『ポケGO』系YouTuber3名と対談!! 現状のポケ活とこれからの要望をじっくり話し合ってみた

2020-05-12 14:59 投稿

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ポケモンGO

現役トレーナーが直面する変化を追求

スマートフォン向け位置情報ゲーム『ポケモンGO』はいま、新型コロナウイルスの影響で従来の活動を自粛。それに伴い自宅でも楽しめるイベントの実施や特別な処置など、さまざまな対応が進められている。

そこで本記事では『ポケモンGO』を中心に活動するYouTuber、JASHさん、北山由里さん、あっくんの3名がどうポケ活をしているのか。

さらに、いま抱えている問題や将来に向けた要望などをフリーライターの深津庵がビデオチャットを通じて聞いてみた。

YouTuberとしての目線はもちろん、ひとりのトレーナーとして想ういまの現状を本音で語った約3時間の対談。その中でも盛り上がった話題をお届けするぞ。

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【はじめに】

今回対談に応じてくれた3名はいずれも面識のある方たちであり、突然の呼びかけだったが快く受けてくれた。

JASHさんは『ポケモンGO』に対する想いが筆者にとても近い本音で語る熱い男。ちょっと感情的になってしまうこともあるけどそれが彼の魅力でもある。

北山由里さんは『ポケモンGO』をきっかけに海外に飛び出すなどアクティブな女性。以前、筆者のインタビューに応じてくれたこともある頼もしいトレーナーだ。

あっくんは『ポケモンGO』系YouTuberの中では駆け出しといったところだが、とても真面目でトレーナー想い。Twitterを通じて交流が始まり今回も快く応じてくれた。

それぞれのYouTubeチャンネルのリンクを下記にまとめておくので、ぜひこの対談と合わせてチェックしてもらいたい。

JASHさんのチャンネル

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北山由里さんのチャンネル

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あっくんのチャンネル

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自宅で楽しめるからこその葛藤

――不要不急の外出を控えること、緊急事態宣言が発せられているいま、みなさんは自宅でどんなポケ活をしていますか?

JASH おもに対人戦、あとはイベントがあればおこう使ってチャレンジする。この2択に絞られてしまっているんですよね。エスパーウィークくらいから自分も自粛を徹底するようになっていて、ゴチルゼルも全然手が出せていない状況。これが本当にいまの限界です。この現状で自分の気持ちがそこまで向かなかった。我々の立場からすれば、図鑑を埋めることは必須なんですがそれもできていない。

北山由里(以下、由里) 私も進化はできていないんですよ。とりあえず進化はするというのが従来でしたが、いまはアメを集めることもむずかしい。そうなると、より優れた子を厳選しないと進化させられないな、と。

あっくん オレはエスパーウィーク以前から自粛を始めていました。丁度その前日、仕事で日比谷まで出る用事があって、それが屋外で最後にプレイした日だと思いますね。それ以降はポケ活ができないというよりは、“したくない”という想いのほうが強くなりました。もともとGOバトルリーグはあまり得意ではないし知識も少ない。この状況の中でどんな動画を出せるのか、とても考える時間が増えましたね。

――自宅でできるポケ活となれば、いまはどうしてもGOバトルリーグに舵を切らざるを得ないですよね。

由里 私は都内の自粛要請が出たとき、早い段階で外出しないことをTwitterでも告知しました。実際、1ヵ月以上屋外での撮影はしていません。当初はどうしようかと悩みましたが、そこに実装されたのがGOバトルリーグだった点はいいタイミングでしたね。

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▲バトルよりもストーリーが好きだった層にとっていまの現状は少々つらいという声もある。由里さんは「図鑑登録やGOスナップショットなど、いろいろなプレイスタイルをトレーナーが自由に選択できるとしたうえで、現状はどうしてもGOバトルリーグに偏ってしまっているのがつらい」と想いを明かす。

――自宅でポケ活をする特殊な毎日ですがそんな中で印象深かった体験は?

由里 たまごがすぐに孵化する!

JASH オレ、逆に全然孵化できてないんだよね。1週間で18キロも歩いてない。

由里 それはあるんだけど、これまでのことを考えると特別じゃない?

JASH 自宅にいてもGPSがぜんぜんブレないから、スマホを振ってなんとか孵化させようとしてるくらいだよ。リリー(愛犬)に付けて歩かせようとしたけど、すぐ脱いじゃったりでぜんぜん孵化が進まないw

由里 わたしとしては、“ながらポケ活”が最近とても増えてるな。公式から“自宅にいながらでも計測されるようになりました”と発表があったとき、それがどの程度なのか気になっていろいろ試してみたんですよ。そこで始めたのが自宅の改善、空間を見直すということなんです。情けない話ですが、ここ2年くらい家のことがおろそかになっていたのでこれはいい機会だな、と。

――1日に何個たまごを孵化できたかを競ったり、レイドをハシゴしたりするのもいいですが、この現状の中でどう楽しむかを見出していくことも大切ですね。

由里 スマホをポケットに入れて掃除や模様替えに挑戦。気づいたら色違いを捕獲できていたらラッキーって。出来ることが限られてしまった分、自分の生活基盤を整えるようになっていますね。

JASH オレは生配信が多くなって動画を作らなくなったね。そこに“楽なほうに逃げている”って罪悪感もある。もともと熱くなりやすい性格なのでGOバトルリーグで負けると本当に悔しい。それがバグだとなおさらで、ふとした瞬間に素が出ちゃう。そうして蓄積されたストレスを生配信で発散しちゃってるときがあるんです。

――きっとそんな姿もファンのみなさんは楽しんでいると思いますが、JASHさんは編集をしていないとサボっていると感じてしまう?

JASH 自分自身はそれを楽しんでいるんですが、動画だったらそこはカットするところなんで悩みどころではありますね。それともうひとつ、最近ではコミュニティディも生配信でやってまいすが、その影響もあって画面から自宅を特定されやすくなったのが大きな変化であり印象的な出来ごとですね。

あっくん オレの場合は住宅密集地なのである程度はバレずに済んでますが、いまって撮れ高は全部自宅じゃないですか。すべてがそこで完結する反面、何でもできてしまうことで逆に慌ただしくもなる。かといってずっと撮影し続けているわけにもいかず、このバランスがとてもむずかしいですね。

JASH オレはカメラを回してないなぁ。最近、自宅でポケ活しながら映画を観ることがすごい増えて、それはそれで楽しんでるんだけど複雑な想いもある。たとえばイベントに合わせておこうを使っていても、色違いじゃなければ捕まえないとかそんな感じなんです。これ、『ポケモンGO』を遊んでない気がしちゃう。オレらはこれが仕事じゃん、仕事のために撮影してるはずがそうではなくなってしまった。

――ちゃんと向き合えていない、と?

JASH そうなんです、それでじつは最近1週間ほど『ポケモンGO』から離れていたんです。最新情報があれば動画にはするけどバトルはしない。それでも色違いは欲しいけど前向きに考えられなかった。リリーの散歩をするときも起動はしているんだけど、それはポケ活じゃないっていう想いが強くなってる。GOバトルリーグは本来、3キロ歩いてチャレンジできる仕組みなわけでいまは特殊な環境なんですよね。

――先日から始まった遠隔レイドを含め、この特殊な状況が解除されたとき元のプレイスタイルに戻れるのか不安ですよね。

JASH 視聴者からのコメントにもそうした声があるんですよ。

由里 たしかにそれはありますね。都内の自粛要請は今後もしばらくは続くと思っていますし、仮に解除されてもすぐに大手を振って外に出ることもためらう。オススメの遊び方を提案する私たちが、“さぁ解禁だ、外に出よう”と背中を押すことに疑問を感じてしまうんです。

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▲「外出を自粛するいまだからこそ、改めて『ポケモンGO』の良さを再確認できた」とJASHさん。これには筆者を含め全員同じ想いである。

――外に出て体を動かすこともポケ活の一部。家でプレイできるいまの環境は楽でいいかも知れませんがそれでは物足りない。

由里 企画を考える頭脳的な疲労感と屋外を歩く肉体的な疲労感。このふたつのバランスが私にはとても心地のいいものだったのに、それが最近では崩れてしまっているんです。JASHさんが言った通り、この状況だからこそポケ活の魅力に気づけましたね。

あっくん ちなみにみなさん、モンスターボール関係って足りてます?

JASH 超足りてる、たしか1300個くらいあるんじゃないかな。それよりオレはアメが足りない。

あっくん 自宅から届く範囲にポケストップがないからつらいんですよ。これってオレだけの問題ではなく、コミュニティディなどイベントが始まっても参加できないトレーナーが今後たくさん出てくると思う。自宅でできるイベントが続くのはうれしいんですが、こうした問題に直面したトレーナーの中には、『ポケモンGO』離れしちゃった人も多いんじゃないかな。

JASH 確実に減っているよね。オレのYouTubeアナリティクスを見るとこの2年半の中でもっとも登録者の増加が減っているんですよ。

由里 たしかに、それは如実に感じるね。この緊急事態宣言がいつまで続くのか、終息する時期がまだ見えない状況だけど、不要不急の外出を控えて各自ができることをしっかりやっていかないといけないね。

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▲最近は相棒のポケモンがギフトを回収。ポケストップを回さなくても毎日0時にボーナスのリサーチが配布されるなど、アイテムの枯渇問題を緩和するいくつかのアップデートが施されている。それでもイベントになれば足りないこともある。この日の対談でもこの話題は大いに盛り上がった。

ポケ活を快適にするための想い

――ずばり、みんなが直面している問題点をここで吐き出しちゃいませんか?

あっくん ゲーム内通知はもっと強化してほしい。ここ最近の件を経てずいぶん良くはなってきてるんですけどね。

JASH 事前告知をしっかりしてもらいたいよね。ハイパーかスーパー、どのリーグが始まるときか忘れちゃったけど、とあるYouTuberがその日その時間に合わせて生配信しようと待機していたのに、なんの通知もなくメンテナンスが始まっていたなんてこともあって。

――それもTwitterのみというやつですよね。なぜゲーム内通知ができないのか、これはずっと指摘している点で1日でも早く対応してもらいたい。

あっくん 毎週もしくは毎月、曜日や時間を決めてメンテナンスをすればいいと思うんですよ。そうすれば少しは回避できるんじゃないかな、と。

JASH いろいろな対応を見ていて“アメリカっぽい”なとは感じます。オレはもともと外資系で働いていた経験もあるし、父親がアメリカ人で会社を経営しているからわかるんですけど、うまくいっているものは突き進めるのに対して、問題が起きたらそのとき対処すればいいって動きが多いんですよね。あくまでもそういった傾向があるというだけで、すべてがそうというわけではないけど納得してしまう。

――それに加えてグローバルなサービスという難しさもありますよね

JASH たとえばダークライイベントに関する“サマータイム事件”も、誰かしら気づいていたんじゃないかとオレは思うです。ただ、その設定や伝達でうまく連携がとれていなかったんじゃないかな。アメリカとひと括りで言ってもカルフォルニアとニューヨークで時差がある。おそらく、Nianticのあるサンフランシスコを基準にイベントスケジュールを設定するからいろいろな問題が起きてしまう。

――せめてそれを日本向けに説明してくれれば、従来の“早朝から”みたいな通知からもう少し明確な時間帯が見えてくると。本当は国ごとの正確な時間を教えてほしいところですが。

JASH サマータイムって時間を早めるときもあれば遅らせるときもある。遊ぶ時間が増えてうれしかったり、寝る時間が短くなって困ってしまったり、おもしろいルールなんだけどこの習慣のない国にとってはどうしても理解し難いポイントではあるんですよね。

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▲「時差はもちろん、サマータイムなんてものも『ポケモンGO』を始めるまで経験がなかった」と由里さん。まさにその通り、多くの国内トレーナーにとっては馴染みのないもの。筆者も当時、すぐにサマータイムと理解できず困惑してしまったのをよく覚えている。

――毎年、夏に向けて新たな世代のポケモンが実装されてきましたが、今年は難しいようにも感じています。みなさんはどう予想しますか?

JASH ずらすと思いますね。この状況で第6世代はもちろん、レシラムやゼクロムを外に出てレイドバトルできないって寂しいな。

由里 仮に実装されても思い通りに活動できないから、みんなのフラストレーションも溜まりそう

JASH 遠隔レイドでできます、ってなってもどこか作業的になってしまいそう。『ポケモンGO』はやっぱり外に出てみんなのいる場所で遊びたい。もちろん、これまで屋外で活動していたときも正直いって作業的になっていた部分はあると思うけど遠隔レイドは孤独なんだよね。

――そもそもそういうゲームではないですもんね。同じ時間と場所、そこでの体験を共有してこその『ポケモンGO』だと思います。

由里 ポケモンは家でも捕獲できるけどそれだけじゃないんだよね。遠隔レイドで各自のアバターを見ることはできても会話はできない。これまでは当たり前のことだったから考えもしませんでしたけど、改めて『ポケモンGO』ってすごい体験をさせてくれているなと感じました。

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▲『ポケモンGO』を含め、いま位置情報ゲームはその本質を楽しみにくい事態に直面している。そんないまだからこそ、その重要性を再確認しているユーザーも多いはずだ。この日も脱線をくり返しながらこれまでの体験を振り返ることが多かった。

来る日に向けて願うポケ活への要望

――せっかくなのでみんなが抱えている要望を聞かせてください。

JASH GOバトルリーグのレートをランキングに変えてほしい。個人ランキングを作って100勝すればマスクド・ピカチュウが、300勝すればダイゴのコスチュームが入手できるとかね。いろいろなソシャゲがやっていることだけど、世界ランキングと個人のレーティングを別にしてみんなが平等に狙える報酬があるといいな。

――勝率とレートが合わない問題について。プレシーズン同様、取得しているバッジが影響しているという話題も出ていますが、公式から正確な仕様を明かしてほしいですね。

由里 おそらくバトルのレートだけでできているシステムではない。憶測が流れて困惑する方も多いのは事実ですよね。

JASH 毎シーズン、レートはみんな同じところからスタートすればいいんだよ。プレシーズン中はそのへんの計算式がはっきりしてたんだけど今回はどうなんだろうなぁ。

由里 わたしからの要望は個人的なんですが、遠隔レイドでトレーナー名をオフにできる機能がほしいw

JASH あっ、ひとつ思い出した。遠隔トレードが欲しい。せめて通常のトレードができないと厳選が進まないよね。自宅だと捕獲できる数にも限りがあるし、先日も手元にある60体近くのリオルを誰にもプレゼントできないから泣く泣く博士に送っちゃったんだよね。

あっくん オレはARが好きなんで仕草をもっと増やしてほしいですね。個体ごとに習得している技のモーションを出してくれるとか、エフェクトも発生するともっとうれしい。それをフレンドといっしょに撮影できれば、AR上でバトルしているようなシチュエーションも再現できる。あと、レートを気にせず遊べるフリーバトルがほしい!!

JASH 特別ルールがあってもいいかもね。たとえば今月は伝説系はなしとか、この技は使用できませんとか。シールドの枚数を1枚にしちゃうとか、いろいろなルールの中でチャレンジするのもおもしろそう。

あっくん ARは言わないと追加されない気がするから声を大にしてこの場でいいたい!!

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▲一同、特別ルールに関してはいずれ導入されると予想。ARに関してはもう少し思い通りの撮影を簡単に楽しめる仕様を望む声も出た。

 

みなさんは自宅でどんなポケ活を送っているだろうか。

モンスターボール不足の問題に関しては地方では以前から言われていたこと。それがこの事態を受けてさらに深刻化しているトレーナーも多いに違いない。

Nianticもそれに対応するため、さまざまな処置を行い改善を目指しているいるが、これも住んでいる地域や環境によって受け止めかたが異なっているのが現状だろう。

それぞれ想うところはあるだろうが、まずはこの緊急事態が1日でも早く終息することを願い、他人を想いやり各自が正しい行動をとってもらいたい。

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P.N.深津庵
※深津庵のTwitterはこちら

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対応機種iOS/Android
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ジャンルその他
メーカーナイアンティック
公式サイトhttp://www.pokemongo.jp/
公式Twitterhttps://twitter.com/PokemonGOAppJP
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