【いまさら聞けないあのゲーム#10】ローグライクとカードバトルが融合!『ファントムローズ スカーレット』

2020-12-14 15:00 投稿

風魔の盾を味方のカッパがブン投げたトラウマ

“いまさら聞けないあのゲーム”、第10回!

今回紹介するのは、昔からおなじみなローグライク。『風来のシレン』や『トルネコの大冒険』などでおなじみのアレですね!

自動生成されるダンジョンをターン制バトルで攻略するのがローグライクの定番ですが、今回ピックアップした『ファントムローズ スカーレット』は、いわゆるローグライクとは少々違います。

本作はローグライクとカードバトルという、意外な組み合わせを実現した作品なのです。ってことで、さっそく紹介していきましょう!

(タイトルで“いまさら聞けない”と言っておきつつ本作は2020年7月にリリースされた新作だったりしますが、そこは目をつぶっていただく方向で!)

ランダム性と戦術性が見事にマッチ!

冒頭にも書いた通り、『ファントムローズ スカーレット』はローグライクのランダム性にカードバトルの戦術性を取り入れたユニークなタイトルです。

ゲーム性はもちろん、グラフィックやBGMなど全体としてシックに仕上がっている雰囲気もナイス!

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本作で探索するダンジョンには2本の道があり、プレイヤーはポイントポイントで上下どちらの道を進むか選択することになります。

探索要素は少なめですが、分岐先によってメイドを助けるための強敵戦やカードの取得イベント、アイテム獲得イベントなどが発生するなど、ローグライクのウリでありランダム性はしっかり味わえます。

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▲画面中央よりやや下に表示されているのが探索ルート。目の前にあるマスと強敵戦が発生するメイドアイコンのマスは明らかになっています。

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▲イベント発生マスでは選択によってHP回復やカードの取得など、さまざまな結果を得られます。キャラがいちいちかわいい。

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▲アイテムはバトルで使用して戦況を優位にするものや、探索を助けるものなどが登場。

本作の最大の特徴でありポイントは、ローグライクとの組み合わせとしては珍しいカードバトルです。

戦闘ではプレイヤーと敵がそれぞれ2枚のカードを出し、各カードの効果が順番に発生。相手のHPを0にすれば勝ち、という一見シンプルなルールになっています。

カードは毎回敵が先に設置するので、敵の手を見ていかに有利に立ち回るか、という後出しじゃんけん的な戦略性を楽しめます。

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▲どのカードをどの順番で使うかは自由。フィールドに置かれたカードは左から順に発動します。

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▲攻撃、ダメージを吸収するバリア、HP回復などのほかにも、カードの配置位置や前後に置かれたカードに応じて追加効果を発揮するもの、各種バフデバフを発生させるものなど、カードの種類も豊富。

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▲カードは敵を倒して獲得するほか、NPCから購入することもできます。また、カードを強化するイベントが発生することもあります。

後出しじゃんけんと言うとかなり有利なように思えますが、そこでバランスを絶妙にしてくれるのが、カードのクールタイムです。

カードにはそれぞれレベルが設定されており、一度使用するとレベルの数と同じターンが経過するまでは使用不可能になります。

このクールタイムは戦闘をまたいで発生するので、戦闘事、ターンごとに使えるカードが変わり、そのときどきでベストな選択を考えることになるのです。

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▲強力な効果を持つものほどレベルが高い=クールタイムが長いので、敢えて戦闘を長引かせてつぎの戦闘のためにクールタイムを消化する、といった戦術も生まれてきます。

また、敵からのドロップなどによって所持するカードは増えていくのですが、デッキの枚数には上限があり、休憩ポイントと階段を通過する際には上限を超えたカードは売却しないといけません。

このデッキ上限がなかなかに絶妙で、「集めたカードはどれも確保しておきたい、けどあと3枚も処分しないといけない……!」といったジレンマを味わわせてくれます。

この要素も、限られたリソースをやりくりして工夫するローグライクのおもしろさを演出してくれていると言えるでしょう!

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▲ルート選択などにもよりますが、カードは高頻度で入手できるので売却枚数もそれなりに。逆に言えば休憩ポイントなどに到着するまではデッキ上限に関係なく自由にカードを持ち、使うことができます。

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▲高難度のダンジョンで追加されるルールのなかには、特定のタイミングで強制的にランダムなカードが捨てられるものもあり、場合によっては主力カードが抜かれて泣きたくなることも……!

遊びごたえ&収集要素もいい感じ!

ダンジョンはシルバー、ゴールド、ダイヤモンドの3種が用意されており、いずれも3フロアを攻略し、最後に登場するボスを撃破すればクリアーとなります。

シルバーとゴールドは1ステージのみですが、ダイヤモンドは7つのステージが存在し、ステージが進むごとに敵へのバフ効果などが増加してく高難度のダンジョンとなっています。

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▲敵の攻撃力アップ、1ターン目は敵のカードが見えない、などステージが進むとかなりエグい条件が追加されていき、攻略難度も跳ね上がります。

また、通常モードであるスタンダードだけでなく、追加ルールを楽しめるリスキーと、ダンジョン探索抜きで戦闘だけを楽しめるアーケードといったモードも用意されており、遊びごたえもなかなかのものです。

リスキーモードはスタンダードと同じようにダンジョンを探索、攻略していくのですが、攻撃カードを使った際に、カードのレベルと同じだけのダメージを受けるようになっています。

敵を攻撃するだけでダメージを受けるという名前通りリスキーな戦いになりますが、その代わりに魔法カード使用時にはカードのレベルと同じだけHPが回復します。

この回復効果のおかげで、回復効果を持つカードがなくても魔法カードを使うだけで回復できるため、ダイヤモンドのダンジョンを攻略する際はリスキーモードのほうが攻略しやすい、とまで言えます。

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▲ダンジョン選択の下部にあるリスキーなどのボタンをタップすればモードが選択可能。

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▲アーケードはダンジョン攻略時よりもスタートのデッキ枚数が多くなっています。そのぶん引きの重要度もアップ!

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▲アーケードも一定回数ごとに区切りがあり、進んでいくとダイヤモンドのダンジョンと同様に追加ルールが増えていきます。

ダンジョンやアーケードをクリアーすると各種報酬アイテムが獲得でき、それらを使うことでカードプールの拡張やバフを発生させるアップデートの開放、各種スキンの購入などが可能です。

バフを増やしていくことで運に頼る部分が少なくなっていき、パックを開放してカードプールを充実させていけばより多くの戦術を取ることができるようになるなど、ある種成長要素とも言えるでしょう。

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▲ダンジョン攻略で獲得できるシルバーなど3種類の宝石を使うことで各種アップグレードを開放可能。開放したアップグレードは後からオフにすることもできるので、ぬるくなりすぎるのが嫌な人にも安心です。

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▲カードパックは3種類用意されており、それぞれに異なった戦略性を持ったカードが揃っています。

本作は主人公・レイナのスキンが多数用意されており、ダンジョンのクリアー報酬として得られるダイヤモンドでも多くのスキンを購入することができます。

スキンは課金して購入するものも存在し、水着やメイド服、あるいは魔法少女風などさまざまな姿を楽しめます。

イラストの雰囲気が気に入った人はスキンの多彩さも楽しめるはず!

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▲スキンを買うためのダイヤモンド集めもプレイの目標のひとつになるかも?

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▲課金スキンも個性さまざま。

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▲課金スキンはセットでのパッケージ販売もされています。

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▲アーケードで得られる赤い宝石とほかの宝石を組み合わせれば、武器のスキンも増やすことも可能です。

マルチプレイはありませんが、1プレイ20~30分程度でけっこうしっかり遊べるので、ひとりで気軽にカードゲームをプレイしたい人にはとくにオススメです。

興味が出た人はぜひともお試しあれ!

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今週の気になるアレ

ってことで、予想以上に『ファントムローズ スカーレット』を遊んでしまったワタクシですが!

プレイが止まっていた『メガテンIII』も再開しましたよ! やっぱ触ると止まらない……。

まだまだクリアーには遠いうえに積みゲーもたくさんあるんですが……、またもう1本別のソフトを買っちゃいましたよね……!

その名も、『グリードフォール』! 西洋ファンタジーを舞台にしたアクションRPGとあって地味に注目していたんですよ!(発売は10月末でしたが)

この前買っていないのを思い出していろいろと評判を見た結果、今回は敢えて北米版を注文することにしました!

果たして英語音声&英語字幕でどれだけ話を理解できるかは謎ですが、ゲームをしながら英語の勉強ができると考えればね!

問題は積みゲーの消費がいつ終わるのかってところですが!

したらば、プレイ時間を渇望しつつまた次回ッ!

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