【新作】封鎖された都市で病に苦しむ娘とともに生きる父の孤独なサバイバル『This War of Mine: Stories - Father s Promise』

紛争地帯を生きる人々を描く名作の外伝

ボスニア・ヘルツェゴビナの首都サラエヴォが戦争によって封鎖。そこに生きる人々の過酷な生き様を描いたサバイバルゲーム『This War of Mine』。本作のダウンロードコンテンツとしてリリースされた『This War of Mine: Stories – Father s Promise』を独立させたものがスマホアプリに移植された。

病に苦しく娘のアメリアと寄り添う父親のアダム。

本記事では2人を中心に描かれるもうひとつのサバイバルストーリーの魅力を紹介する。

限られた時間の中で挑む極限のサバイバル

母の死をきっかけに塞ぎ込んでしまった娘のアメリアは、その後過酷な環境から病に倒れてしまう。

戦火に巻き込まれた父親のアダムはアメリアを抱え、住んでいた建物の別棟に避難。崩壊寸前の市街地を中心に探索をくり返し、生き延びるための術を模索していくことになる。

本作の基本操作はタップした任意のポイントに移動し、調査やクラフトなど特定のマーカーに触れることで目的を実行。時間経過のある世界で素材を集めながらサバイバルを行う。

限られた1日の中で何をすべきか。

とくに初見はゲーム展開がわからないため、アメリアの容態が急変するかも知れないという“もしも”の緊張感がこの世界への没入感を高めてくれる。

また、避難した別棟には必要最小限のものしかない。

備え付けの作業台を改修するだけでなく、クラフトしたベッドや暖炉などを自由に配置して、自分だけの拠点を築いていけるのも本作の魅力だ。

さらに、4日目以降になると避難所である拠点を中心に空港や薬局など行動範囲が拡大し、入手できる素材の幅が一気に広がっていく。

ただし、市街地にはさまざまな危険が待ち受けており、いつ命を狙われるかもわからない。

ときには脅威と対峙する場面もあるので、ドアのぞき穴から索敵を行うなど、つねに周囲を見渡し慎重に探索を進めていこう!!

戦争に翻弄される家族の絆を試す壮絶な物語

本作にはチュートリアル的なものもなく、手探り状態でゲームがスタート。具体的な目的が見えず淡々としたテンポの中で早々に飽きが来てしまうかもしれない。

しかし、4日目を堺に行動範囲が拡大するだけでない“重要な出来ごと”が発生。明確な使命を与えられることでゲーム性が増していく。

また、アダムは日々の行動と状況に応じて空腹や疲労などのステータスが低下してしまう。

これはゲーム的なシステムで食事や休憩を挟むことで解決するのだが、変動するステータスがどんなに苦しくてもアメリアのために頑張るアダムの揺れ動く感情にも思えてくるのだ。

連れ去られたアメリアはどこにいるのか。

その捜索先で発見する男の亡骸が物語る新たな危機。4日目以降から加速する驚愕のストーリー展開にも注目してもらいたい!!

P.N.深津庵
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This War of Mine: Stories

対応機種	iOS／Android
価格	iOS：240円［税込］ Android：220円［税込］

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ジャンル	アドベンチャー
メーカー	11 bit Studios
配信日	配信中
コピーライト	© 11 bit studios S.A.