【新作】男女15人によるデスゲーム開幕!!新たな解釈で犯人を追う謎解きゲーム『狼ゲーム ～アナザー～』

似て非なる誰も知らない狼裁判へ

何者かに連れ去られ狼と羊の役割を与えられた15人の男女。

狼は誰か1人を殺害し、羊は狼裁判で狼を特定して処刑にしなければいけない。

強制的に引かされたカードによって最悪の事態に巻き込まれてしまった1人として、この事件の真相暴いていくのが本記事で紹介する謎解きゲーム『狼ゲーム ～アナザー～』だ。

本作は『狼ゲーム』をベースに新たな解釈で描かれる最新作。新たな登場人物と予測のできない数々の事件、異なる解釈で展開する狼裁判の始まりだ。

経験者こそビックリしちゃう新解釈の物語

本作はStudio Wasabi制作の『わさびゲーム』に収録されていた『狼ゲーム』をベースにしたもの。

新たに3人の登場人物が追加されただけでなく、ストーリー展開までもが異なるまさにアナザーストーリーだ。

聞き込みをくり返して情報と証拠を集め、密室に仕掛けられた数々の謎を解き、1日1回開催される“狼裁判”で対象を論破していく。

主軸になるアプローチは類似点も多いが、だからこそ異なる展開に直面したときのインパクトは効果絶大。

「あれ、こんなストーリーだっけ?」という驚きが随所に感じられたのはうれしい要素だ。

チャプター毎の犯人やトリック、殺される順番など細かな点が一新されている点は好感触。そのいっぽうでキャラクターの性格付けは前作を知る人にとって戸惑うことも多い。

また、今作はライフを消費してストーリーを読み進めるのだが、毎日17時に回復するライフの量が5までとわずか。

30秒程度のプレイでひと区切りなんてことも多く、ライフが早々に尽きてしまう。

せっかくの魅力的な世界観とストーリーがアンバランスな設計に邪魔されているのが気になるところだ。

衣装やキャラストーリーのサブコンテンツ

今作には登場人物ごとに特化したサイドストーリーやホーム画面に設定できるキャラクターを着せ換えるための衣装ストーリーなど、いくつかのサブコンテンツが用意されている。

これらをアンロックするにはゲーム内で入手できる狼コインがその都度必要。本ストーリーの結末を左右するものではないが、好きなキャラクターのオフショット、本編では語られない1面を知ることができるのは魅力的だ。

なお、冒頭で“前作を先にプレイすること”を勧められるが、正直なところ今作からでも問題ないと感じた。

例えるなら、テレビ版の映像をベースに新解釈、新カットを交えたアニメの劇場版みたいなもの。

それくらいの気持ちで楽しんでもらいたい作品だ。

P.N.深津庵
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