【今日の編集部】公式Youtubeチャンネル登録者数から見える『クラロワ』esportsシーンにおける今後の課題

2019-02-22 22:44 投稿

飛躍の年となるか

【本日の担当:おこめちん】
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2016年3月に全世界向けに配信開始されたSupercellのスマホアプリ『クラロワ』。

本格的にesportsシーンに舵を取ったのは2017年のこと。

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▲2017年に行われた“クラロワ世界一決定戦”。

2017年に個人世界最強を決める“クラロワ世界一決定戦”が開催され、本イベントには世界中のプレイヤー2700万人以上が参加したと公式発表がされた。

上述した世界大会開催前に約半年を掛けて各国で予選が開催され、そこを含めた参加者数がこの数字に当たる。この2700万人という数字はかなり驚異的な数字と言える。
この手のプレイヤースキルが問われるイベントに参加するユーザーは、全体から見ると上澄み部分のコアユーザーが中心となるのがどのゲームにも当てはまるからだ。

“試合が短時間で終わる”、“スマホという気軽にどこでも楽しめる環境”があったにせよ、規格外の数字。全体のアクティブユーザー数を世界で見ると少なく見積もっても5000万人くらいはいるんじゃないだろうか。

圧倒的なユーザー数を抱えているという事実は、ゲームパブリッシャーにとって最大の武器になるというのは語るまでもない。

そんな『クラロワ』が、満を持して2018年に注力したのが公式プロリーグの発足。従来のesportsシーンでのプロリーグやプロ選手の誕生は、『LOL』、『CoD』、『OW』、『ストリートファイター』といったコンソールタイトルが中心であり、牽引してきた。

 
クラロワ世界大会

▲千葉・幕張メッセで行われた“クラロワリーグ 世界一決定戦2018”。

いまでこそ、esportsシーンの秘める可能性に賭けて、スマホゲームもプロリーグの発足や世界大会といった展開を行うタイトルも増えてきたが、継続的なプロリーグの取り組みに関しては『クラロワ』は先駆けと言ってもいいタイミングだったように思う。

この取り組みが成功したのか、失敗だったのかという判断は現段階では行えないが、2019年も開催が濃厚視されているクラロワリーグがどれだけ発展できるのか。その一点が非常に重要だ。

ここで言う“発展”とは、視聴者数、オフライン観戦者数といった一般ユーザーのプロリーグに対するエンゲージメント率を指す。これが伸びれば、2018年に種を撒いたこの取り組みが実を結んだと初めて言える。重要なのは2018年にどれだけ注目されたかということではなく、2019年どれだけ注目されるかという点だ。

とくにトレンドの移り変わりが非常に速いスマホ市場故に、『クラロワ』にとって2019年は勝負の年となるだろう。

最後に、『クラロワ』の公式関連YouTubeチャンネル登録者数から見えてきた本タイトルが秘めるポテンシャルについてご紹介したい。

【世界各国の『クラロワ』公式YouTubeチャンネル登録者数】
海外公式:6,351,965
ブラジル公式:1,332,526
スペイン公式:1,060,400
日本公式:78,147
台湾公式:100,944
英語圏向け(esports):405,600
中国(esports):17,532
韓国(esports):29,630
東南アジア(esports):17,387
日本(esports):52,944

『クラロワ』公式全チャンネルの合計登録者数は940万にものぼる。この数字ってどれくらいスゴいの? という疑問がここで沸いてくるが、esportsの代名詞とも呼べる立ち位置を確立している『LOL』が約1350万人。

さすがに圧巻の登録者数だが、2009年にリリースされ長い歴史を積み重ねてきた『LOL』に近づく勢いをみせているのは『クラロワ』をグローバルで計ったときにみせるポテンシャルの高さを感じさせるものがある。

全体の総数で見ると、『LOL』に迫る勢いはみせているものの、『LOL』のesportsチャンネル登録者数は約300万人。対する『クラロワ』は約50万人と2019年以降の課題がここで見えてくる。

先ほども説明した一般ユーザーのプロリーグに対するエンゲージメント率。これをどう向上させていくのかといった点が、本タイトルにおけるプロシーンの継続的な発展の鍵となるのは明白だ。

とは言え、『クラロワ』のプロシーンはまだ生まれたてのひな鳥のようなもの。これまでユーザーをエキサイティングさせ続けてきたSupercellの今後の展開と発展を見守りたい。

(編集部/おこめちん)

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