ゲーマー向け最強スマホ“Xperia 1 IV”を先行レビュー!新たに実装された配信者向け機能の使用感もお届け
2022-06-03 19:00 投稿
現役配信者によるレビュー&インタビューもお届け
2022年6月上旬に、ソニーから発売予定の新作スマートフォン“Xperia 1 IV”。この端末はXperiaシリーズの中のフラッグシップモデルとなっており、かなりのハイスペックを誇る端末となる。
また本端末は、昨年発売され、その性能で話題にもなった“Xperia 1 III”の後継機でもある。“Xperia 1 III”はあらゆるユーザーのニーズに応えられる性能を有しているが、中でも注目されたのはゲームに特化した機能の数々だ。
“Xperia 1 IV”でもそれは変わらず、スマホゲームユーザーが望む要素が最大限に詰め込まれているのだが、この端末からはそのさらに1歩先を行く機能として、配信者向けのシステムが実装されるという。
今回、幸いにもソニー様から発売前の“Xperia 1 IV”を借り受けることができたので、ゲーマー向け機能と配信者向け機能に焦点を当ててレビューをしていくぞ。
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またレビューに当たって、実生活で“Xperia 1 III”を使用し、配信者としても活躍するストリーマー“もしうさ”氏に新作“Xperia 1 IV”のインプレッションなども伺っているので、こちらも参考にしてほしい。
なお、ゲームに関連する機能については、すべて『Identity V 第五人格』(以下、『第五人格』)を用いてレビューしていく。
【もしうさ】
YouTube、Twittetrをメインに活動するソーシャルメディアインフルエンサー。YouTuberとしてゲームの実況プレイを配信する傍ら、『第五人格』の公式世界大会“Call of the Abyss”ではキャスターも務めるなど、幅広い活躍を見せている。プライベートで“Xperia 1 III”を使用しており、Xperiaシリーズへの造詣も深い。
最新のチップセットを搭載!
基本スペック紹介
まずは“Xperia 1 IV”のスペックから確認していこう。
サイズ | 165×71×8.2 mm |
---|---|
ディスプレイ | 6.5インチ(21:9) HDR対応有機EL(リフレッシュレート:120Hz) 4K対応 |
チップセット | Snapdragon 8 Gen 1 Mobile Platform |
メモリ(RAM) | 12GB |
ストレージサイズ | 256GB |
バッテリー | 5000mAh ワイヤレスチャージ対応 |
備考 | IP65/68防水防塵仕様 |
昨年の夏にリリースされた“Xperia 1 III”とのおもな差分は、チップセットとバッテリーになるだろう。そのほかカメラ機能やオーディオ機能にも大幅な強化が加えられているが、今回は割愛。
⇒Xperia 1 IV公式サイトはこちら!
⇒Xperia 1 III公式サイトはこちら!
“Xperia 1 IV”に搭載されているチップセット『Snapdragon 8 Gen 1 Mobile Platform』は、昨年末に発表されたばかりの最新モデル。“Xperia 1 III”に搭載されていたSnapdragon 888からGPUの処理能力が強化されており、処理速度は約30%、電力効率は約25%、それぞれアップしている。
ゲームにおいては最重要要素となるグラフィックスの描画において、申し分ない性能を発揮してくれる。
実際に“Xperia 1 IV”を使い、いろいろなゲームを画質設定を最大にしてプレイしてみたところ、かなりの余裕が感じられた。少なくとも今後数年は最前線に立てる端末となりそうだ。
またチップセットの強化による恩恵なのかは不明だが、スクリーンショットの撮影と保存が、過去の端末と比較すると驚くほど早くなっているのが個人的にもっとも驚いた点。
スクリーンショットの撮影ボタンを押してから、撮影・保存までにラグが生じる端末は多い。しかし“Xperia 1 IV”では、文字通りスクリーンショットボタンを押した“瞬間”を撮影してくれるのだ。
地味な強化と感じる人も多いと思うが、ゲーマーにとってスクリーンショットは「いま、この一瞬を撮りたい!」と思った瞬間に使いたい機能であるため、ラグなく撮影をしてくれるというのは、非常にありがたいのだ。
バッテリーについては容量が500mAh増加。これで連続稼働時間がどれほど増加するかは不明だが、多くて困ることはないだろう。
“もしうさ”さんによる端末機能のレビュー
僕はもともと“Xperia 1 III”という、“Xperia 1 IV”の前進となるハイエンドモデルを使っているので、ちょっと気付きにくかったのですが……。ファミ通Appさんがおっしゃる通り、スクリーンショットの速さは、確実にあがっていますね! 地味に見える強化ポイントですけど、これはけっこう嬉しいかも。
端末スペックに関して1番気に入っているのは、21:9の大画面ディスプレイですね。この画面サイズで横持ちで遊ぶゲームをプレイすると、ほかの端末では描画されない範囲も描画されるので、すごく広い視野を確保できるんですよね。
僕がよくプレイしている『第五人格』は、探し探されの鬼ごっこをするゲームなので、視野が広いとそれだけで有利なんですよ。視野を広く確保できると、相手の動きにいち早く気付けますし、「相手はこっちに気付けてないけどこっちは気付けている」という状況も頻繁に生まれます。
「Xperiaを使うだけで対戦ゲームで有利になれる」というキャッチフレーズがありましたけど、まさしくその通りでしたね。この画角の広さだけでもそれは十分に担保されると思います。
使うだけで対戦で有利になれる!
ゲームエンハンサー
Xperiaシリーズが持つ、ゲーマー向け機能“ゲームエンハンサー”についても紹介しておこう。大幅な機能強化として、配信者向け機能が追加実装されているが、これについては後述する。
ゲームエンハンサーとは、Xperiaが独自で持つゲーマー向けシステム。
画質設定から音質設定までをユーザーの好みに合わせて設定できる機能が内包されており、こと対戦ゲームにおいては、この機能を使うだけで環境的な有利を作り出せる強力なシステムだ。
画質設定では、ゲーム画面の輝度を2段階まで上げられる“L-γレイザー(ローガンマレイザー)”と、色味を変更できる“ホワイトバランス”が設定できる。
これらの設定をうまくコントロールすると、画面内の暗い箇所を明るく表示させて視認性を上げることはもちろん、明るすぎて白飛びする箇所の視認性を上げることも可能だ。
『第五人格』においてもこの設定は有用なので、自分好みの設定を作り上げることで、ハンター、ないしはサバイバーを見つけやすくすることができる。
音質設定では、特定の周波数帯域ごとに音量を設定できる“サウンドイコライザー”が利用できる。機能をより簡単に説明すると、一部の音域の音量を上げ下げすることで、聴きたい音をより際立たせることができるというものだ。
ゲームの中でも、音の重要度が高い『第五人格』においてはかなり有用な機能。一部の高音域を上げることで足音がかなり分かりやすくなるため、ハンターをプレイするにしてもサバイバーをプレイするにしても、設定するだけで優位性を上げることができた。
“もしうさ”さんによるゲームエンハンサーのレビュー
ゲームエンハンサーはいいですよね! 使っている人はみんな満足している機能だと思います。
『第五人格』は意外と明るめのステージが多く視認性がいいゲームなので、このインタビューの前には「ローガンマレイザーは使ってないから語るの難しいな」と思っていたのですが、さっき設定を確認したらふつうにレベル2で使っていました(笑)。明るく見えていると感じていたのは、ローガンマレイザーのおかげでしたね(笑)。
オーディオイコライザーについては、ハッキリと強力なシステムだとお伝えできます。『第五人格』はとにかく音が重要なゲームです。発電機の音や、プレイヤーの足音をちゃんと聞き取れるかどうかで、得られる情報量に差が付くので、状況把握の濃度が変わってくるんです。
『第五人格』に限らずですが、ゲームにおいて音が持つ情報量というのはかなり大きいので、オーディオイコライザーが持つポテンシャルを体験してもらいたいです。
Xperiaだけですべてが完結!
YouTube配信機能
冒頭でも記している通り、“Xperia 1 IV”からのゲームエンハンサーには、YouTube配信機能が実装されている。
ゲームエンハンサーを通じて配信をするには、アカウントや放送内容の設定をしたあと、ボタン(準備完了→Go Live)をタップするだけ。
パソコンなどの外部デバイスを使わずともYouTubeライブ配信ができる手軽さが魅力であるのはもちろん、本機能にはさらに特筆すべき機能が実装されている。
それはゲーム音とボイスチャットの音量、そして配信者の声の音量バランスとをスライダで手軽に整えられる点だ。
通常、スマートフォンゲームを配信する場合、音と映像をキャプチャボードなどの外部デバイスに読み込ませ、それをさらにパソコンが取り込み、パソコンに導入されたソフトウェアで音量のバランスを調整しなければならない。
そしてこうしたフローで配信をする場合、スマートフォンでボイスチャットツールを使用していると、ゲームとボイスチャットツールから出力される音はまとめてひとつの音として外部デバイスに伝送されるため、音量バランスを取るのが非常に難しくなっていた。
しかし“Xperia 1 IV”が持つ配信機能を使えば、ゲームエンハンサーでボリュームバランスを整えて配信できるのだ。また外部デバイスに音と映像を伝送する場合においても、ゲーム音とボイスチャットの音をそれぞれ別チャンネルとして出力できるので、どういった配信スタイルをしているにせよ、音のバランスが取りやすくなるのだ。
これまでパソコンなどに頼り、さらにユーザー側でいろいろな工夫を凝らさなければ実現できなかったことが、スマートフォン1台で解決できるというのは、大きな変化と言えるだろう。
ちなみに、ゲームエンハンサーを通じたライブ配信機能には、サムネイル、そして配信中の画面レイアウトをデザインする機能も搭載されている。
どちらの作成も背景となる画像を選択し、挿入したい文章を入力するだけなので、誰でも手軽にサムネイルや配信画面を設計することができる。
背景となる画面は、端末に保存されている画像から呼び出すことになる。端末に保存されている画像を自由に使うことができるので、テンプレートに頼らずサムネイルを作成したい場合は、パソコンなどでサムネイルを作成し、それをスマートフォンに保存して使用すればいい。
“もしうさ”さんによる配信機能のレビュー
音量バランスをスマホ側で整えられるというのは本当に便利ですね。実際面倒な作業ではありますし、パソコンで音量バランスを整えるとなると、ちょっと工夫をしなくてはいけないので、難しいんですよね。
キャプチャーボードやサウンドミキサーなど、外部デバイスからの取り込みラインを確認して、さらにパソコンを操作して設定するというのは、配信を始めたばかりの人にとっては高いハードルだと思います。
それが機材などを取り揃える必要もなく手軽に行えるので、配信者にとっては非常に有用なツールになりそうですね。
またサムネイルや配信時の画面レイアウトをゲームエンハンサーの配信機能で作成、編集できるというのもいいですね。これらも通常ならばパソコンで作る必要があったので。
それが、ここも“Xperia 1 IV”ですでに用意されているレイアウトのテンプレートをちょこちょこっといじればいいだけになるので、配信開始までのハードルが下がります。
誰もが配信を楽しめるようになるスマホだと思うので、配信に興味がある人にオススメしたいですね。
Xperiaユーザーが語るXperiaの魅力とは?
――各機能について、結構ざっくりコメントをいただきましたが、改めて「Xperiaのココがお気に入り!」というのをお教えいただけますか?
もしうさ やっぱり、ディスプレイのサイズですね。21:9というワイドディスプレイは対戦ゲームにおいてかなり有効です。先程もお話しさせていただいた通り、視野を広く確保できると、それだけで断然有利になるんです。
ゲーム自体がこのアスペクト比に対応している必要はありますが、『第五人格』やFPSゲームを本気でプレイし、勝ちを狙いにいきたい人なら、Xperiaを選択して間違いないと思います。
――確かに、ほかの端末では見えないところまで見えるというのは、それだけで大きなアドバンテージになりますからね。
もしうさ 本当にその通りですね。情報量の差は、ゲームの勝敗に直接的な影響を及ぼします。画面が大きいスマートフォンやタブレットは多くありますが、アスペクト比が16:9に近かったり、それよりも横のサイズが短かったりすると、情報量の面でアドバンテージは得られません。
21:9という横に(縦に)長いアスペクト比だからこそゲームの情報量が増えるので、ここは本当に大きなポイントだと感じています。とくに同じ技量の相手と戦う場合は、21:9のワイドディスプレイでプレイしているか、ゲームエンハンサーを使いこなしているかが勝敗に関わってくることもあるかと思います。
――ゲームに関係ない部分だといかがでしょう?「普段使いをしていて、ここがお気に入り!」という点はありますか?
もしうさ サウンド関連ですね! Xperiaって、ほかのスマートフォンと違ってサウンドの質が段違いなんですよ。スマホをテーブルに置いて動画を見たりすると分かりやすいのですが、画面全体から音が押し寄せてくる感じで、迫力がスゴイんです!
――なんとなくわかる気がします。Xperiaで音を聞いた後にほかのスマホから出る音を聞くと、音の硬さ(?)みたいなものを感じますし、スピーカーの位置によって左右のボリューム差を感じることもありますね。
もしうさ それです! 正直技術的なことはまったくわからないので、なぜ違うかはサッパリなんですけど(笑)。個人的には「ソニーさんが持つ音響へのこだわりと、そこを追求し続け、蓄積してきた知見があって初めて実現できているものなんだな」と勝手に思っています。これも、ぜひ多くの方に体験してもらいたいですね。言葉だけでこのスゴさを伝えるのはちょっと難しいので(笑)。
――配信機能についてはいかがですか?
もしうさ 配信者としては、“Xperia 1 IV”単体ですべてが完結するというのが大きいですね。コメントもオーバーレイとして表示スマホ画面に表示されるということですし。
通常だとスマホの画面をパソコンに取り込んでから配信をすることになるのですが、そうなるとスマホのほかにパソコンも操作しなければいけません。
僕は配信がスタートしたら寝っ転がってプレイ・配信することも多いのですが、このスタイルだと何かあるたびに起き上がらないといけないので、ちょっと面倒なんですよね(笑)。
――ちょっと配信のスタイルが特殊すぎて参考にするのが難しいですね(笑)。
もしうさ そうですね(笑)。でも、実際にスマートフォンゲームの実況をしようとなると、スマートフォンとパソコンの両方を操作しなければならないという問題はあるんですよね。
たとえば、何かしらのエラーでスマートフォンゲームが落ちてしまった場合、急いでパソコンを操作してダミー画面などを出さなければいけません。でも“Xperia 1 IV”なら、ゲームが落ちてしまったら自動でダミー画面が挿入されるということなので「本当にパソコンいらずになるんだな」と感じさせられました。
ゲームが落ちた瞬間に、寝っ転がったダラダラの姿勢から飛び起きる必要がなくなる未来、魅力的ですね(笑)。
――そう説明されると納得ですね。何かが起きてしまった瞬間にあっちを操作して、こっちを操作してというのは面倒ですね。
もしうさ スマホのホーム画面ってあんまり見られたくないものですし、プライバシーを気にする人ならなおさらでしょうからね。ダミー画面の自動挿入は非常にありがたい機能だと思います。
――配信機能とはべつに、配信者として気に入っている箇所はありますか?
もしうさ HSパワーコントロールには、地味に助けられていると感じます。HSパワーコントロールは充電しながらゲームをプレイしても、端末(バッテリー)が熱を持ちにくくなるというシステムなのですが、配信中って当たり前のようにケーブルから給電しつつプレイをするので、すぐに手が汗ばむくらいには端末が熱を持つんですよね。
でもXperiaシリーズが持つHSパワーコントロールをONにしておくと、明らかに発熱が抑えられているのを感じるんですよ。熱によってバッテリーがどれくらい劣化するのかというのは分からないので、HSパワーコントロールによってバッテリー寿命がどれほど伸びるのかは分かりません。
ただ、充電しながら長時間ゲームをプレイする人にとってはこれ以上ない機能だと思います。
――では最後に、“Xperia 1 IV”の総評をお聞かせいただけますか?
もしうさ 競技者か配信者か、もしくはカジュアルユーザーかによって、スマートフォンに求める機能や性能には違いがあると思います。“Xperia 1 IV”はゲーム好きの人が求める機能がてんこ盛りになっているので、頻繁にゲームをプレイする人、ゲームに本気で向き合っている人、ゲーム配信というカルチャーを楽しんでいる人なら、ぜひオススメしたい端末ですね。
とくに配信者、もしくはスマートフォンゲームの配信を考えている人には、手放しでオススメしたいです。音のバランスをスマートフォン側で整えられる、ダミー画面が自動挿入されるというシステムは、これまでのスマートフォンにない機能だと思いますし、おそらく今後もこういった配信者に焦点を当てた機能を持ったスマートフォンが出てくるとも思えません。
手軽に配信ができることはもちろんですが、こだわりを持ちたい人にとっても強力な武器として働いてくれると思います。
オトクなキャンペーンが多数開催中!
現在ソニーXperia公式サイトでは、さまざまなキャンペーンが実施されており、今回紹介している最新モデル“Xperia 1 IV”はもちろん、各種シリーズ端末や、その純正ケースを購入するだけで応募できる豪華キャンペーンが目白押しだ。
とくに“Xperia 1 IV”に関連するキャンペーンでは、各キャリアから1万円相当のポイントが付与されるものが多く、飛び抜けて豪華な内容となっている。キャンペーン応募期間は限られているため、少しでもお得に“Xperia 1 IV”を購入したいという場合は、キャンペーン期間内に端末を購入し、応募を済ませておこう。
そのほか、過去に発売されている現行モデル“Xperia 5 III”などを対象としたキャンペーンも実施されているので、気になる人はそちらも合わせてチェックしておこう。
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