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アプリの成長に必要な要素とは?ユーザー数、継続率増に成功したアプリ開発者が要点を語った“App Ape Award 2019”特別セッションリポート

2020-02-27 14:30 投稿

受賞アプリの配信企業がセッションを実施

2020年2月14日、スマホアプリ分析プラットフォーム“App Ape Lab”が、2019年もっとも勢いのあったアプリを決める“App Ape Award 2019”を開催した。

本アワードは、同サービスを運営するフラーが保持するデータと、ユーザーからの投票をもとに受賞タイトルをアプリ部門、ゲーム部門と分けて選出するもの。ゲーム部門では、『ドラゴンクエスト ウォーク』や『ロマサガRS』などが受賞を果たした。

本記事では、授賞式後に開催された特別セッションの内容をリポートしていく。

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▲左からフラーの櫻井祐基氏、りそなホールディングスの伊佐真一郎氏(『りそなグループアプリ』で受賞)、NTTドコモの伊藤慎介氏(『dヘルスケア』で受賞)、音娯時間エンターテインメントの大須賀氏(『Pokekara』で受賞)。

2019年は継続率を上げることに対する意識向上を目指した

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セッションがスタートすると、モデレーターを務めるフラーの櫻井氏は2019年のアプリ利用率について触れていった。年々アプリの利用率が増加する中、2019年も顕著にその傾向が出ていたという。その上で、それぞれの会社がどのようにして2019年にアプリを運営していったのかを聞いていくことに。

りそなホールディングスの伊佐氏は、配信から2年目になる『りそなグループアプリ』を使用するユーザーの動向に注目したという。継続利用率を上げるために何が必要か、ユーザーの動向を注視して分析したそうだ。とくに、銀行業界ではアプリ部門に関する知見がなく、手探りの状態だったため苦労もあったのだとか。UIの改善を始め、利用率につながる点に注視した結果が、今回の受賞にも結び付いている。

『dヘルスケア』の伊藤氏は、通信会社であるドコモがユーザーに対してワクワク感を持ってもらうことの難しさを語った。ヘルスケア領域において、ドコモの提供するアプリを使ってほしいという思いが開発メンバーの中にも強くあったため、それを叶えるに至った『dヘルスケア』で、ようやくスタートラインに立てたという。

『Pokekara』の場合、「完璧なものをリリースするより、使っていただいて改善していくのがモットー」というのが会社の方針だと大須賀氏が紹介。2018年9月にリリースされた『Pokekara』だが、最初は字幕にズレが生じる問題などがあったそうだ。2019年は頻繁にユーザーからの意見を取り入れ、バージョンアップを重ねて完成度を高めた年になったという。

アプリが成長した理由とは?

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続いてのディスカッションテーマは、アプリが成長を遂げた理由を深堀りする内容。いずれも受賞を果たした人気アプリとなった背景やその道のりについて、各社から知見が語られた。

大須賀氏は、ユーザー目線の大切さを成長理由として挙げる。完全無料のカラオケアプリが少なかったことがインストールにつながり、さらに精密採点などの要素を取り入れたことも大きな要因になったという。自社のアプリが流行った背景には、中国でも流行しているカラオケアプリのルーツを取り入れつつも、日本のユーザーが求めるものをすぐに取り入れる、対応スピードの速さが成長の要因であったと語られた。

『Pokekara』はファンの熱量が高いことがストアのレビューから見て取れるそうで、櫻井氏は多くのユーザーを巻き込んで成長できたことが強みなのではと分析している。

続けて語ったのは、『dヘルスケア』の伊藤氏。氏は成長理由として、ユーザーに支えてもらえるように訴求できた点を紹介。アプリへの関心が低い人たちに向け、興味を持ってもらえるようなアプリにしたことが成長理由になったのではと語る。また、ドコモという大きな会社の力を全力で使ったことも大きな要因になったようだ。

『りそなグループアプリ』については、伊佐氏より継続利用できる利便性、直感的に操作できるという2点がポイントとして挙げられた。「銀行アプリは難しい」という考えを払拭できるよう、感覚的にやりたいことができるアプリへと仕上げていったことが成長理由として考えられているという。

2020年の目標は?

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最後は2020年はどのようなチャレンジをしていくかという議題に。

伊佐氏は、同社のアプリを“銀行っぽくない銀行アプリ”と称し、銀行以外の要素もアプリに入れていくことを目標として語る。ほかの企業とコラボをすることで、新たなイノベーションを生んでいくことにも意欲を見せた。

チーム力の拡充、開発チームの成長を伊藤氏は2020年の目標とする。“App Ape Award”のような舞台に登壇できるアプリを作れたこともブランド力にすることで、「この会社に残りたい、働きたいと思ってもらえるようにしたい」とコメント。

『Pokekara』の大須賀氏は、2020年の動きとして、プレミアム会員制度が始まったこと紹介してくれた。会員数は日増しに増えており、今後はカラオケアプリとしてだけでなく、遊べるツールとしての拡充も図っていくそうだ。「こんなことができるの? これもできるの?」と思ってもらえるようなアプリにしていくので、今後に注目してほしいと語る。

今回のセッションでは、話題としてユーザーの利便性向上が挙げられていることが多く、ストアレビューの意見などから改善できる点を発見していくことの大切さが窺えた。ふだんアプリを使用しない人でも直感的に操作できる設計は、今後さらに利用者を増やすための必須要素になりそうだ。

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