記念すべき4周年に行われた周年ライブ 2022年4月23～24日の2日間に渡って、『アイドルマスター シャイニーカラーズ』（以下、『シャニマス』）の4thライブ『THE IDOLM@STER SHINY COLORS 4thLIVE 空は澄み、今を越えて。』が開催された。
『シャニマス』の周年イベントとしては、昨年の3rdライブから約1年ぶり。前回は3ヵ所を回るツアー形式だったが、今回は千葉県・幕張メッセで行われる2デイズのみということで、キャスト陣も“プロデューサー”も全力投球で迎える熱いライブとなった。
【出演者】
アイドルたちから過去の自分に送るメッセージに涙腺崩壊！ オープニングは、“283プロ”のセンターを務める“櫻木真乃”から過去の自分たちに向けたメッセージが描かれる映像と、光のイルミネーションが美しいムービー演出で徐々に会場のボルテージを盛り上げていく。ユニットごとの衣装に身を包んだアイドルたちが登場し、ついにライブがスタートした。
01.Spread the Wings!!：シャイニーカラーズ 02.Ambitious Eve：シャイニーカラーズ
1曲目の“Spread the Wings!!”から2曲目の“Ambitious Eve”、『シャニマス』の始まりの全体曲から1周年の全体曲という流れになっており、この2曲が並ぶのは1stライブ以来。“Spread the Wings!!”がオープニングになったのも久々である。各自の自己紹介では、『シャニマス』のイベント初参加となる希水しおさん（三峰結華役）に注目していたが、三峰らしいセリフとキラキラした満面の笑顔が見られ、“アンティーカ”のパフォーマンスへの期待が高まっていく。
つぎのブロックでは、さっそくその“アンティーカ”が登場。曲が始まる前にはスクリーンにそれぞれのアイドルから、過去の自分に向けたメッセージが流れ、序盤から涙腺崩壊である。以降、各ユニットのパフォーマンスの前には同様にメッセージが流れるが、それぞれが手書きのメッセージとなっており、アイドルの個性が感じられる点も素晴らしい。
03.abyss of conflict：アンティーカ 04.革命進化論：アンティーカ 05.Another Rampage：ストレイライト 06.Timeless Shooting Star：ストレイライト 07.Killer×Mission：アンティーカ×ストレイライト
“abyss of conflict”は、イントロにてステージを真上から捉えたアングルから始まり、アウトロではセンターステージからメインステージに颯爽と花道を歩く姿を見せ、威風堂々としたステージである。初のユニット曲披露となった希水さんは、余裕すら感じられるような表情と素晴らしいパフォーマンスを披露。違和感なく“アンティーカ”のメンバーとしてマッチしており、トップバッターに相応しい熱い姿を見せてくれた。
“Another Rampage”のトロッコに乗って会場を移動するシーンでは、曲の疾走感に合わせて高速移動を見せ、スピーディーさを体感できる演出も。最後はステージで互いに顔を見合わせながら、嬉しそうというよりは不敵な笑みを送りあうあたり、チームでありながらもバチバチのライバル感を見せてくれた。
ライブ初披露となったユニットコラボ楽曲“Killer×Mission”は、“アンティーカ”らしいゴシック感と、“ストレイライト”のハイテンポなロックがミックスされたようなナンバーである。クラシカルさと激しいバンドサウンドに、疾走感のある歌声とダンスパフォーマンスで“プロデューサー”を圧倒する。
続いてのブロックは、“アルストロメリア”、“シーズ”、“イルミネーションスターズ”のパートとなる。
08.パステルカラー パスカラカラー：アルストロメリア 09.ラブ・ボナペティート：アルストロメリア 10.OH MY GOD：シーズ 11.Fly and Fly：シーズ 12.PRISISM：イルミネーションスターズ 13.スマイルシンフォニア：イルミネーションスターズ 14.Secret utopIA：イルミネーションスターズ×アルストロメリア×シーズ
“アルストロメリア”は“パステルカラー パスカラカラー”と“ラブ・ボナペティート”と披露したが、ダンスと曲調を含めて王道なアイドル像を感じさせてくれるステージだ。とくに“ラブ・ボナペティート”に漂う昭和な雰囲気は、幅広い年齢に刺さる曲ではないだろうか。
ユニット曲はいまのところ“OH MY GOD”、“Fly and Fly”の2曲の“シーズ”だが、それ故にこの2曲がライブのたびにブラッシュアップされていく。完璧を目指す“緋田美琴”と“七草にちか”のごとく、完成度がどんどん高まっているように思える。
今回、近藤玲奈さん（風野灯織役）が欠席となった“イルミネーションスターズ”だが、『シャニマス』では毎回見られる演出として、ステージにいないメンバーの場所をあえて空けた状態でパフォーマンスが行われている。さらに、今回は近藤さんのパートも本人の収録した声を使用し、姿がなくても3人が揃っているステージを演出している点も素晴らしい。
3ユニットのコラボ楽曲“Secret utopIA”は、可愛らしい雰囲気が漂うEDM。“イルミネーションスターズ”、“アルストロメリア”に寄せたミドルテンポなダンスミュージックだが、“シーズ”のカッコよさが際立つラップパートもミックスされ絶妙なバランスである。可愛らしい“シーズ”というのもなかなか新鮮で、とくに“緋田美琴”の新たな一面が垣間見れたというところでも楽しい1曲である。
続いては、“ノクチル”と“放課後クライマックスガールズ”のパートである。
15.僕らだけの未来の空 16.今しかない瞬間を 17.クライマックスアイランド 18.拝啓タイムカプセル 19.相合学舎：放課後クライマックスガールズ×ノクチル
疾走感と透明感を感じられる“ノクチル”は、曲中に顔を見合わせたり、シンメトリーでチームワークの冴えたフォーメーションが特徴的。今回は移動式のステージで会場の左右2ヵ所から登場。離れた場所でも一体感が見られるパフォーマンスは“ノクチル”らしい。
“放課後クライマックスガールズ”は、3人でのパフォーマンスとなったが、こちらも“イルミネーションスターズ”同様、5人分を意識したフォーメーションで、いないメンバーを意識したステージだ。“拝啓タイムカプセル”では、“プロデューサー”とクラップする箇所もあり、いっしょになってステージを作る感覚を味わえた。
コラボ楽曲“相合学舎”は、どちらか言えば“放課後クライマックスガールズ”に寄せた感じで、ラップが多めのアップテンポな1曲。“Secret utopIA”で観られた“シーズ”の新たな一面と同じく、普段は見られないノリノリな“ノクチル”が印象的なステージだった。
アンコールパートでは、“プロデューサー”からアイドルたちに向けた感謝のメッセージが表示されると、全員が1stライブの衣装に身を包んで登場。ステージの中央に集まって円陣が行われる。円陣は1stライブのアンコールでも行われており、7ユニットが揃った新たなスタートが感じられる感動的な演出だ。
20.Resonance⁺ 21.シャイノグラフィ 22.虹の行方
“Resonance⁺”、“シャイノグラフィ”が披露され、オープニングパートと合わせてこれまでの周年曲が組み込まれたセットリストは、『シャニマス』の歴史が感じられるような演出。
最後の挨拶では、“プロデューサー”への感謝や、今回のステージに立つまでに思ったこと、パフォーマンスを行った感想も語られ、2日目に向けた意気込みも語られた。河野さんは、1stライブの最後の挨拶と同じ“小宮果穂”の台詞を披露し、アンコール前の演出に合わせた心にくい演出を見せてくれた。
最後は4周年曲となる“虹の行方”が披露され、ライブは2日目へと続く。
5年目に突入する『シャニマス』の集大成的なライブ 2日目のオープニングは、昨日と同じように“櫻木真乃”が代表して“283プロ”全員に向けたメッセージが表示されるが、1日目がこれまで自分たちに向けた内容だったのに対し、２日目は未来に向けた内容が書かれている。
そして、オープニングパートのセットリストは以下の通りだ。
01.Dye the sky. 02.Color Days
こちらは、昨日のアンコールパートで披露された“シャイノグラフィ”、“Resonance⁺”のカップリングとしてCDに収録されている2曲。1日目の終盤の楽曲と対になる2曲をスタートに組み込むあたり、昨日からの繋がりを感じるセットリストである。
MCでは、2日目の当日が『シャニマス』4周年という話題になり、“プロデューサー”に向かって「会いたかったです！」と笑顔を見せ、記念すべき日をいっしょに迎えられたことを喜ぶ関根さんと他のメンバーたちに向かって、会場からは大きな拍手が送られる。
最初のパートは“アルストロメリア”、“シーズ”、“イルミネーションスターズ”のパフォーマンスが披露される。1日目と同じく、各ユニットのパフォーマンスの前にアイドルのメッセージが表示されるが、オープニングに続く形で、未来の自分へ向けたメッセージが表示される演出だ。
03.パステルカラー パスカラカラー：アルストロメリア 04.ラブ・ボナペティート：アルストロメリア 05.OH MY GOD：シーズ 06.Fly and Fly：シーズ 07.PRISISM：イルミネーションスターズ 08.スマイルシンフォニア：イルミネーションスターズ 09.Secret utopIA：イルミネーションスターズ×アルストロメリア×シーズ
MCでは、今回はコラボ楽曲として“Secret utopIA”について触れられ、前川さんは歌い分けのメンバーがユニットごとではなくメンバーがミックスされている点がこの楽曲のポイントであるとアピール。また、紫月さんは、可愛らしい曲の中で突然“シーズ”らしいキレのあるラップパートが混ざるシーンが好きだと語っていた。
10.僕らだけの未来の空 11.今しかない瞬間を 12.クライマックスアイランド 13.拝啓タイムカプセル 14.相合学舎：放課後クライマックスガールズ×ノクチル
“放課後クライマックスガールズ”のパフォーマンスでは、2日目から参加の白石さんが合流したことでパワーアップ。1日目は、“園田智代子”と“西城樹里”のポジションを空けた形だったが、ひとり分が埋まった4人のフォーメーションとなった。ただ、まだひとり分空いている寂しさもあり、永井さんは体調が回復して、5人が揃ったステージが見れる日がますます楽しみになるパフォーマンスだった。
MCでは、コラボ楽曲の“相合学舎”の触れられ、“プロデューサー”といっしょになって手を振りながら盛り上がったことをメンバー全員が嬉しそうに語る。また、曲中のお気に入りの箇所として、枕投げを表現しているパートをピックアップし、それぞれが細かくシチュエーションを考えていたことも語ってくれた。
15.abyss of conflict：アンティーカ 16.革命進化論：アンティーカ 17.Another Rampage：ストレイライト 18.Timeless Shooting Star：ストレイライト 19.Killer×Mission：アンティーカ×ストレイライト
昨日と同じく、最後のパートではMCがなくそのままアンコールパートへと進む。これまでの『シャニマス』のライブでは、アンコール前に全体曲を挟むことが多かったので、少々物足りなさも感じてしまう。
アンコール前には、1日目と同じく“プロデューサー”からさまざまなメッセージが表示されるが、今後のアイドルたちの活躍に期待を寄せるようなメッセージが数多く表示される。そして、全員での円陣を組んでからいよいよライブの終盤となるアンコールパートへ。
20.Multicolored Sky 21.いつか Shiny Days 22.Daybreak Age
オープニングのセットリストから予測はついていたが、1日目のオープングを飾った“Spread the Wings!!”と“Ambitious Eve”のカップリングである“Multicolored Sky”、“いつか Shiny Days”の2曲が並ぶ。ライブの始まりの2曲からカップリングで締める流れには、目頭が熱くなる。とくに“いつか Shiny Days”では欠席している近藤さんのソロパートも収録済みの音声が流れ、コメントでも涙腺が崩壊している“プロデューサー”が多数の感謝の声を上げていた。
MCでは、アンコール前にパフォーマンスを披露した“アンティーカ”と“ストレイライト”が感想を語り合い、田中さんは“アンティーカ”と“ストレイライト”は他のライブでもセットリストが近くなることが多く、いつもパワーをもらっていると“アンティーカ”への感謝を見せる。礒部さんも、同じカッコいい系のユニットとして“ストレイライト”をリスペクトシテいると語り、互いのパフォーマンスを称え合った。
最後の挨拶では、2日間のライブをやりきった達成感と、『シャニマス』のこれから先の未来への展望や、“プロデューサー”とそれぞれが演じるアイドルたちへの感謝も語られる。感極まって涙するメンバーもおり、ライブ初出演の希水さんは仲間たちと“プロデューサー”への感謝を号泣しながら語り、メンバーに支えられながら挨拶する様子には、涙腺にとどめを刺された。
ラストナンバーとして、4周年曲“虹の行方”のカップリングである“Daybreak Age”が披露され、関根さんの掛け声による「アイマスですよ、アイマス！」でライブは幕を閉じた。
毎年新しいユニットが発表され、『シャニマス』の世界が徐々に完成していくようなイメージだったこれまでのライブ。今回は、7つのユニットが揃った周年ライブということで集大成的な内容だったと言える。全体曲で、過去から現在への流れを表現しつつ、各ユニットは新曲2曲を披露。ユニットコラボ楽曲という新たな要素も取り入れられており、普段のユニットのカラーとはまた違った一面が見られたのも楽しかった。さらに、各アイドルのメッセージで過去と未来を語るという演出も見せ、記念すべき4周年当日のライブは、2日間をかけてこれまでとこれからの『シャニマス』を感じさせてくれるイベントだった。
次回のイベントは、7つのユニットが2ヵ所に分かれた対バン形式のライブということで、どのような内容になるのか、こちらも楽しみである。
【1日目セットリスト】
【2日目セットリスト】
THE IDOLM@STER™& ©Bandai Namco Entertainment Inc.
