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クーフーリン式タイマン必勝法”スキがなければ作ればいいじゃない!”【しゃれこうべが語る元ネタの世界 第13回】

2020-01-15 12:12 投稿

あけまして!!

はァーい皆さんあけましておめでとうございます!!!

編集U「もう年明けてから2週間以上経ってるんだが?」

い、いやぁ……、年明け早々にインフルエンザのA型にかかってダウンしていたという、ね……!(※ガチ)

新年1発目の予定だった先週がまさかの休載状態でございましたが、気を取り直して!

“元ネタの世界”、2020年も語っていきますよ!

編集U「んで1発目は何を語るんだ」

そ~うですねぇ、やはりここはメジャーどころを、ってことで!

いつぞや紹介したアイルランド神話の英雄・クー・フーリン! その戦いのお話をご紹介しまっしょい!

【目次】
・アイルランド神話の英雄ですよ
・クー・フーリンの一騎打ち
・クー・フーリンと息子のコンラ
・次回もアイルランド神話を語ろうぜ!

アイルランド神話の英雄ですよ

今回扱いまするは、アイルランド神話のクー・フーリン!(『乖離性MA』ではクーホリン) 伝説の槍として超メジャーなゲイ・ボルグの持ち主としても有名ですね!

ゲイボルグ回では“クランの猛犬”というクー・フーリンの名の由来、師匠であるスカアハのもとにいたるまでのお話を紹介しました!

20200114_クーフーリンオイフェ (1)

神話の英雄とあって腕っぷしの強さには定評があるクー・フーリンですが、直接的な戦闘力だけでなく、知略のほうもお手の物!

策士な一面を見せた今回のエピソードは、クー・フーリンが影の国にてスカアハに弟子入りしてからのできごと!

弟子入りしてほどなくして、影の国にてスカアハに並ぶ実力者であるオイフェが戦争を仕掛けてきた際に、クー・フーリンの策が光ったのでありました!

20200114_クーフーリンオイフェ (2)

んでは、クー・フーリン先生によるタイマン必勝法が垣間見える戦いのエピソード、れっつらごー!!

影の国のスカアハとオイフェ

影の国には、スカアハのほかに、オイフェという名の知れた女戦士がおりました。

オイフェと彼女の軍団の実力は非常に高く、東西南北を囲むあらゆる勢力が彼女を恐れていたほどでした。

20200114_クーフーリンオイフェ (3)

クー・フーリンがスカアハのもとで修業を始めてまだそれほど時間が経っていないころ、そのオイフェがスカアハの国へと軍勢を率いて攻めてきました。

応戦の準備を進めるスカアハに、クー・フーリンもやる気を見せますが、スカアハは彼に睡眠薬入りの茶を飲ませてしまいます。

オイフェほどの強豪と戦うにはまだ早い、そう判断した師匠の優しさゆえの行動でした。

20200114_クーフーリンオイフェ (4)

常人が飲めば24時間は眠りっぱなし、という強力な睡眠薬を飲まされ、クー・フーリンはあっさり眠りにつきます。

いまのうちに軍を出し、クー・フーリンが眠っているあいだに進軍してしまえば、クー・フーリンも諦めて留守番をしているであろう、とスカアハは考えました。

が、そこは超人のクー・フーリン。一度は深く眠ったものの、なんとたった1時間で目を覚ましてしまいます

20200114_クーフーリンオイフェ (5)

編集U「効き目ェ……」

ま、まぁ相手が悪かったということでひとつ……!

目を覚まし、すでに軍勢が出発したと聞きいたクー・フーリンは、当然スカアハの後を追いました。

スカアハは後ろからやって来たクー・フーリンの姿に驚き、ため息をもらします。

そのため息は、彼の人生に戦争が付いて回ることを予感してのものだったとも言われています。

さて、いよいよスカアハたちの軍勢はオイフェ軍と会戦し、いよいよ戦いの幕が上がりました。

クー・フーリンはひとりでオイフェ軍の強豪6人を切り倒すという見事な活躍を見せ、スカアハ軍が優位に戦いを進めます。

すると、オイフェはスカアハのもとに使者を送り、一騎打ちにて決着をつけよう、と提案しました。

スカアハがこれを受け入れると、クー・フーリンは自分がこの一騎打ちの相手になろうと名乗り出たのです。

クー・フーリンの一騎打ち

クー・フーリンの願いは聞き届けられ、彼はオイフェとの一騎打ちに挑むこととなりました。

戦いの場に挑む前、クー・フーリンはスカアハに尋ねました。

「オイフェがもっとも値打ちのあるものと考えているものは何でしょうか?」

スカアハは答えます。

「オイフェがもっとも大事にしているのは、奴が持つ2頭の馬と馬車、そしてそれらの御者である」

その言葉を聞いたクー・フーリンは戦いの場へと赴き、いよいよオイフェと対峙しました。

20200114_クーフーリンオイフェ (6)

編集U「まぁ言うてクー・フーリンが瞬殺だろ」

と思うじゃないです~?

ふたりの戦士は互いに持てる技の限りを尽くして戦いましたが、どの秘術を用いても決定打とはなりません。

オイフェの秘術はクー・フーリンの鞘を打ち砕きこそしましたが、ギリギリでクー・フーリン自身に傷を負わせることはありませんでした。

戦いが膠着し始めたそのとき、クー・フーリンが口を開きます。

20200114_クーフーリンオイフェ (7)

オイフェがクー・フーリンの言葉に心を乱して視線を外した瞬間、クー・フーリンは相手に組みつき、一瞬で組み伏せてしまったのでした。

編集U「卑怯すぎるのでは」

勝てばよかろうってことですよ!!

クー・フーリンはオイフェをスカアハのもとまで連行し、その喉元に小刀を突きつけます。

命だけは助けてほしい、と懇願するオイフェに、クー・フーリンはスカアハとの間に永遠の和平を約束すること、そして約束を守る証拠として人質を差し出すことを条件に、彼女を許しました。

オイフェはこの条件を承諾し、クー・フーリンと仲直りの握手を交わしました。そして仲直りどころか、ふたりはやがて恋仲となったのです。

編集U「え」

戦いのなかで理解を深めたふたり……、ん~ロマンティック!

そしてちゃっかり息子まで生まれちゃったりしてますね!

編集U「えぇ……」

せっかくなので、その後ふたりの息子がどうなったかのお話も紹介しちゃいましょう!

クー・フーリンと息子のコンラ

クー・フーリンがスカアハのもとでの修業を終え、アイルランドへと帰る前に、彼はオイフェに金の指輪を手渡しました。

「お前が私の息子を生み落としたなら、その子はアイルランドへとやって来なければならない。

この指輪がぴったりはまるようになったころ、私を探しにアイルランドへと来なければならないのだ」

編集U「ん~、悲劇フラグ

まぁ英雄の息子と言えば英雄か悲劇かって感じではありますが……?

それからしばらくのときが流れたあるときのこと、クー・フーリンが仕えるアルスターの王・コノール王は、フットプリンツの浜辺で宴を開いていました。

しかしやがて、その浜辺から見えるあたりに、青銅の小舟に乗ったひとりの若者が現れました。

若者は小舟の上から投石器を使い、器用に空飛ぶ海鳥を打ち落としていました。

1羽、2羽と打つうちはコノール王たちも感心して眺めていましたが、何羽打ち落とそうと百発百中という腕前を見ているうちに、感心は恐怖へと変わっていきます。

ここで登場した若者が、何を隠そうクー・フーリンの息子であるコンラ!

ちなみに、画像をお借りしている『乖離性MA』にコンラは直接登場していませんが、竜騎型オイフェのカードに描かれている竜の名で登場していますね!

20200114_クーフーリンオイフェ (8)

竜が金色っぽいあたりはクー・フーリンが託した金の指輪とリンクしている……、ような?

さておき!

若者が侵攻に来たのであれば一大事、と考えたコノール王は、名うての戦士たちに若者を捕らえさせようとしますが、ある者は逆に捕らえられ、ある者は命を奪われました。

そしてついに、コノール王はクー・フーリンに若者を討つように命じたのです。

クー・フーリンの妻・エウィルは、「あの若者は貴方の息子かもしれないのですよ」と涙ながらに彼を止めましたが、クー・フーリンは止まりません。

「たとえその若者が我が息子・コンラであったとて、アルスターの名誉のため、私は戦わねばならないのだ」

20200114_クーフーリンオイフェ (9)

編集U「……ん? 何か格好いい感じになってるけど、妻ってオイフェじゃねぇの?」

HAHAHA! 何言ってんですか!

オイフェはあくまで影の国で子どもができただけの間柄! 正妻はあくまでエウィルですよ!

編集U「うわヒドい」

ま、まぁ英雄色を好むって言いますし……?

さておき!

若者との戦いの場に赴いたクー・フーリン。剣を交える前に相手の名を尋ねますが、若者はその問いには答えません。

「ならば、お前は私に殺されなければならぬぞ」

「よかろう。やってみろ!」

そうして、ふたりは剣を手に取り戦い始めました。若者の剣もクー・フーリンに劣らず鋭く、クー・フーリンの額をかすめた一撃は彼の髪を切り落としました。

やがてふたりは互いに剣を投げ捨て、じりじりと接近していきます。

ふたりが岩の上で組み合うと、若者のあまりの力に、足場となった岩には彼の足跡がくっきりと残されました

編集U「あぁ、フットプリンツの浜辺ってだけに足跡ってか」

というか、この戦いがもとになってフットプリンツという名前がついたそうですね!

それはさておき、剣でも素手でも意外に苦戦を強いられたクー・フーリンですが……?

組み合うふたりはやがて海のなかに倒れ込み、クー・フーリンはそのまま力尽きて溺れそうになってしまいます。

しかしそのとき、彼の脳裏に師匠・スカアハの教えがよぎり、ゲイ・ボルグのことを思い出したのです。

そしてクー・フーリンが放った槍は若者を捉え、一撃で致命傷を与えたのでした。

編集U「どこから槍を……?」

そこがわりと疑問なんですが、参考にした本でも唐突に出てきてて若干謎ですね……!

「スカアハは、この槍のことだけは教えてくれなかった! この槍のことだけは!」

そう叫んで倒れた若者にクー・フーリンが駆け寄ると、やはりその手には彼が託した金の指輪がはまっていました。

「あぁ、やはりそうだったのか」

そう嘆いたクー・フーリンは若者、コンラを抱えて王たちのもとへ向かい、彼が自分の息子であることを話しました。

コンラは死の間際、アルスターの戦士たちに分かれの挨拶を行い、静かに息を引き取ったのです。

~ 完 ~

編集U「やっぱこういうパターンだったか……!」

親子、あるいは兄弟がお互いの正体を知らずに戦って命を落とすパターンはもはや王道ですが、この場合クー・フーリンがコンラのことをある程度察しているのが珍しいかも、ですね~!

次回もアイルランド神話を語ろうぜ!

ってことで、今回はクー・フーリンやオイフェ、ふたりの子であるコンラのお話でしたよ!

クー・フーリンがオイフェを破った秘策は実戦でも有効かも分かりませんね!

編集U「完全に子どもがやる「あっ、UFO!」とかのレベルなんだよなぁ……」

ま、まぁ実際にそれで勝っちゃった訳ですし……!

それはさておき、次回でございますが!

せっかくクー・フーリンの話でしたし、どうせならおつぎもクー・フーリンといきましょうか!

ってことで、来週はアイルランドに伝わる、7年間も続いた戦争のお話をご紹介!

とある国の王と王妃のしょーもないやり取りをきっかけに始まる大戦争、もちろんクー・フーリンも大活躍ですよ!

しっかしそれはそれとして、本当にインフルはキツかったですね……!

年が明けて1月2日、3日、4日と連続観戦を決め、5日も試合を観に行くぞ! と思ったらまさかの体調崩落!

翌日医者に行ったら人生初のインフルですよ! 観戦のつもりが感染ってね!!

編集U「……」

何か言って!!!

次回観戦は1月19日、スターダム後楽園ホール大会! 11時15分から第0試合が始まりますのでね! 皆様遅れることのなきように!!

文/しゃれこうべ村田(@SRSWiterM

参考文献

八住利雄編(1929)『世界神話伝説体系40 アイルランドの神話伝説(1)』 名著普及委員会

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