【スマホとゲーム機どっちで遊ぶ?#5】平原を駆け空を舞い弓を放って神々を救う『The Pathless(ザ・パスレス)』

2022-03-06 13:00 投稿

走る、射る、走る!

スマートフォン・タブレットとコンシューマー機の両方で配信されている作品を比較していく企画の第5回。

今回取り上げるのは、狩人とワシのコンビを操り弓を放ちながら平原を駆け抜け、悪霊になった神々を救うアクションゲーム『The Pathless(ザ・パスレス)』。

比較に使用したのはiOS版とブレイステーション5版。ゲーム紹介ではiOS版の画像を使用していく。

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【価格】
iOS:Apple Arcade対応(初月無料、以降は月額600円(税込))
プレイステーション4:4180円(税込)
プレイステーション5:4180円(税込)
PC(Epic Games):4180円(税込)

【『The Pathless』公式HPはこちら(英語)】

簡易まとめ

『The Pathless』とは
・弓で的を射貫きながらフィールドを駆けるオープンワールドアクション
・フィールド移動の疾走感とじっくり解く謎解きの対比
・ボス戦では疾走感に激しさを加えたアクションが展開

スマートフォン版とコンシューマー版の違い
・最大の違いは価格。短期間で遊ぶならスマートフォン版が圧倒的に安い
・タッチ操作でのアクションはやや慣れが必要
(スマートフォン版もコントローラ操作に対応)
・序盤はゲーム画面が暗いのでスマートフォンではやや見にくい場面もある

駆け抜ける快感とワシの力を借りる謎解き

『The Pathless』は、狩人・ハントレスが小さなワシとともに世界を救うべく奔走するオープンワールドアクションゲームだ。

神殺しという存在によって悪霊にされてしまった神々を救うべく、謎解きや戦いを通して呪いを解いていくことになる。

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▲主人公の狩人と相棒のワシ。アジアンテイストなカートゥーンといったグラフィックも独特の雰囲気を持っている。

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▲神殺しと悪霊となった神々。悪霊は主人公と同じ赤と黒のカラーリングだが、かなり禍々しい印象だ。

本作の最大の特徴は、アーチェリーシステムと呼ばれる弓を使ったアクションだ。

フィールドには的が点在しており、これを射貫くことでダッシュのスタミナである霊力が貯まる。

ゲームプレイの大部分では走りながら的を撃ち、広大なフィールドを駆け抜けていくことになる。その疾走感が本作の魅力のひとつだ。

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▲的の近くに行くと自動で照準がセットされ、射撃ボタンを長押しして矢を撃つと的に向かって矢が飛んでいく。エイムを定める必要はないのでスピーディーに進められる。

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▲ワシに掴まっての滑空、空中で羽ばたいてさらに高く飛ぶフラップ、ジャンプ中に的を射貫いて飛距離を伸ばす、などなど立体的なアクションも豊富だ。

ゲームの流れとしては悪霊となった神々を順番に救っていくのだが、いきなり悪霊と戦うのではなく、まず石塔と呼ばれる建物に光を取り戻すことが最初の目的となる。

フィールドは広く、コンパスのようなものはないのだが、霊視と呼ばれる力を使うことで石塔の位置、石塔の呪いを解くのに必要なエンブレムのようなアイテムの場所などを探すことができる。

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▲石塔の上にあるオブジェクトを解放していくことでボス戦である悪霊との戦いに挑めるようになる。

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▲霊視を発動すると石塔は赤色で強調されるので、目指すべき方角はすぐにわかる。

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▲エンブレムは各地に散らばっている。

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▲フィールド上には弓やワシを駆使して挑む謎解きが数多く用意されており、エンブレムや経験値が獲得できる。経験値が一定量貯まると空中で羽ばたける回数が増え、到達できるエリアが広がる。

フィールド上にいるボスは周囲にボスエリアのようなものを展開しており、石塔を解放し切る前に近づくと主人公の狩人が狩られる側に回るフェイズに突入する。

このフェイズではダッシュや弓などのアクションが封じられ、ボスに見つからないようにワシを救出するしかない。

サーチライトのように光を照らしてこちらを探すボスの姿はなかなかに恐ろしいものがある。

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▲光に入ってしまっても、じっとしていれば見つからない。

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▲救出した直後のワシは滑空アクションなどが行えなくなるので、撫でて傷を癒してあげよう。この回復表現にはこちらも癒される。

石塔をすべて解放するとボスに近づけるようになり、ボスの身体にある弱点を撃って攻撃するバトルへと突入する。

ここでは追いかけながら弱点を狙ったり、ボスの猛攻をかいくぐりながら弓を放ったりと、フィールド探索の疾走感に激しさを増したようなアクションが楽しめる。

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▲ボスも走り回っているため、周囲の的を撃って霊力を補給しながら追いかけていく。

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▲ボスの攻撃は激しいが、照準が出ることで攻撃タイミングは確認できるため、操作はそこまで忙しくならない。

広大なフィールドを駆け抜ける疾走感、ゆっくりとギミックへの対応を考える謎解き、そしてアクション性がより強くなるボス戦の緊張と高揚。

キャラクターを動かす楽しさというアクションゲームの醍醐味をたっぷり味わえる作品なので、アクションゲーム好きは要チェックのタイトルだ。

値段と操作性、画面の大きさがポイント

スマートフォン版とコンシューマー版で異なるのは価格と操作性、そして画面の大きさといったところだが、もっともと大きな違いがあるのは値段の部分だろう。

スマートフォン版は定額サービスのApple Arcadeでのみ遊べるので、1ヵ月の無料期間後は月額600円(税込)となっている(Apple Arcadeでは複数のタイトルが自由に遊べる)。

一方でコンシューマー版は4180円(税込)なので、短期間で遊ぶならスマートフォン版が圧倒的にお買い得だ。

続いての違いは操作性。スマートフォン版はコントローラ操作とタッチ操作に対応している。

ジャンプ、滑空、羽ばたきのアクションは画面右側のタップ操作で行うのだが、射撃の操作も画面右にあるボタンで行うので、射撃とジャンプが互いに暴発する可能性が若干ある。

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▲ボタン位置やサイズ、透過率などは設定で変更できるので、自分に合う設定を見つければ問題はなさそうだ。

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▲コントローラ操作はコンシューマー版と同様の操作だ。

本作はスマートフォン版でもしっかりと最適化が行われており、画面の美しさはコンシューマー版と変わらず楽しむことができる。

ただし序盤はフィールド自体が暗めになっていることもあり、画面が小さいスマートフォンではやや見づらく感じる場面もあった(スマートフォン自体の明るさを上げることで対応は可能)。

また、指が画面にかかる関係で照準が画面端に出た際に若干確認しにくくなる部分もあるが、ある程度慣れてしまえば問題ない範疇だ。

手軽に楽しむならスマホ、より疾走感を味わうならコンシューマー

追加DLCなどはいまのところ(2022年3月時点)なく、ゲーム内容についてはスマートフォン版とコンシューマー版で違いはない。

短期間でサクッと遊ぶのであれば、Apple Arcadeで手ごろに楽しめるスマートフォン版を選ぶといいだろう。

アクションゲームということもあり、大画面で疾走感を味わいたいならコンシューマー版がオススメだ。

Apple Arcadeをすでに利用しているのであれば、課金せずにそのまま遊ぶことができるので、まずは試しにスマートフォン版で触れてみるといいだろう。

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