
【新作】市民と警察の衝突を目の当たりにした作者が描く暴動シミュレーター『RIOT: NoTAV』
2019-12-29 12:00 投稿

この記事に関連するゲーム ゲーム詳細
RIOT: NoTAV
高速鉄道建設をめぐる実際の抗争
1992年、イタリア共和国ピエモンテ州トリノ県にあるスーザ渓谷の小さな町で始まった高速鉄道の建設に講義する“NoTAV運動”をきっかけに、市民と警察のあいだで争いが勃発。
その後10年以上続く暴動を体験してきた作者が、現地の様子を暴徒と化した市民と警察、ふたつの立場で描く暴動シミュレーター『RIOT: NoTAV』を開発した。
本記事で紹介するのはSteamでリリースされた『RIOT Civil Unrest』の簡易版。ドットで描かれた美しくも激しい衝突の世界を存分に味わってほしい。
ゲームの見どころ
●2つの立場で向き合う怒涛のシミュレーター
●制圧か敗退か!? ノンストップの対戦モード
2つの立場で向き合う怒涛のシミュレーター
トリノの西部“ヴァル・ディ・スーザ(渓谷)の位置する人口約6400人の基礎自治体スーザは古代ローマより以前からの歴史を持つアルプスでもっとも古い都市。
本作のテーマである“NoTAV運動”は、アルプス山脈を貫きトリノとフランスのリヨンを結ぶ高速新幹線(Treno Alta Velocita SpA)の建設に反対する運動であり、反新幹線フェスティバルの最中に市民と警察のあいだで発生した暴動をゲームで追体験するシミュレーターだ。
市民と警察それぞれに4つのステージがあり、それを自由に選んでプレイ。
例えば市民の場合、時間とともに増えて聞く画面左上の行動ポイントを使い、報道機関への露出(カメラアイコン)を行い注目度をアップ。人員を増やしつつ遠隔(催涙スプレー)や近距離(拳)のアイコンを使って対峙する警察に立ち向かっていく。
警察の場合も基本的なプロセスは同じ。
主張や立場が異なる難しい抗争ではあるが本作はあくまでもゲーム。難しいことは置いといて多勢がぶつかり合う光景は圧巻である。
また、各ステージのあいだでは当時の様子を回想するムービーが発生。緻密なドットで描かれた激しい抗争はとてもリアルで十分過ぎるほどの緊張感を味わえる。
こうした光景の真っ只中に製作者がいたと想像するだけで身が引き締まる想いだ。
制圧か敗退か!? ノンストップの対戦モード
本作には1台のスマートフォン端末を2人で持ち、市民と警察に分かれて互いを制圧していく対戦モードがある。
1台の端末を仲良くシェアしてるのに、やっていることは抗争という不思議な空間。保守的かそれとも革新的か、対戦相手の性格をしっかり見極め、わずかにできた突破口を的確に狙っていく駆け引きはとてもおもしろい。
機能は限られ戦略的に突き詰めていくことはむずかしいが、カジュアルな設定であることも本作の魅力だ。
まずは簡易版のアプリをプレイ。物足りなさを感じたらSteam版(こちら)にチャレンジしてほしい!!
P.N.深津庵
※深津庵のTwitterはこちら
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