一度きりの決断で進むストーリーと攻撃のチェインが鍵!『シン・クロニクル』開発中の最新版プレイリポート

2022-03-09 12:30 投稿

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シン・クロニクル

ハクスラ要素がありつつゆったり楽しめるRPG

セガより2022年3月23日に配信されるスマートフォン向けRPG『シン・クロニクル』。

配信に先駆け、本作の序章から第1章までをプレイすることができたので、本記事では開発中の最新ロムをプレイして判明した本作の全貌や所感を紹介していく。

※記事は開発中の最新版プレイでの内容で、正式サービスイン時には変更の可能性があります。

一度選んだ道は戻れない物語

RPGと言えば欠かせないのがストーリー。

本作は“奈落”と呼ばれる大穴の空いた大陸・ヘルドラが舞台になっており、奈落から現れる魔物“黒の軍勢”と世界を守る“境界騎士団”との戦いを描いたものになっている。

人類の脅威となる魔物と戦う設定は王道だが、本作の特徴は物語に重大な影響を与える選択肢の選び直しができないところだ。

瘴気に飲まれ魔人と化した騎士を倒すか、救い出す可能性に賭けるか。窮地から逆転するチャンスを誰に託すかなど、ときにはキャラクターの生死に関わる決断を下すことにもなる。

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▲序章では同じ境界騎士団の騎士が魔人となり、彼女を斬るかリスクを冒して対話を試みるかの選択を迫られる。

本作にはストーリーを振り返る機能があり、通常の選択肢に関しては別の選択をして展開を確認することができる。

しかし各章クライマックスの選択については最初に選ばなかった選択肢の展開を知ることができない。

また、重大な決断の結果によって獲得できるアイテムや仲間になるキャラクターも変化するため、物語の展開だけでなく戦力面でも取り返しのつかない選択となる。

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▲第1章ではゲストキャラクターが2名登場。最後の決断によってどちらが仲間になるかが決まる。

終盤の選択が通常の選択肢と異なるのは、やり直せないことだけではない。

物語冒頭で奈落に落ちてしまった主人公はクロニクルという書物を見つけ、死の未来を見る力を手にする。

そこで見る未来には“鍵の言葉”が登場し、その言葉を別の言葉で書き換えることで死の未来を回避することになるのだ。

そのため、終盤にいたるまでに仲間と絆を紡ぎ、未来を書き換える言葉を引き出す必要がある。

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▲クエスト中やクリアー後のキャンプでの会話などで仲間との絆が深まっていく。

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▲絆ポイントが一定以上になると、鍵の言葉を引き出す会話が発生する。

序章では鍵の言葉は2種類のみだったが、第1章ではふたつの選択に関わる言葉が3つずつ、計6つの言葉が登場したため、貯めるべき絆ポイントも多くなっていた。

今回のプレイでは、ストーリーで仲間になるキャラクターや酒場での勧誘(ガチャ)で加わるメンバーとの会話をこなしていけば、絆ポイントは比較的容易に集められた。

最終局面に至った段階で絆ポイントが足りなかった場合、片方の選択肢しか選べないのか、というのも気になるところだ。

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▲やり直せない選択に関わるものだけでなく、仲間との会話に出てくるさまざまな言葉がキーワードとなり保存されていく。

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▲通常の選択肢でも、言葉を引き出していないと選択肢が隠れてしまい選ぶことができない。

第1章ではゲストキャラクターが登場すると述べたが、同時に各章にはキーキャラクターが存在する。

キーキャラクターはクエストクリアー後の会話がメインストーリーに関連した内容になっており、ゲストキャラクターの深掘りなどが行われるため、物語にもより入り込める作りとなっている。

なお、ゲストキャラクターは次章のキーキャラクターになるため、少なくとも1名は確保した状態で進められるようだ。

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▲キーキャラクターはキャンプで絆の物語が発生するため、絆ポイント集めの手助けにもなる(キーキャラクター以外も会話が発生してポイントを得られるが、会話できる回数が異なる)。

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▲絆の物語を最後まで進めるとゲストキャラクターの絆アビリティを開放できるようになる。

また、各キャラクターには奈落から地上に戻った際の物語としてワールドクエストが用意されている。

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▲ワールドクエストではさまざまな街や土地に関する会話イベントが見られるほか、各キャラクターの個別ストーリーも楽しめる。バトルが発生するものもあるが、基本的にはストーリーを楽しむコンテンツとなっている。

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▲キャラクターごとのクエストをクリアーすれば絆ポイントが大幅に伸び、習得可能なアビリティも増える。

やり直しのきかない選択が特徴的な本作、第1章でも選択によって生き残るキャラクターが変わるという大きな変化があったため、第2章以降の展開がどのように枝分かれしていくのかは気になるところだ。

配信がスタートしてメインストーリーを深く遊べるようになったら、プレイヤー間でお互いの選択や展開を共有し合うのもいいだろう。

バトルは行動順の管理とキャラの動かしかたが鍵

ゲーム性の軸となるクエストは、マップの移動とバトルのふたつを通して進行する。

マップ内には敵が徘徊しているほか、宝箱や薬草などのアイテムも配置されており、ボスが待つゴールにまっすぐ進むか、寄り道をするかといった選択もできる。

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▲敵シンボルにぶつかると戦闘に突入。アクションボタンでの攻撃を当てれば戦闘開始時にダメージを与えられる。

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▲別の敵に気づかれた状態でバトルに入ると、エネミーリンクが発生して一度に多くの敵と戦わなければならなくなる。

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▲オートラン機能を使えばゴールに向かって自動で移動する。オート中も敵への攻撃や宝箱を拾うための細かい移動を手動で行うことは可能だ。

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▲マップによっては紫色のオーラで示されるゴールが複数存在し、寄り道的なクエストに進むこともできる。

バトルではBPというポイントを消費し、スキルを出して戦っていくことになる。

消費するBPはスキルごとに異なり、消費BPの少ない通常攻撃で手数を稼ぐか、消費BPは多いものの追加効果を持つスキルを使うか、といった判断が生まれる。

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▲BPは行動順が来るたびに獲得。基本的に毎回得られる3ポイントを使って動くが、敢えて消費せずにターンを終了して後に持ち越すこともできる。

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▲敵を攻撃したりダメージを受けたりしてゲージを貯めれば、強力なオーバードライブが発動できる。

本作のバトルにおいて重要なのが、味方の攻撃が連続した回数に応じてダメージが上がるチェインのシステムだ。

素早さに応じて行動順が決まるので、行動前の敵を倒してしまえば味方が連続で行動でき、チェイン数を稼いでより高いダメージを出すことができる。

そのため、逆に敵が行動する前に倒し切れなさそうな場合は、つぎに動ける味方の後に行動する敵を叩いておく、といった攻撃対象選びの戦術も生まれてくる。

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▲行動順は画面下の表で確認可能。アイコンをタップすれば攻撃対象を変更できる。

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▲チェイン数が伸びればダメージボーナスも大きくなる。

ボスとの戦いでは、行動数に関わるシステムであるブレイクの要素も登場する。

ボスにはシールド値が設定されており、攻撃を与えてシールド値を0にするとブレイクが発生、ボス以外も含めたすべての敵の行動順が遅くなる。

さらにブレイク中のボスは防御力も大幅に低下するため、チェイン数が稼げることも相まって一気にダメージを与えられる。

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▲味方の攻撃回数とボスのHPバー横に表示されるシールド値を確認し、ボスと取り巻きを何回ずつ攻撃するか考えるのがボス戦のポイント。

基本的にはボスが各クエスト最大の敵だが、クエストによってはマップ内に巨大な敵シンボルが存在する。

この敵はシールド値を持たず、純粋なバトルで勝利しなければならないため、ある意味ボスよりも手強い相手だ。

その分、ボスと違って先制攻撃によるダメージは有効なので、挑む場合は先手を打てるようにしたい。

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▲相手のHPが多いほど先制攻撃のダメージも大きくなる。

マップ内のオートランに限らず、バトルもオートでの進行が可能になっており、オプションによって戦いかたも設定可能。

どの敵を優先して攻撃するか、ボス戦でオートを解除するか、オーバードライブを使用するかなどを決められるので、オートでも問題なく戦える。

スキルに関しては、オートでは通常攻撃のみを使用するので、特定のスキルを活かしたい場合は手動操作で挑むといいだろう。

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▲オーバードライブの演出設定もオプションから行える。

ハクスラ要素もあり

マップ上の宝箱や敵からのドロップでは武器が獲得でき、その性能はひとつひとつ異なっているだ。

武器には基礎攻撃力とレアリティ、基礎攻撃力と装備可能なレベルを決めるグレード、攻撃に乗る属性などがあり、これらは取得するごとに毎回異なる。

レアリティが高いほど武器のアビリティ数は多くなるため、手に入ればバトルで優位に立てそうだ。

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▲“【磨かれた】”のように武器名の前に言葉が付くと、武器の性能が通常よりも高いことが期待できる。

ストーリーの部分でも触れたキーキャラクター“武器鑑定眼”というスキルを持ち、パーティに編成しているとグレードの高い武器が入手しやすくなる。

グレードの高い武器を入手する“武器鑑定眼”のスキルはランダムで発動するので、キーキャラクターを多く編成しているほど高グレード武器が手に入りやすい。

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▲第1章では初期キャラのふたりがキーキャラクターになっており、ガチャでキーキャラクターを引けずとも武器鑑定眼の発動が期待できる。

武器はゴールドや武器を分解して得られる強化石を消費して、攻撃力を上昇させられる。

同じ武器を使って限界突破を行えば強化上限が引き上げられるほか、特定の界層で攻撃力が上昇する特効も発動する。

武器にはさまざまなアビリティがあるため、どの武器を鍛えるかの選択も迷いどころだ。

キャラクターに装備させられるのは武器だけでなく、最大HPと特定のステータスを上昇させる精霊がある。また、いわゆるアクセサリーにあたる魔具も存在するようだ。

魔具の強化は確認できなかったが、精霊は武器同様にレベルアップや限界突破が可能だ。

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▲精霊は戦闘の経験値でも成長できるのが武器と異なるところ。

アビリティ習得と覚醒でキャラクターを強化

本作におけるキャラクターの強化要素は、前述の武器や精霊に加えてキャラクター自身のレベルアップとアビリティ習得、覚醒が存在。

レベルに関しては素材を使うタイプではなく、クエスト中の戦闘で得た経験値でレベルを上げていく方式だ。

ただしレベルには上限があり、こちらはストーリーを進めて鍵の言葉が変化したタイミングか、界層を突破した段階で上昇する。

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▲2名編成できる控えメンバーにも経験値は入るので、新しく仲間にしたキャラの育成もスムーズに行える。

レベルアップなどを行ったキャラクターはアビリティポイントを獲得し、各種アビリティの習得や強化を行えるようになる。

アビリティは戦闘中に使用するスキルやオーバードライブに関わるものや、ステータスを向上させるものがあり、特定のアビリティを一定以上強化するとその下にあるアビリティが開放される。

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▲アビリティには★1~3、★4~5、EXの3カテゴリが存在。★4~5は後述する覚醒で、EXはキャラごとのワールドクエストクリアーなどのさまざまな条件で習得可能となる。

キーキャラクターとの絆の物語を進めることで習得できるゲストキャラクターの絆アビリティは、最大HPなどを引き上げる強力な効果を持つ。

ストーリーで仲間にするキャラクターを決めかねる場合、どちらのキーキャラクターを多く仲間にできているかという点で判断するのもアリだろう。

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▲もちろんストーリーで仲間にした後にキーキャラクターの獲得を目指すのもアリ。

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▲今回プレイしたバージョンでは“腕力+9%、最大HP+9%”の絆アビリティが4つあったため、すべて開放するとかなり違いが出てくる。

★4~5のアビリティ開放に必要な覚醒は、“宿星”を使ってキャラクターの能力を上昇させるもの。

宿星は酒場で同じキャラクターを獲得した際に入手できる“さだめの星屑”との交換で入手でき、覚醒のほか、未入手のキャラクターを仲間にする“入隊依頼”にも使える。

入隊依頼や覚醒に必要な“さだめの星屑”はそれなりの数だが、プレイを重ねてコツコツ稼いでいけば最終的には望んだキャラクターの強化や入手が行える。

気長に遊ぶスタイルが合うタイトル

本作はいわゆるハクスラ要素があるものの、一日中ダンジョンに潜って武器を厳選をするタイプのゲームかと言えばそうではない。

クエストに必要なAPの回復ペースが5分に1ポイントとややゆっくりであり、メインクエストでは1回の挑戦に10前後のAPを消費、さらに初期はAP上限が低いこともあり、1日にできる回数はそこまで多くない。

また、スマートフォンゲームにありがちな序盤の連続レベルアップによるAPの飽和もほぼないため、長時間プレイに縛られることもない。

もちろんガチャで使用するジェムを使ってAPを回復することはできるので、短い期間で一気にプレイを進めることも可能だ。

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▲チケットを使ったスキップ機能もあるので、隙間時間でもAPは消化できる。

本作はハクスラ要素がある分、くり返しクエストに挑みたくはなるものの、今回のプレイで触った印象では全体的にゆっくりと楽しむスタイルが合っている作品に思えた。

10連ガチャでは★3キャラ1体か★3精霊が確定で入手できるので、じっくり遊んでいけば★3キャラを集めていけるのも、ゆったりとしたプレイスタイルに適していると言えるだろう。

本格的にプレイを進めてAP上限が高くなるとまた感覚は変わってくるかもしれないが、スキップチケットによる瞬間的な周回の手段も用意されているため、拘束時間が気にならないタイトルという点は変わらないと思われる。

やり直しのきかない選択という本作ならではの要素に加え、バトルもほどよく介入感を味わえるものとなっているので、あまり時間が取れないという人もプレイしてみてはいかがだろうか。

シン・クロニクル

対応機種iOS/Android
価格無料(アプリ内課金あり)
このゲームの詳細を見る
ジャンルRPG
メーカーセガ
公式サイトhttps://sin-chronicle.sega.jp/
公式Twitterhttps://twitter.com/sin_chronicle
配信日配信終了
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