ。

敵戦艦に直接攻撃できる兵器なども存在するが、こちらはクールタイムが長いため、戦隊で制空権を握ることも重要だ。

序盤は楽に勝てるが、敵の戦隊数が増える中盤以降は戦隊戦が勝敗を分けるとも言える。

20220714_CryingSuns (9)
20220714_CryingSuns (10)

▲戦隊は3すくみになるファイター、ドローン、フリゲートが基本。相手の編成を確認してから行動できるので、相性や数的優位を活かして戦うのがポイントだ。

20220714_CryingSuns (11)

▲兵器は敵戦艦や戦隊を直接攻撃できるもの、持続ダメージを与えるエリアを生成するもの、味方戦隊を爆破して周囲にダメージを与えるものなどが登場。何をどう使うかも悩みどころ。

マップ攻略型のローグライトでは1マス1イベントで構成されていることが多いが、『Crying Suns』では1マスがひとつの星となっており、星ごとにアクセス可能な惑星や基地が存在する。

ランダムに発生するものも含めイベントは600種以上用意されており、唐突な戦闘や人助け、宇宙海賊を襲って物資を奪う、ゲーム内資源となるスクラップを使って戦隊や兵器の補充を行うなど、イベントの内容もさまざまだ。

20220714_CryingSuns (12)

▲“!”マークの付いた場所に行けばランダムイベントが発生。メリットが得られるかデメリットを被るかは運と選択次第。

20220714_CryingSuns (13)

▲イベントでは選択肢を選ぶ場面もあり、一部の選択肢は確率で結果が変化。特定のスキルを持ったクルーがいれば選択できるもの存在する。

20220714_CryingSuns (14)
20220714_CryingSuns (15)

▲惑星では士官と隊員を派遣して探索を行うことも可能(探索は自動進行)。物資や戦隊などを得られる可能性もあるが、隊員たちを失うリスクもある。

20220714_CryingSuns (16)

▲星間の移動などには“ニトロ”を消費し、ニトロが尽きるとその場で1ターン待機することになる。1ターンごとにマップ後方から強敵が迫ってくるため、無計画な探索は危険だ。

ローグライトらしく、くり返しプレイして理想的なビルドを追及していく楽しさもある本作だが、全6章で構成されるストーリーも魅力的。

主人公が死亡するたびに新たなクローンが記憶を引き継いで起動するなど、くり返しプレイを物語の要素として取り込んでおり、一風変わったローグライトをプレイしたいならオススメの作品だ。

20220714_CryingSuns (17)
20220714_CryingSuns (18)

▲章によって異なるグループに属するキャラクターが登場し、謎を究明する手がかりや新たな謎を残していく。

スマホ版はお買い得!

『Crying Suns』のスマホ版と他機種版の違いとして大きいのは、値段の差だ。

ニンテンドースイッチ版とSteam版が2570円なのに対し、iOS版は730円、Android版は1000円となっており、シンプルにお買い得。

また、マップ移動や戦闘中の操作はタップでも非常にスムーズ、どころかボタン操作よりもプレイしやすい印象だ。

20220714_CryingSuns (19)

▲画像はスイッチ版。スイッチ版は戦隊や兵器のメニューを開くのに方向キー、メニュー内のカーソル移動に左スティックを使うため、項目を選ぶ操作に若干の慣れが必要。

ボタン操作はややクセがあるとは言え、便利な部分もある。

L、Rボタンで指示する戦隊を変更できるので指示漏れやミスを防ぎやすい。

戦闘時間の早送りがXボタンを押しているあいだだけ有効になるため、敵に攻め込まれた際などとっさのタイミングで解除しやすいのもメリットと言える。

スマホ版は倍速モードと通常モードはボタンをタップして切り換えるため、モードを切り換えようと慌てているあいだに味方戦隊が撃破されてしまう、といったプレイミスも発生するので、それを防げるのはありがたい。

また、スマホ版はクラウドセーブにも対応。タブレットとスマホでプレイすると起動時にデータの同期が行われるため、移動中のプレイと家で腰を据えてのプレイで端末を使い分けることが可能だ。

とくにこだわりがなければスマホ版がオススメ!

本作は機種によるゲーム内容の差がなく、それでいて値段面はスマホ版が半額以下と圧倒的にお得。

ゲーム性に直接影響するような要素ではないが、タブレット端末でプレイするとSF作品に登場するオペレーターのような気分も味わえるので、ボタン操作にこだわりがなければスマホ版がオススメだ。

Steam版に関しては無料体験版も配信されているので、どんな作品か気になった場合はまずこちらを試してみるのもいいだろう。

⇒【スマホとゲーム機どっちで遊ぶ?】バックナンバーはこちら

Amazon人気商品ランキング 一覧を見る

ピックアップ 一覧を見る

最新記事

この記事と同じカテゴリの最新記事一覧