『Ingress』国立競技場で緊急バトル!! 軽い気持ちで呼び掛けたら想定外の結果になったBB戦リポート
2024-07-16 21:25
2019-10-10 15:23 投稿
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Ingress Prime(イングレス プライム)
関東地方は埼玉県の北に位置し、マンガやインターネットを中心にさまざまな噂が飛び交うようになった群馬県が全国に向けて発令したのが、ナイアンティックの位置情報ゲーム『Ingress』を使った地域探索イベント“ミッションディ”の開催である。
本記事では群馬県前橋市を舞台としたミッションディを通じて感じた彼の地の魅力をフリーライターの深津庵がお届けする。
2つの陣営が位置情報を使って陣取りをする印象が強い『Ingress』だが、このミッションはいわゆるスタンプラリーのようなカジュアルコンテンツ。
指定されたルートを巡ってポータルをハックしたり奪ってみたり、多少の攻防はあったとしても互いに仲良く地域を散策するのが最大の目的だ。
そんな1日限りのイベント“ミッションディ”が群馬県前橋市で開催。全18ルートから任意で選んだ6ルートを踏破することが規定ルールとなった。
さっそく公式サイトにあるルートマップを確認す・る・と……
上毛電鉄を使う15番(右に伸びる青いルート)、郊外にある16と17番ルートが収まるほど縮小しても、まったく全貌がつかめないこの赤いルートが示す先は赤城山。片道約1時間半のバス移動が必要になる18番のチャレンジだった。
何を選ぶかは任意だが本音をいえば撮れ高がほしい。
前橋市のことは何も知らない筆者だが、某頭文字なマンガのおかげで赤城山はよく知ってるし、それを題材にしたレースゲームで山道は熟知している。
バスがどのルートをたどるのかは不明だが、まぁつまりこの約束された撮れ高は見逃せない!!
大沼湖畔大洞というバス停で下車、ミッションルートをたどって最初に飛び込んできたのは旧赤城神社跡だ。
創祀当初は地蔵岳の中腹に祀られ、その後、大沼の南の畔である現在の大洞旧社地に遷座したというもの。
この神社跡の先に広がる大沼(おぬま)は火口原湖で、赤城山のカルデラ湖(火山活動でできた凹地)としては最大のものだという。
大沼にかかる赤い橋は赤城神社につながる“啄木鳥橋”と呼ばれるものだったのだが、18番のルートから離れていたこともあって当日はそれに気づかず。下りのバスが来るまでの約1時間を手前の湖畔とお土産屋の探索で終えることになった。
もし、このミッションに挑戦するさいは、ぜひ啄木鳥橋を渡って赤城神社にお参りしてもらいたい。
始発で前橋駅に到着した筆者は、“MD2019:まえばし18,赤城山散策”からミッションディを開始。その後、11時半ごろ前橋駅に戻って商店街を抜けた先にある“09,広瀬川”へ。
利根川水系の1級河川である広瀬川は群馬県渋川市と前橋市、伊勢崎市を流れるもの。
江戸時代に厩橋城(前橋城)などで生活用水や水運として、明治時代に入って製糸産業で栄えたころには交水堰が設けられ、製糸工場で利用する水が引き込まれるなど前橋を支えた重要な川だ。
川辺には柳の木が植えられ、そのゆく先々には朔太郎文学賞受賞者たちの詩碑や遊歩道脇には水車など、何度も足を止めて見入ってしまうスポットがもりだくさん。
国道からも少し離れた静かな場所で、今回挑戦しなかった広瀬川をたどる07、08番と合わせて散策するのもよさそうだ。
次に向かったのは広瀬川ルート最後のポータル“萩原朔太郎『廣瀬川』”にも書かれている詩人の世界に触れる“04,詩人、萩原朔太郎の詩の世界”だ。
このルートは商店街からも少し離れた場所だが、県庁舎として日本一の高さを誇る群馬県庁につながる道。
そこは萩原朔太郎生家があったことに由来して“朔太郎通り”と名付けられ、ポータルにもなっている多くの萩原朔太郎賞受賞作品の詩碑に触れながら散策することができた。
前橋城の本丸跡に建築された日本一の高さを誇る県庁舎。その圧倒的な存在感に驚かされながら次に選んだのは、“05,厩橋城の遺構を残す前橋公園”と“14,前橋公園”だ。
この前橋公園を共通のテーマにしている2つのルートでは、城の1部だった土塁や石垣、堀など当時を連想させる名残りが多数見ることができる。
また、前橋公園は明治38年日露戦役の記念を兼ねて建設された市内最初の公園だ。
園内にある“さちの池”は1959年天皇陛下のご成婚を記念して作られた池であり、群馬県の歴史や自然などを知ることができる全44枚から成る“上毛かるた”の1枚、“鶴舞う形の群馬県”にちなんで、2004年に群馬県の形に改修されている。
そして最後に選んだのは近代和風の木造建築で本館と別館、茶室から成る国指定の重要文化財“臨江閣”を散策するその名もズバリ“13,臨江閣”だ。
明治17年9月、当時の群馬県令である楫取素彦や市内の有志らの協力と募金によって建てられた迎賓館。
京都の宮大工、今井源兵衛によって明治17年11月に完成した草庵茶室や明治43年一府十四県連合共進会の貴賓館として建てられた別館は見学することもできるのだが、この日は貸し切りということで館内を伺えなかったのが心残りだ。
赤城山から始まった筆者のミッションディまえばしは、臨江閣を含む6つのルートをもって完了。
その後、13時にはチェックアウト会場のヤマダグリーンドーム前橋に隣接する楽歩堂前橋公園の野外ステージへ。
そこでは今回のミッションディを開催するため、寝る間を惜しんで奮闘してくれた『Ingress』エージェントでもある両陣営のPOC(Point of Contact)や副市長が登壇。“ミッションディまえばし”への想いを個々に明かした。
また、新人育成を目的としたファーストサタデーが11月2日に大田区の平和島、茨城県の土浦。11月3日に東京を舞台にした“ミッションディ千代田”、12月7日には“ミッションディ千葉ニュータウン”を開催。各地域から代表のエージェントたちが登壇し、その意気込みを語った。
さらに、前橋市は豚肉料理が名物ということで“ころとん”が登場。美味しい豚肉料理をPRしつつ、耳をピクピク動かす特技(めっちゃ可愛かった)を披露してくれた。
その他、チェックアウト会場では筆者のスタンプも存在する“We Love Kitte 旅するIngressスタンプ”企画も開催。たくさんのエージェントが好きなスタンプを押し、思い思いの人に手紙を書いていた。
ちなみに、筆者のスタンプを押したよってエージェントはどれくらいいるのだろうか。どこかに需要があるのならうれしいのだがとても心配です。
そしてその横に行われていたのが、事前のアナウンスで多くの注目を集めていた“群馬国の入国スタンプ”だ。
入国はともかく出国時はどうなるのか、ささやかな心配をしながらパスポート風のカードに入国許可をゲット。出国の手続きをすることなく帰宅してしまったが大丈夫なのだろうか。
この“ミッションディまえばし”はオリジナルデザインのクリアファイルやカードなどノベルティが豊富。当日の体験はもちろん、こうしたグッズを通じて思い出を補完できるのはうれしい。
さて、筆者はこの日、記念バナーミッションとして作られた6連ミッションであり、チェックアウト会場から前橋駅をたどるルートでもある“猫と月と歩く街”にも挑戦。
広瀬川沿いにある萩原朔太郎記念館の屋根上に設置されている猫のオブジェ。レジスタンスの青(水)とエンライテンドの緑、この3つの要素を織り交ぜることで前橋市のキャッチフレーズ“水と緑と詩の街”を表現したステキなデザイン。
世紀末感漂うさまざまな噂のある群馬県だが、どうみたってここは住みよい街である。
ミッションディではこうしたバナーミッション、ウェルカムミッションと呼ばれる記念メダル的なものが多い。
これらミッションは今後も残されていくので、興味があるエージェントはミッションをたどりながらその土地の魅力に触れ、たくさんの思い出を作ってもらいたい。
P.N.深津庵
※深津庵のTwitterはこちら
対応機種 | iOS/Android |
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価格 | 無料(アプリ内課金あり) |
ジャンル | その他 |
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メーカー | ナイアンティック |
配信日 | 配信中 |
コピーライト | (c) 2014 Niantic Inc. |
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