【先行プレイ】『オルサガR』は原作からどう変わった? 3D化にボイス導入、4×8マスの戦略バトルなどフルリメイクの全貌を徹底紹介!

2021-01-28 12:30 投稿

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オルタンシア・サーガR

どハマりする新バトルシステムとやり込み要素に大満足!

f4samuraiのスマホ向け戦記RPG『オルタンシア・サーガ』を、ビジュアルの3D化やメインストーリーのフルボイス導入などを施し大幅にリメイクした期待作『オルタンシア・サーガR』(以下、『オルサガR』)。

配信も2月1日と間近に迫る本作だが、バトルやストーリー、育成システムはどのような内容に仕上がっているのだろうか?

本記事では、現在も配信中の無印版『オルサガ』の現役プレイヤーでもある記者による、開発版のプレイレビューをお届けする。

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ゲームの見どころ
・自分のペースで楽しめる! やり込みが充実!
・3D化&ボイス導入でアニメ鑑賞のように楽しめるストーリー
・4×8の新たなフィールド! プレイヤーの戦術眼が試されるバトル
・根気と愛で育成! 大ボリュームの育成要素
・ソロでも豊富なエンドコンテンツ

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自分のペースで楽しめる! やり込みが充実!

最初に言っておくと、『オルサガR』はリメイク作品ではあるが、ストーリー以外『オルサガ』とは別物である。

ゆえに、誰もが横一線でスタートを切れる。また、『オルサガ』をプレイしたことがあるユーザーも、第一部のストーリーがフルボイスとフル3Dでリメイクされていることもあり、リメイク版とは言えほぼ新作として楽しめるのだ。

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▲アニメで登場したシーンも、ゲームオリジナルの演出で再現されている

全体としては、『オルサガ』が騎士団戦など“他のユーザーと協力したり、競い合いながらやり込んでいく”要素が多かったのに対して、『オルサガR』では後述する試練を始めPvPやギルドなどの要素もあるが、基本的にソロプレイでやり込んでいく”作品になっている。

ほかのプレイヤーとのつながりなど気にすることなく、自分のペースでゲームを楽しめるようになったのが、最大の変化かもしれない。一方、やり込む要素が多かったり、難易度もそこそこ高かったりする“オルサガイズム”は健在なので、「がっつりゲームを楽しみたい!」と思っている方にオススメ!

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▲メイン画面。表示するキャラクターは、所持するユニットの範囲で自由に変更できる

3D化&ボイス導入でアニメ鑑賞のように楽しめるストーリー

『オルサガR』のストーリーは、『オルサガ』同様にメインストーリーの“オルタンシア伝”、オルタンシア伝のサイドストーリーを描く“外伝”、そして各ユニットにスポットを当てた“騎士伝”の3本柱で構成されている。

それぞれに複数のクエストが用意されており、会話パートでは2Dの止め画ではなく3Dのキャラクターによる掛け合い(オルタンシア伝はフルボイス、騎士伝ではメインキャラクターのみボイスを収録)が楽しめる。

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▲ストーリーには、(左上)オルタンシア伝、(右上)外伝、(左下)騎士伝という3つのカテゴリーが用意されている。オルタンシア伝と外伝に関しては(右下)回想モードでストーリー部分のみいつでも振り返ることが可能

一度読んだことのあるストーリーでも、声優による演技が入るとかなり印象が変わる。とくにモーリスを始めとした年長(おじさん)組+主人公はより頼もしく感じるようになり、シーンに対する没入感も一気に高まった。いまからでもいいから、『オルサガ』もフルボイス対応してほしいくらいである。

ちなみに、おじさん組の声優は以下の通り。なんという豪華メンツ……!
フェルナンド(主人公の父):子安武人
レオン:柿原徹也
ルギス:乃村健次
モーリス:津田健次郎
ディディエ:池田秀一

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▲声優名はユニット強化画面でも確認可能だ

そもそもテキスト量の多いシナリオなので、フルボイスだとボリュームもかなりのもの。まるでアニメを観ているような気分で楽しんでしまった。もちろん、スキップも可能で一度クリアーしたクエストのストーリーは後で読み返すこともできる。時間がないときはとりあえずクエストクリアーだけしておくのもアリだ。

外伝、騎士伝にはストーリーを読む以外にも育成に役立つ要素が盛り込まれており、外伝はプレイヤーのRANK上げや育成用の素材を集めるという用途があり、騎士伝では該当するキャラクターに贈り物をして親密度を上げることができる。

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▲騎士伝では、クエストで入手した贈り物用のアイテムをプレゼントできる。お気に入りのアイテムをあげるとより親密度が上がりやすくなるのだ

ちなみに、オルタンシア伝に限り一度クリアーしたクエストは再チャレンジできない仕様になっている(会話パート部分のみ“回想”モードで読み返せる)。

4×8の新たなフィールド!プレイヤーの戦術眼が試されるバトル

そして一部を除き、各クエストは冒頭の会話パートの後にバトルが行われる。バトルはオート進行で展開されていた『オルサガ』のシステムが一新され、自分でユニットを動かし、目標を設定して行動させる戦術性の高いものが採用されている(基本はマニュアル操作だが、オート設定も可能)。

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▲4×8マスのフィールドの中で展開するバトル。ユニット、属性ごとに異なる攻撃範囲やスキル、敵の攻撃を想定した配置が必要になるなど、奥深い戦術性が魅力だ

『オルサガ』と比較すると、バトルの難易度自体は『オルサガR』のほうがやや高めかもしれない。ただ、『オルサガR』はユニットの種類が少ないぶんユニットごとの個性がかなり強めに設定されていて、敵の布陣に応じて使い分けるなど頭を使うおもしろさがより大きくなっている。

属性(斬、突、打、射、魔の5種類。『オルサガ』の遠属性が射と魔に分かれている)ごと、ユニットごとに攻撃範囲が異なるほか、スキル関連もユニットによってじつにさまざま。対集団戦に強いユニットや、ボス戦に特化したユニットなどもいたりする。そのうえで、手持ちの中から成長度、性能、好みを熟慮して戦うことになるのだ。やり甲斐しか感じられない。

もちろん、最初からレア度の高いユニットはどれも強い。とくにオープニングから敵として大暴れしてくれるルギス(挑発+カウンター持ち)や、『オルサガ』で不動の人気を誇るアーデルハイド、ロイ、そして本編では第2部から登場するセウェルスなど、SSRユニットはいずれも強く、しかも奥義(必殺技)の演出もよりゴージャスである。

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▲バトル中に発動する奥義の演出も、3Dで新たに作られている。なお、敵にも特殊な演出が用意されているユニットが存在する

一方で、たとえばSR(リリース時の召喚=ガチャでは上から2番目のレア度)のウィルは、通常攻撃が仲間の回復となっている回復特化のユニットで、ボス戦など長期戦必至のバトルでは救世主的存在となってくれる。

かつて『オルサガ』ではバフユニットのためなかなか活躍の機会に恵まれず、ストーリーでも本編よりギャグ展開の多いイベントで目立っていたウィルだが、『オルサガR』でついに彼の時代がやって来るかもしれない。全キャラクターをチェックしたわけではないが、彼のような逸材はほかにもいると思われる。

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▲リリース時点では回復スキルを持つユニットがほとんどおらず、貴重な回復役のウィルは活躍を約束されている

バトルは、かなり序盤(第2章あたり)から出現する敵の数が多くなり、苦戦し始めることになる。そこで、ユニットのレベルを上げたり装備などを強化する“育成”の要素が重要となってくるのだが、それだけではなくプレイヤーの采配が大きく物を言うシステムなのは、ゲームとしてのおもしろさを求めるユーザーにはかなり響くのではなかろうか。

また、外伝や騎士伝にはどうしてもクリアーできないという人のために“攻略動画”というシステムが用意されているらしい。詳細については開発版では確認できなかったが、クリアーしたプレイヤーのリプレイ動画が観られるようだ。

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根気と愛で育成!大ボリュームの育成要素

大ボリュームの育成要素。これも『オルサガR』の特徴のひとつである。

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上のユニット閲覧画面から、成長要素を洗い出してみよう。
1.ユニットレベル
クエストクリアーや、その時に手に入る“経験値薬”の使用などでアップ
2.限界突破
召喚(ガチャ)で重なった時などに入手する“欠片”を一定数集めることで★を上げられる(主人公など一部のユニットはレア度も上がる)
3.スキル(通常攻撃、奥義、特殊)
それぞれ素材+ゴールド(お金)でアップ可能
4.装備
6つの部位ごとにアイテムを装備可能。さらにアイテム自体も強化素材+ゴールドを消費して確率で強化できる
5.才能
★3以上のユニットのみ、ステータスに特殊な補正を入れられる

ユニット個別の強化方法はこの5項目だが、もうひとつ“紋章”という育成システムが用意されている。

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これは5つの属性ごとに用意された強化要素。パズルの要領で、パネルにブロックを置いて特典を解放していくというものである。たとえば、斬属性の“緋色の斬切”の特典を解放すると、手持ちの斬属性のユニットすべてがその恩恵を受けることになる。

見た目ほどかんたんではなく、このブロックが“回転できない”というとんでもない罠を持っていたりするのだが(一度はだまされてみてほしい。なお、記者はだまされた)、それも含めておもしろいシステムだ。

紋章も含めた育成要素はいずれも、ゴールドのほかに特殊な素材が必要となる。素材はクエストクリアーで入手することになるが、それらがどこで入手できるのかは素材のアイコンをタップすると表示してくれるのでとてもありがたい。

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▲未解放のものも含め、素材が入手できるクエストを教えてくれるので迷わないで済む

また、上ではサラっと流したが、どのユニットも“欠片”を集めることで限界突破させ、★をアップして能力値の底上げや成長率のアップができるようになっているのも興味深い。お気に入りのキャラクターがいたら、がんばって“愛”を注ぎ込むことである程度の壁を乗り越えられるようになるのだ(「愛はお金で買える!」という説もあるが)。

欠片は、主人公やマリユス、ノンノリアたちのようにオルタンシア伝を進めるともらえるものもあるが、基本的には召喚(ガチャ)で同じユニットを再度引き当てることで入手することになる。召喚に必要なチケットは、当面はさまざまなクエストをクリアーしていけば自然と大量に集まるので、出し惜しみせずに使っておくといいだろう。

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▲たとえSSRが出なくても嘆くことなかれ。欠片を大量入手できたので、限界突破ができるようになるかも!

豊富なエンドコンテンツ

ここまで育成まわりのやり込み要素の充実っぷりを語ってきたが、ほかにもじつにさまざまなやり込み要素が用意されている。

そのひとつが“試練”である。

試練は、その名の通りプレイヤーに挑戦させるチャレンジクエスト。通常のクエストとは異なる特殊ルールが設定されていたりするなど、いずれもひと工夫ふた工夫必要なものとなっている。

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▲曜日ごとにさまざまなクエストが登場する。期間限定イベントもここで実施されるようだ

たとえば“領民救出作戦”というクエストでは、敵に混じって一般民が出現する。彼ら彼女らは積極的に逃げようとしないが、こちらの攻撃範囲にいると攻撃が当たってしまい、とうぜん敵からの攻撃も食らう。

そのため、いかに一般民を避けながら敵に攻撃を当てるか、敵にターンを回さずに殲滅しきるかがポイントとなる。うまく攻撃できるように多彩な属性編成を組んだり、変則的な攻撃範囲を持つ奥義をくり出したりして対応しなければならないのだが…、これがじつに面倒くさく、おもしろい(笑)。

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▲民衆を逃せた数に応じて報酬が変わるので、なかなか神経を使う戦いになる

そのほか、逃亡しようとする敵を殲滅して大量のゴールドを稼ぐ“宝の守護者”、『オルサガ』でもおなじみのスキンヘッドのデカいやつ“ガストン”と戦う“伝説の戦い”など、ユニークなクエストがてんこ盛り。報酬も通常のクエスト(オルタンシア伝や外伝)と比べてだいぶ優遇されているようなので、ここでいかに稼ぐかがゲーム全体の攻略にも大きな影響をおよぼしそうだ。

試練はソロプレイだけでなく、フレンドのパーティーと協力して挑めるモードもある。始めたばかりのプレイヤーが、上級者にサポートしてもらうこともできるのだ。

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さらに、非同期型ではあるがPvP(プレイヤー相手の対戦)要素である“アリーナ”も用意されている。報酬で得られる“栄誉ポイント”は、ショップでいいアイテムと交換できるので、やる気があるなら積極的に挑戦しておきたいところ。

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▲相手を選んでバトル! 通常のバトルと異なり、先行、後攻ひとりずつ交互に行動しながら進行する。非同期型なので、守備側はオートプレイになっている

『オルサガR』は基本的にはひとりで楽しめるゲームでありながら、オンラインゲームらしい要素も盛り込むことでじつに遊び甲斐のある作品となっている。ストーリー以外のほぼすべてが新しく構築されているため、かつて『オルサガ』を遊んでいた人も初めて遊ぶ人も、全員が横一線で楽しめるのもうれしい。

『オルサガ』の売りのひとつだった、ユニークな期間限定イベントがどのような形で『オルサガR』に収録されるかはわからないが、3D化&ボイス導入でさらに読み応えがアップしたストーリーや膨大なやり込み要素を楽しめる、息の長いタイトルになりそうだ。

オルタンシア・サーガR

対応機種iOS/Android
価格無料(アプリ内課金あり)
このゲームの詳細を見る
ジャンルRPG
メーカーセガ/f4samurai
公式サイトhttps://re.hortensia-saga.com/
公式Twitterhttps://twitter.com/Hortensia_R_PR
配信日配信終了
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