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名前に付く“シー”の意味、知ってます?ケット・シーやらクー・シーやら【しゃれこうべが語る元ネタの世界 第16回】

2020-02-05 12:00 投稿

シーと言ってもスペイン語のイエスではなく!

いや~、花月スターダムを退団してフリーで過ごす引退前の1ヵ月!

フリー第1戦となるPURE-J北千住大会もね! 観に行きましたよ!!

いやもう花月と勝愛実が組んで小林香萌&Leonと戦った一戦のすばらしさたるや!

編集U「そうかよかったな! 本編いこう!!!」

何と見事な受け流し……ッ!

ならば始めましょう! 今週の“元ネタの世界”!

今回は伝説でも神話でも歴史上の人物でもなく、ヨーロッパ、というかイギリスの妖精話をしていきますよ!

わりと有名なケット・シー、それに比べるとクー・シー、そしてほかにもシーと付く妖精のお話をば!

んでは、いざいざ!

【目次】

・にゃんと猫なんです
・犬なんですよわんだふる
・シーとピクシーとYシャツと私
・次回は人魚伝説とかいっちゃいます~?

にゃんと猫なんです

さて最初にお話ししますはケット・シー!

ちょいと発音変えればキャット・シー! その名が意味するのは、ずばり“猫の妖精”!

ケットが猫シーが妖精ってな具合ですね!

20200203_シー妖精 (3)

こちらはスコットランドのハイランド地方に伝わる妖精でありまして、ある記録によれば、その大きさは犬のよう、身体は黒く、胸に白い斑点があり、背中は弓状に曲がり、毛は逆立っている姿だったとか!

編集U「あ~、猫が怒ったとき的な。しかし犬のような大きさって、犬種は……?

アッシもそう思いましてね! “スコットランド 犬”でグーグル先生に聞いてみましたよ!

そしたらば!

ケアーン・テリアなる25~33センチ程度の小型犬から、スコティッシュ・ディアハウンドなる76~81センチぐらいの大型犬まで! んま~いろいろいましたね!

編集U「けっきょくどんなサイズ感なんだよ!!!」

ま、まぁわざわざ小型犬みたいなサイズとは言わんでしょうし、恐らくは大型犬サイズだったのでは……?

ちなみにですが、ブリテン諸島に伝わる民話“猫の王様”においては、ケット・シーたちが人語を話し、王様の葬式を開く様子なんかが描かれていますね!

ってことで民話をざっくりドン!

昔々、とある男が仕事を終えて家路を辿っていると、路地裏からヒソヒソと話し声が聞こえてきました。

気になった男が覗き込むと、話し合いをしていたのは人ではなく、猫たちでした。

「王様が死んでしまった」

「早くつぎの王様を探さなければ」

などと、話している内容ははっきりと聞こえるものの、男にはその意味はさっぱり理解できませんでした。

気のせいかもしれない、と気にせずに帰った男が妻にその話をすると、男の飼っていた猫が突然飛びあがり叫んだのです。

20200203_シー妖精 (2)

そうして猫は飛び出し、二度と戻ってきませんでした。

その猫が王様となって暮らしたのか、男には知る由もなく、ただ猫がどこに消えたのか不思議がるばかりだったそうです。

~ END ~

編集U「猫会議はリアルでも謎だよな~」

マジで猫同士が会話をしているらしい、みたいな説もありますよね~!

そうそうイギリスに伝わる猫関連で言いますと、とんでもない呪術のお話もありまして!

編集U「また急にベクトル変わるな」

まぁせっかくですしね!

で、その儀式の名はタガルム! 言葉の意味としては“占い”なので、個別の名前ではないかもですが!

さてこの儀式、内容はいたってシンプルなもので、数匹の猫を串刺しにして火であぶるというもの!

編集U「おいやめろ」
※最近猫を飼い始めた編集U(リアル話)

で、この儀式を続けるとビッグ・イヤー(あるいは大耳猫)と呼ばれる恐ろしい巨大な猫が現れ、儀式を執り行った人間の願いごとを叶えてくれたのだとか!

編集U「とんでもねぇな……」

しかも意外なことに、タガルムが行われていたという最後の記録は、1824年3月に発行されたロンドン文芸新聞に載っていたとか!

編集U「意外と最近じゃねぇか……!」

当時儀式を行ったのはアラン・マクレインとロッホラン・マクレイン、おそらくはふたりの兄弟!

ふたりが丸4日間、食事もせずに儀式を続けたところ、儀式を行った小屋に悪魔の黒猫があふれ、ついにはビッグ・イヤーが現れて願いを叶えたそうな!

しかし、その際ビッグ・イヤーは「これでお前たちは神に見放された日陰者になるぞ」と言い残したとか何とか!

編集U「そんな儀式やってたらそうだろうな!!」

動物虐待、ダメ絶対!!

ちなみにですが、アタクシが飼ってた経験があるのは金魚ぐらいですね!

編集U「心底どうでもいい!!!」

犬なんですよわんだふる

さて、続きましてはクー・シー!

クー・シーのクーはクー・フーリンのクー!

すなわちその名は“犬の妖精”を意味するのでありますよ!

20200203_シー妖精 (4)

こちらもケット・シーと同じくスコットランドのハイランド地方に伝わる妖精!

イギリス方面には妖精犬と呼ばれる存在は多数存在していたようですが、ほかの妖精犬が白い身体に赤い耳、あるいは黒い身体に赤い瞳をしていたのに対し、クー・シーはその身体が暗緑色なのが特徴だったそうな!

その大きさは2歳の雄牛ほどもあり、毛はもじゃもじゃ、長い尻尾が背中の上で渦巻き状に巻かれているとか、あるいは平たく編んで垂らしていたとか!

編集U「編んでた……? 犬が尻尾を……?」

すべての妖精犬がそうだった訳ではないようですが、クー・シーは妖精によって飼育された番犬、猟犬的な立ち位置だったそうですからね! 飼い主の妖精の手によるものでしょう!

人間の足と同じくらいに大きな足を持ちながら、足音を立てずに動き、ひとたび吠えればその鳴き声は沖合の船まで届くほど、ってんだからケット・シーよりも恐ろしさは上な感じがしますね!

編集U「まぁ猫と犬じゃあイメージが違うしな~」

人間や人間界の犬にも恐れられる存在とされるクー・シーですが、一方で物語によっては人間を追いかけていた際、その人間の飼い犬に追い返された、なんてこともあるらしいですよ!

編集U「強いのか弱いのかよく分からんな……」

20200203_シー妖精 (1)

シーとピクシーとYシャツと私

と、猫のケット・シーだったり犬のクー・シーだったりのお話をしたわけですが!

シーと付く妖精はほかにもまだまだおりますね!

たとえば、恋人となって芸術の才能を授ける代わりに命を吸い取るリャナン・シー(恋人の妖精)、色仕掛けを仕掛けてから男の生き血をすするバーバン・シー(邪悪な女の妖精)、などなど!

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『乖離性MA』に登場していないので画像はないのですが、死を告げる妖精として有名なバン・シー(女の妖精)なんかも有名ですね!

以前紹介したアイルランド神話の英雄であるクー・フーリンも、最期の戦いに挑む前に川で衣服を洗うバン・シーを目撃している、なんて話もあります!

編集U「は~。しかしシーで妖精と言えばやっぱピクシーでは」

20200203_シー妖精 (7)

どっこい!

ところが、どっこい!!

ケット・シーとかのシーがSithという単語なのに対し、ピクシーは“Pixy”“Pigsy”“Pisky”表記になっており、名前全体で一単語なんですよ!

そして今回名を挙げた妖精たちの分布図を見てみますと……!

20200203_シー妖精 (9)

ピクシーだけはイングランド南西に伝わる妖精となっておりまして、そもそものルーツが違うっぽいんです!

そんなピクシーの起源には諸説あるそうですが、天国には行けないけども地獄に落ちるほどではない魂、あるいは洗礼を受ける前に死んでしまった子どもがピクシーになっている、なんて言われているようですね!

編集U「な~ほどね~」

次回は人魚伝説とかいっちゃいます~?

ってことで、今回は妖精のお話でございましたよ!

ぶっちゃけケット・シーとか最初はファイナルなファンタジーで知ったので猫のイメージなかったですけどね!

編集U「いや、あっちも上に猫のってたろ」

言われてみるとそうなんですけど、あのピンクボディの印象が強すぎて……!

それはさておき! 次回も妖精系のお話をしちゃおうかなァ~、と思いますよ!

今度は世にも名高い人魚マーメイドなんかについて触れていきましょうかと!

20200203_シー妖精 (10)

編集U「お~、人魚ね」

人魚の伝説は西洋のみならず、日本でも有名なのがありますからね! そのへんをまとめて話していきますよい!!

さ~て、今週末のプロレス観戦は~?

2月8日昼! 後楽園ホールにてスターダム!!

メイン戦では海外行きを表明したSareeeを相手にワールド・オブ・スターダム王者岩谷麻優が王座の防衛に挑みますよ!!

同時期にデビューしたふたりながら、シングル対決はなんと今回が初! しかしこの勝負、名勝負となることはもはや自明の理!!

先日行われた記者会見の様子も記事になっていますのでね! ぜひチェケラーゥ!!

編集U「お前また勝手に記事を……」

ちゃんと仕事で行ってきましたから!!!

したらば、またお次回!!

文/しゃれこうべ村田(@SRSWiterM

参考文献

ブリッグス,キャサリン編(1992)『妖精事典』(平野敬一・井村君江・三宅忠明・吉田新一訳) 冨山房.
ローズ,キャロル(2014)『シリーズ・ファンタジー百科 世界の妖精・妖怪事典 [普及版]』(松村一男訳) 原書房.

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