猫好きの人には、猫アレルギーがあるために直接触れ合えないという悲しみを背負っている人も少なくないが、そんな人でもアプリなら気の向くままに猫を愛でることができるぞ。
1本目は、犬系アプリで紹介した『てのひらワンコ』の猫版である『てのひらニャンコ』。本作も餌やりや芸の仕込み、着替えに部屋の模様替えと、さまざまな要素が詰め込まれたタイトルだ。
『てのひらワンコ』同様、街中やペットショップで見かけるような一般的な猫から、パンダのような見た目のものや猫型ロボット、果てにはフランケンシュタイン博士の生み出した怪物のようなツギハギだらけの猫など、豊富な品種(?)が用意されている。
▲後々追加で飼える猫たちにはインパクト重視なビジュアルのものも多い。
▲猫をなで、餌を与え、身体を洗ってあげる。基本的な世話の仕方は序盤のチュートリアルで網羅できる。
▲庭に出れば縄跳びなどの遊びをすることも可能。縄跳びではタイミングよく画面をタップするなどのミニゲームをプレイすることになる。
▲アクセサリーもプレイを続けることで買えるものが増えていくため、じっくりと遊んでオシャレを楽しむこともできる。
▲街ですれ違った他プレイヤーの猫にコンテストでの対決を挑むこともできる。芸を教えたりして猫の育成を進めれば勝率も上がるだろう。
上記の画像を見てもわかる通り、本作はただ眺めるだけ、というよりもさまざまな要素を通してペットとさまざまな形で触れ合うことができる。
プレイが忙しいわけではないが、ペットの癒しも求めつつ、見ているだけでは物足りないという人にはオススメのタイトルと言えるだろう。
猫の種類もとにかく豊富なので、リアル寄りな猫との触れ合いを求めている人は試しにプレイしてみよう。
まさかの組み合わせ!『猫とサメのいる街』
つぎに取り上げるのは、『猫とサメのいる街』。猫集め系のアプリなのだが、タイトル通りサメも登場するという、いわゆる猫集めにナナメ上のプラスアルファが加わった作品だ。
グラフィックはデフォルメの効いた3Dになっており、プレイヤーは港町の一角に立つ家の庭に家具などを置いて猫を集めていくことになる。
▲全体的にどことなく愛らしさを感じさせるゆるめのグラフィック。昼夜の入れ替わりがあったり、ときおり空をカモメが横切ったりする。
▲時間が経つと昼夜の入れ替わる。ときおり空をカモメが横切ることもある。
▲庭に配置した家具で猫たちがくつろぐ様子も眺められる。
本作では、庭に家具や各種アイテムを配置すると“ネコ満足度”が上昇し、これが高まるほどさまざまな猫が近所に登場するようになる。
新たな猫は家具のそばに出てくるわけではなく、道の上や窓の奥など、さまざまな場所にさりげなく登場するのだ。
『ウォーリーを探せ』ではないが、手の空いたタイミングで新しく来た猫がいないかと探すのも楽しみのひとつとなっている。
▲新たに登場した猫は画面内のどこかを歩き回っており、タップすることで庭に居つかせることができる。
▲家の近くにある水辺には小さなサメが泳いでおり、ときには猫がサメと戯れることもある。リアルではなかなかお目に掛かれない光景だ。
▲街中には猫だけでなく、家具などの購入に必要な魚の骨や、あるいは家具そのものが入手できるプレゼントボックスもランダムに配置される(画像中央のあたりにある箱)。こちらもいつどこに出るかわからないので、発見できると小さな喜びが味わえる。
プレイサイクルとして、家具を設置し、猫やプレゼントボックスを探し、新しい猫がいたらタップしてゲットする、というのが基本となる。
ゲットした猫は庭近辺に定着し、ときおり魚の骨をプレゼントしてくれる。猫からプレゼントを受け取っていくと“ネコマニアレベル”(いわゆるプレイヤーレベル)が上昇し、購入できる家具などが増加していく。
▲家の前に設置されているネコ募金箱には時間経過によって魚の骨が溜まっていく。釣り人など、街の人を雇うことで魚の骨が溜まるペースが速くなっていく。なお、骨を回収する際は動画広告を見れば回収量が倍になる。
猫集めがメインでありつつも、港町の雰囲気を手軽に感じられるのも魅力な本作。
柔らかな印象のグラフィックも手伝って、画面を見ているだけでまったりとした癒しを味わえる作品だ。
衝撃的発想!『ねこかわいい ぼくゆうれい』
続いて、『ねこかわいい ぼくゆうれい』。直球すぎて逆に一瞬理解が追いつかなそうなタイトルだが、なんとそのままずばり、主人公がすでに死んでいるのである。
▲気が付いたら幽霊になっていたという衝撃の幕開け。主人公の外見もなかなかの癒し系だ。
▲しかしそんな事態に驚くより先に会社に行かなくていいことを喜ぶ主人公。さりげなく闇を感じさせる。
本作も猫集め系のアプリではあるのだが、この意外性溢れる導入があるように、ストーリーも用意されているのが特徴的なところだ。
幽霊となった主人公は猫に導かれ、すでに空き家となっている実家へ向かうことになり、そこに住み着いている猫たちの世話をしていくことになるのだ。
操作部分は、ご飯をあげる、家具を買う、といったオーソドックスなものとなっている。
ご飯を置くと猫が現れ、家具を置くことでやってくる猫の種類が増える、というのは定番だが、こちらの画面でも印象的な要素が用意されている。
ということで、プレイ画面がこちら。
▲まさかのコメント機能付き。チュートリアルの補助や新たな家具開放のお知らせなどが自動で続々と流れてくるのだ。
▲コメントが教えてくれるように、画面右下のボタンを連打することで猫を呼ぶことができる。
▲またたびを使用すると、一定時間ボタン連打なしで猫が集まって来る。使用時には主人公が雨ごいの儀式のような動きを披露してくれる。
▲初めて見る猫が登場した際にもコメントが盛り上がってくれる。
猫たちと主人公に加え、ゆるい雰囲気のコメントという癒し要素が用意されており、本作をプレイしているとかなりほっこりさせられる。
プレイの進行によってストーリーが順次開放されていくため、読み物として楽しむこともできるだろう。
▲2話目で早くも新たな幽霊が登場。人によっては猫よりも幽霊に癒されるかも……?
幽霊と猫という変わり種の日常(?)系な世界を楽しみつつ、猫との触れ合いも楽しめる本作。
コメント機能によって他人から励ましてもらっているような気分も味わえるので、人からやさしい言葉をかけてもらいたいという癒し欲求を持っている人にもオススメだ。
買って育てて引き渡し!『ねこカフェ~猫を育てる楽しい育成ゲーム~』
4本目は、『ねこカフェ~猫を育てる楽しい育成ゲーム~』。こちらは家具を置いて猫を集めるタイプ、ではなく、子猫を購入して育てていくというタイプのアプリ。
育成は餌をあげ、予防接種やお薬注射で病気の対策も立てつつ、時間経過で発生する毛玉などを掃除しつつ進めていくことになる。
▲餌を与えた後はボタン連打で運動をさせていく。画像だと伝わりづらいが、けっこうなスピードで猫たちが走り回る。なお、左右のボタンを連打するのが楽だが、片方だけを使っても問題はない。
▲ある程度時間が経つと子猫が成長し、姿が変化する。
猫カフェということで、プレイヤーは店の運営資金や猫たちの餌代、薬代などを稼いでいく必要がある。その手段はと言えば、育てた猫の引き渡しだ。
子猫の種類や育てかたによって猫はさまざまな種類に成長し、その種類や満腹感、体重などによって引き渡した際に得られる金額も変化してくる。
自分が育てた猫を手放すのは惜しい気もするが、より多くの猫を育て、より多くの猫に出会うためにも定期的に引き渡し所に通うのみ。
▲引き渡された猫はその後も幸せに暮らしているようなので、そこは心配無用だ。
今回取り上げているアプリのなかでもシンプルなタイトルなので、気軽に猫育成をしてみたい人はプレイしてみるといいだろう。
レイアウト好きにもオススメ!『キャットルーム-ねこのお部屋着せ替えゲーム』
最後に取り上げるのが、『キャットルーム-ねこのお部屋着せ替えゲーム』。
こちらは部屋に猫のための家具を置いていき、猫の要望に応えながら世話をし、世話を通して得られるコインで部屋を増築し、より広い部屋でより多くの猫を育てていくというタイトルだ。
▲最初は1ブロックぶんの部屋も、プレイを進めていくとブロック数を増やしていける。
▲ほかのプレイヤーの部屋を訪問することも可能。プレイを続ければ続けるほど部屋は広がっていく。
餌やりやお風呂、おもちゃ遊び、あるいは新たな家具の購入など、猫たちがさまざまなリクエストを出してくるので、プレイヤーはそれに応えられる家具を揃えて世話をしていくことになる。
最初に飼える猫は1匹だけだが、プレイを進めていくことで上限数はすぐに増えていく。
そして、新しい猫を手に入れる際にはスターを消費するのだが、スターはパズルを解くことで獲得できるようになっている。
猫たちの世話や、世話に使用した家具が再利用できるまでのクールタイムなど、若干の待ち時間が発生するので、そのあいだにパズルを解いてスターを稼いでいく、というのがプレイの基本方針になる。
▲パズルはおなじみの色合わせ系。同じ色のブロックを3つ以上並べれば消すことができ、指定されたパネルの全消し、あるいは猫を一番下の段まで落下させるなどの条件をクリアーしていくことになる。一定の手数でクリアーする必要があり、意外と苦戦することも多い。
▲集めたスターを使って新たな猫を購入することができる。スターさえ貯めれば順番などは関係なく自由に選ぶことができる。全体的にイラストがかわいらしい。
▲猫が増えるとリクエストが重複することもあるため、おもちゃ系の家具を複数用意するなど、必然的に置くべき家具も増えていく。
一部の家具は直接タッチして操作する必要があるため、配置は効率を重視したものにしたくなるが、家具のレイアウトを考えるのも本作の楽しみのひとつだろう。
家具の購入に必要なコインは猫たちの世話をしていれば自然と貯まっていき、プレイが進むにつれて家具の種類も増えていくので、猫たちを育てながら部屋自体を飾っていくといい。
イラストが好み、パズルが好き、あるいは家具のレイアウトを楽しみたいという人は、試しにプレイしてみよう。
猫の手を借りて自粛期間を乗り切れ!
外出自粛が続くなか、猫の手を借りたいほど忙しい、どころか手持ち無沙汰なことになっている人もいるかもしれないが、そんなときこそ逆にアプリで猫の癒しパワーをもらって乗り切っていこう。
スマートフォンのなかの存在とは言え、一度プレイしてみると予想以上に愛着が湧いてしっかり癒されてしまう、かもしれない。
犬、猫として、次回の記事ではこれらメジャーどころからは少し外れた育成系、集め系アプリを紹介していく。現実世界ではチャレンジングなペットもデジタルなら怖いものなしだ!