カジュアルなお絵かきクイズゲームにハイテク技術“画像認識AI”を搭載!?『Koongya Draw Party』開発者インタビュー

2020-03-26 20:30 投稿

この記事に関連するゲーム ゲーム詳細

KOONGYA Draw Party

笑い溢れるお絵かきクイズの裏側に迫る

3月26日にネットマーブルからリリースされたお絵かきクイズゲームアプリ『Koongya Draw Party』(『クンヤ・ドローパーティー』)。だじゃれテイストの強い問題が用意されていたりと強い個性を持っており、カジュアルユーザーをメインに今後の活躍が期待されるタイトルだ。

もともとは『キャッチマインド』と呼ばれるPCオンラインゲームだったというが、それがどういった経緯でスマートフォンに登場することになったのか。そして本作の魅力とはどういった点にあるのか?

ここでは、開発プロデューサーを務めるチョン・オンサン氏(インタビュー文中:チョン)へのメールインタビューをお届けする。

Eonsan Jeong_01

韓国で大ヒット中!

――ゲームの簡単な紹介をお願いします。

チョン 『クンヤ・ドローパーティー』は、2002年に韓国でPCオンラインゲームとしてリリースされ、約600万人以に愛されているネットマーブルの長期タイトル『キャッチマインド』というタイトルを、モバイル用にリメイク開発した作品です。指定された単語(問題)を見て絵を描き、ほかの人が正解を当てるという簡単なルールをベースとしています。

皆さんが最初にプレイすることになる、簡単に遊べる“ステージモード”のほか、位置情報をベースに周囲の人々とイラストクイズを出したり当てたりできる“アドベンチャーモード”や、リアルタイムで複数のユーザーといっしょに楽しむ“パーティーモード”などを提供しています。

ユーザーが描く絵は、単純に単語をそのまま表現する場合もありますが、言葉遊びやだじゃれなど、気の利いたイラストも韓国では多く描かれました。

――このゲームの開発において“クンヤ”を採用した理由とは? キャラクターについても簡単に説明をお願いします。

チョン “クンヤ”はネットマーブルを代表するIPなので、本作にも採用しました。本作品では人と人とを繋ぐ精霊の役割を果たしています。開発会社で作成されるおもしろいイラストクイズを出題したり、ユーザーが描くイラストクイズをいっしょに作成したり、多くのユーザーから高い評価を得たイラストクイズを紹介したりしてくれます。

Eonsan Jeong_02

チョン クンヤはそれぞれが独自に色を持っており、クンヤのレベルを上げることで、その色を獲得できます。手に入れた色は、プレイヤーがイラストクイズを描く際に使用できる鉛筆の色として使用できるようになるシステムです。また、遊び場という空間にクンヤを召喚して配置しておくと、クンヤたちがゲームに便利なアイテムを獲得してきてくれるという要素もあります。

――『クンヤ・ドローパーティー』はPCゲームの『キャッチマインド』がベースになっているとのことですが、PCゲームだった原作をモバイル用にリメイク開発した動機とは?

チョン 『キャッチマインド』の基本のゲームスタイルである、“大人が絵を描いて当てる”という仕組みは、モバイル環境でこそ強い力を発揮すると思いました。タブレットなどの特殊な機材を持っていなくても、画面を指でなぞるだけで誰でも絵を描くことができ、時間と空間的な制約を離れ、いつでもどこでも簡単に楽しめるゲームが作れるのではないかと。

本作はスマートフォンの携帯性を活かせば、周辺を通り過ぎるほかのユーザーが出したクイズを発見したり、周囲に対して問題を出題したりといったことも出来ると思い、スマホアプリに適合した作りを目指しました。

kiji_01kiji_02

――本作のクイズは、だじゃれを駆使したりと、ほかのクイズゲームとは毛色が異なりますが、このゲームのデザインと開発プロセスについてお教えください。

チョン 本作は13言語で遊べるグローバルタイトルです。そして世界の国々によって、ものの読みかたや、それをどう捉えるかは変わってくるので、出題されるクイズにはそれぞれの国固有の文化が含まれます。製作序盤からこの点に着目して、現場で十分に活用できるようにクイズの制作には力を注ぎました。

また、上手で綺麗なイラストを描くだけでは、私たちが提供したいと考える“言葉の楽しさ”を感じることができないので、現在のギャグ的な要素や感性を活かせるような作りにしています。

努力を重ね、念入りに製作したイラストクイズを楽しんでいただけるとうれしいですね。

――リリース後、新しいクイズの追加や新コンテンツの追加をする予定はありますか?

チョン 絵を描くことが得意な人の絵を展示するホールや、ひとりで遊べるクイズモードの追加、ほかの人といっしょに楽しむサバイバルモードなど、さまざまなコンテンツを順次公開していく予定です。

――本作は、リアルタイムパーティーモードなど、ほかのプレイヤーといっしょに楽しめるソーシャルプレイ要素を持っていますが、これらのモードに対する簡単な紹介と開発プロセスについて教えてください。

チョン 4人でリアルタイム対戦が楽しめる“パーティーモード”は、順番に絵を描いていくモードと、正解を当てた人がつぎのターンに絵を描くモードのふたつが用意されています。短い時間に機転の利いたイラストを描く必要があるため、おもしろく楽しいイラストクイズが多く作られることを期待しています。

プレミアムクイズの部屋は、最大100人でリアルタイム対戦が出来るモードです。

部屋を開設したユーザーが、まるでインターネットの生放送をしているかのように、音声でゲームルームを運営することができる点も特徴です。本人が直接出題をすることはもちろん、出題者を募集して出題することもできますし、特定のクイズに賞品を設定することも可能です。このゲームの楽しさをより一層感じることができるコンテンツなので、ぜひこちらも遊んでみてください。

また、“アドベンチャーモード”ではほかの人が投稿したイラストクイズを評価でき、お気に入りのイラストはソーシャルメニューに表示させることもできます。ソーシャルメニューで人気が出たイラストや、多くの評価を受けたイラストクイズは最高の栄誉である“クンヤクイズ”に選ばれ、全ユーザーに表示されるようになるので、皆さんにはぜひこちらも目指してみてほしいですね。

ほかにも、ユーザー同士が1対1で個人的にクイズを送受信することもでき、作成したイラストクイズを最大限ゲームの中で活用して遊べるように工夫しました。

開発の過程では、ゲームに合わせて手軽にソーシャル機能を楽しめるコンテンツにできるよう、多くの時間をかけて、他社製ソーシャルサービスを分析しているので、ここもぜひ楽しんでいただけますと幸いです。

――“遊び場”にクンヤを配置してアイテムを獲得する機能についてですが、この機能は画像を認識するAI学習技術をベースにしたものだと聞いていますが、これらの機能の紹介と開発の動機などをお聞かせください。

チョン 遊び場は、“クンヤたちがリラックスして遊べる場所”をコンセプトに設計されています。ここでは、ただクンヤたちを配置して写真を撮ったりするだけでなく、ゲームで使用されている便利なアイテムを、クンヤたちが発見し届けてくれるという機能が盛り込まれています。

IMG_4784IMG_4785

チョン 遊び場の空間では、画像を撮影して配置したり、画像を登録する形で楽しめるようになっているのですが、ここにAI技術を導入しています。AIが画像を認識し、クンヤの好きなものの画像が配置されると、何かしらのプラス効果を発揮したり、発見確率が高くなったり、より早くアイテムをインポートできるような仕組みです。

クンヤが好きなものは、クンヤが話しているセリフやストーリーにヒントが隠されているので、ぜひいろいろと探してみてください。

この技術を導入した意図としては、私たちの生活の中にクンヤたちが溶け込み、プレイヤーとクンヤたちがいっしょにゲームの楽しさや落ち着いたひとときを共有できるようにという想いからですね。ぜひ、各クンヤの好きなものが何であるかを探す楽しさも味わってみてください。

――クンヤ以外のIPとのコラボレーションなど、今後の展開についても教えていただけますか?

チョン べつのIPとのコラボレーションも準備中です。私たちの日常の中で、触れることができる商品やブランドとも連携することができると思います。

とくに、本作はGPS機能を搭載したゲームであるため、特定の場所でイベントを開催できるとも考えているので、楽しみにしていてください。

――本作はライトユーザーを対象としたゲームだと思うのですが、ゲーム内ではどのようなアイテムが販売されるのでしょうか?

チョン おもなアイテムは、ゲームをプレイするための“鉛筆”や、イラストクイズを作成するときに使用できる“ペイント道具”、クンヤを飾るためのコスチューム、自分のプロフィールや会話時の吹き出しを可愛くカスタマイズできる要素となります。

――お絵描きが得意ではないプレイヤーが本作を楽しむためのコツはありますか?

チョン 『クンヤ・ドローパーティー』は絵をよく描く人、イラストクイズを解く楽しさを感じる人、そして、絵をあまり描かない人、すべてのプレイヤーがおもしろ楽しく遊べるゲームです。

提供されているステージのクイズを通してイラストクイズを楽しむことはもちろん、周辺のユーザーが出題したイラストのクイズを解いたり、ソーシャルで推薦されたイラストクイズを解くだけでも楽しめると思います。

――開発プロセスの中でもっとも記憶に残ることは何ですか?

チョン 『クンヤ・ドローパーティー』は開発プロセスがもっとも楽しかったゲームです。リアルタイムパーティープレイをしながらスタッフ同士で涙が出るくらい笑ったり、ステージモードのクイズを準備する過程でアイデア会議で笑いが飛び出たり、とても楽しく開発ができました。

私たちが開発中に感じたような楽しさをユーザーの方々に感じてもらえると考えると、今から心が躍ります。

――韓国ではリリース直後から爆発的な人気を集めたタイトルとなっていますが、韓国内でのゲームの評価や記憶に残るエピソードなどがありましたお教えください。

チョン 老若男女誰でも楽しめるゲームなので、リリース直後から多くの方々に楽しんでいただきました。忙しい日常の中で、「このゲームをしながらリフレッシュをした」という方や「このゲームをプレイすることが、もはやライフワーク」とまで言ってくださった方も多くいて、とてもやりがいを感じました。

――最後に、本作に期待する日本のユーザーに一言お願いします。

チョン 『クンヤ・ドローパーティー』は全世界リリースを控えているタイトルで、今後の展開に私たち開発チーム全員もとてもワクワクしています。

また期待と同時に、私たちが準備した要素を本当に心から楽しんでいただけるのか心配もありますが、ユーザーの方々とのコミュニケーションを通じて着実にアップデートをし、思い出に残るゲームにしていきたいです。

『クンヤ・ドローパーティー』をプレイしていただき、多くの方々の日常に“楽しく気分転換ができるゲーム”になれればと思いますので、今後ますます進化する『クンヤ・ドローパーティー』に、どうぞご期待ください。

ありがとうございました。

KOONGYA Draw Party

対応機種iOS/Android
価格無料
このゲームの詳細を見る
ジャンルクイズ
メーカーネットマーブル
公式サイトhttps://www.facebook.com/KoongYaDrawParty/
配信日2020年3月26日
コピーライト

Amazon人気商品ランキング 一覧を見る

最新記事

この記事と同じカテゴリの最新記事一覧