【角満の『ウマ娘』日記 第14回】逃げ馬のヒミツ

2021-03-19 16:46 投稿

この記事に関連するゲーム ゲーム詳細

ウマ娘 プリティーダービー

第14回 逃げ馬のヒミツ

◆ウマ娘の傾向を考える

『ウマ娘 プリティーダービー』を遊び始めてすぐに、

「おや??」

と思い、そしてその後導入された何人かのウマ娘を見て、

「やっぱり……そうだよな!!」

と得心してしまった、とあるトピックスがある。

いや、もしかしたら俺の勘違いかもしれんし、逆にどこかで制作陣が「じつは、そうなんですよ~~~!」と答え合わせをしているのかもしれないけど、まだそういったものは見たことがないので先に書いてしまおうw

俺が感じた、ある傾向とは……!

「『ウマ娘 プリティーダービー』に登場するウマ娘って……“逃げ馬”が多くね??」

ってことだ!w

◆逃げ馬について語りたい!

現在実装されているすべてのウマ娘をチェックできたわけじゃないし、そもそも馬の脚質って定義が難しいので断言するのもアレなんだけど、少なくとも俺がこの2週間ほどのプレイで見たウマ娘には……圧倒的に逃げ馬が多い気がする!!w

なぜ、そんな細かなところでピンと来てしまったのか??

その理由はイチもニもなく……!

「俺、じつは逃げ馬がいちばん好き!!!」

だからである。

もうね、競馬を見始めたころから、無鉄砲に大逃げをブチかます競走馬たちに言いようのない魅力を感じてしまって、気が付けば馬券を買うときの軸にするのも脚質“逃げ”の馬が圧倒的に多くなってしまっていたのよ。まあおかげで……外すことのほうが多かったけどww そんな、

“ハマればダントツ、コケればドンケツ”

という「0か100か!」みたいな極端さも、惹きつけられたポイントだったんだけどさw

逃げ馬好きになったきっかけは、競馬エッセイをひとつの文学ジャンルにまで高めた作家、故・寺山修司が“白い逃亡者”と名付けた“ホワイトフォンテン”という馬だ。

活躍年が1972年~なので、当時1歳の俺は現役時代の姿なんて1ミリも知らないんだけど、“白い逃亡者”というニックネームがあまりにも強烈に印象に残っていて、競馬を見始めたときにはついつい、

「えーっと……白い逃亡者みたいな馬は、このレースにいるのかな……?」

てな感じで、逃げ脚質の馬を探すようになっていたのである。

同時に、競馬の歴史を調べるようになって、ホワイトフォンテンと同時期に活躍し、“狂気の逃げ馬”と呼ばれた“カブラヤオー”、稀代のクセ馬で、逃げたり追い込んだりとわけのわからない走りで人気を集めた“気まぐれジョージ”こと“エリモジョージ”などなど、逃げ馬には一種独特なニックネームが付けられていることにも大いに魅せられた。以降はもう、完全に“逃げ馬命”の男である。

この連載で再三書いている、俺がもっとも好きな馬“ミホノブルボン”も逃げ馬だった。

ウマ娘だと、↓この子ねw

1

……なんて書きつつ、ミホノブルボンに関しては逃げていたというより、有り余るパワーとスピードをジョッキーも持て余し、好きに走らせていた結果、どのレースもブッチギリになってしまった……って感じだったけどw

そしてもちろん、史上最速の悲劇の名馬、“サイレンススズカ”もとてつもない逃げ馬だ。

2

さらに、このウマ娘については今後たっぷりと書いていこうと思っている“セイウンスカイ”も逃げ馬である。

3

いまでも鮮明に記憶に残っている、1998年の菊花賞--。

セイウンスカイは、クラシックレース最長の3000メートルを当時の世界レコード(!)で駆け抜け、2着のダービー馬・スペシャルウィークに3馬身半も差をつけてぶっちぎったんだよなぁ……!

この菊花賞の直前の天皇賞秋で、同じ逃げ馬のサイレンススズカに悲劇が起こっていたので、俺は……いや日本全国の多くの競馬ファンが、セイウンスカイの逃亡劇にサイレンススズカの姿を重ね合わせていたんだよなぁ……!

……やば、泣きそうwww

また、最近追加された↓こちらのウマ娘、

4

“ツインターボ”も、とんでもない逃げ馬だったw

おそらく、90年代の競馬を見ていた競馬ファンに、

「逃げ馬で思いつくのは?」

と質問したら、おそらく半数以上の人が、

「そりゃあツインターボでしょ!!w」

と、笑い含みで答えると思う。

思い出すのが、93年の七夕賞、オールカマー、天皇賞秋の3レース。仲舘英二騎手を背に向かえたツインターボは世紀の“大逃げ”という戦法に目覚め、七夕賞とオールカマーを圧勝。オールカマーにはライスシャワーら一線級も出ていたので、

「ツインターボ、ついに本格化!!」

と大きな話題になったのである。

そして迎えた天皇賞秋は、その実績が評価されて堂々の3番人気。レースも、目覚めた大逃げを打つも……まさかの“逃げ潰れ”を演じてズルズルと沈み、衝撃の最下位17着。けっきょく、その後は一度も中央競馬で勝利することなく引退してしまったのだ……。

それが、ツインターボという馬だ。この『ウマ娘』で描かれている、明らかにはっちゃけた容姿と雰囲気を持つウマ娘を見て、

「……うん、この子はまさしくツインターボの化身だなw」

と思わせられたんだから、このゲームってホントにスゴいw

加えて!!

最新カードにいる“メジロパーマー”も、なんと逃げ馬だったんですねえ!

5

メジロパーマーについても書かねばならぬことがたくさんあるし、このスクショにいる“イクノディクタス”というクッソ渋いウマ娘のチョイスについても存分に語りたいッ!!><

……ってところで、本日の誌面が尽きてしまった(苦笑)。

つぎこそ、ふたりめの育成について書きたい!!w すんません!!!

続く!

←第13回を読む

大塚角満

大塚角満(おおつか・かどまん)…… 著書に、『モンスターハンター』シリーズのプレイ日記をまとめた『逆鱗日和』シリーズが9作、『ダークソウル』のプレイ日記をまとめた『折れてたまるか!』シリーズな ど。

ウマ娘 プリティーダービー

対応機種iOS/Android/ブラウザ
価格無料(アプリ内課金あり)
このゲームの詳細を見る
メーカーサイゲームス
公式サイトhttps://umamusume.jp/
公式Twitterhttps://twitter.com/uma_musu
配信日配信中
コピーライト

この記事のタグ

Amazon人気商品ランキング 一覧を見る

関連記事

この記事に関連した記事一覧

最新記事

この記事と同じカテゴリの最新記事一覧