『Ingress』国立競技場で緊急バトル!! 軽い気持ちで呼び掛けたら想定外の結果になったBB戦リポート
2024-07-16 21:25
2018-11-08 14:06 投稿
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Ingress Prime(イングレス プライム)
2013年10月のオープンβ版から今年で6年目を迎えたナイアンティック『Ingress』。その次世代モデル『Ingress Prime』がついに公開された。
さらに本作を題材にしたアニメ版も絶賛放送中。多くの注目を集める中の11月3日、千葉県北西部に位置する印西市と周辺2市(白井市・船橋市)にまたがる千葉ニュータウンを舞台に、陣営を越えた交流と初心者育成を目的としたファーストサタディなるイベントが開催された。
当日どんなイベントが行われたのか、その様子をフリーライター兼エージェントである深津庵がリポートするぞ。
イベントの見どころ
●ビンゴ形式でイン活を学ぶ2時間のブートキャンプ
●千葉ニュータウンの魅力を6つのミッションで体験
●陣営間の対立とは? FSで再確認する交流の意味
ファーストサタディとは2014年から始まったイベントのひとつ。その名が示す通り、毎月第1土曜日に開催されるもので、おもに初心者エージェント(以下、AG)を対象に育成と交流を通じて『Ingress』の魅力をより深く知ってもらおうという試みだ。
最近では8月4日に鳥取、10月6日には大阪で開催されたが、国内のファーストサタディのみで数えれば今年はこれで3回目。今後、アニメ版の放送や『Ingress Prime』に合わせて増えていくことに期待したい。
世界各地で開催されるファーストサタディ共通の目的は、初心者育成“ブートキャンプ”と陣営を越えた交流“クロスファクション”であり、当イベントで稼いだAP(経験値)と上がったAGレベルの総数などを開催地ごとに競うこと。
それをどう盛り上げていくかは主催する地域AGたちの自由。今回、筆者が参加した千葉ニュータウンのファーストサタディでとくに印象的だったのが、ビンゴ形式で『Ingress』の遊びかたを学んでいくというものだ。
多くのAGが自作しているBIOカード(名刺のようなもの)をライバル陣営のAGと交換したり、ゲーム内に登場するグリフ(特殊な記号)をひと文字で描くといった両陣営が協力して行えるもの。初心者ひとりでは戸惑うことも多い序盤の経験値稼ぎ、陣取りに欠かせないコントロールフィールドの形成するなど、本作の基礎的な要素から特殊なチャレンジまで遊びごころが詰まった9つのお題が用意されていた。
また、午前中に行われた初心者講習ではゲーム内に備わっているチュートリアルを先輩AGといっしょに体験。その後、必要に応じてテクニカルな陣取りの方法など、チュートリアルやビンゴのお題にはないお得な立ち回りや豆知識を伝授している光景もみられた。
いつもなら聞ける相手がいなかったりいまさら聞けないと遠慮してしまうことも、たくさんの先輩AGが集まるファーストサタディでは聞き放題。
むしろ聞かなきゃ損だというくらい、『Ingress』界隈では名の知れたAGたちも多く集まっていたのが印象的だったぞ。
今回のファーストサタディでは特定のポータルを巡り地域の魅力と触れ合うミッションと呼ばれる『Ingress』特有のチャレンジが用意された。
ルートは全部で6種類あり、最寄り駅から会場となった北総花の丘公園までを歩くものや千葉ニュータウンの景観が望めるもの。日本の里百選にも選定されている彼岸花で有名な結縁寺を目指すものなど、いずれも印西市を学ぶ重要なものばかりだ。
事前に公開されていたミッションガイドのPDF資料によれば、長距離移動が予想されるふたつの“千葉ニュータウンを巡る小さな旅”は午前中に済ませるのが得策らしい。
そこで、10時30分から始まる受付開始前に達成してしまおうと筆者は始発で埼玉北部を出発。7時前に到着してまず、最寄り駅から会場まで約0.9キロのミッション“千葉ニュータウンへようこそ!”に従って迷うことなく会場へ。
AGが集まる予定の会場に到着後、そのまま結縁寺を経由して会場に戻る合計約12キロ、ふたつの“千葉ニュータウンを巡る小さな旅”にチャレンジ開始。
PDFのルートガイドである程度覚悟はできていたが、その予想を上回る大自然がいっぱい。街頭のない道が多く、正直日が暮れてからではひとりで歩くのが怖くなるルートだった。
怖いといっても心霊的なものだったり治安がどうというわけでない。
むしろ祖父母の住んでいる田舎を訪れた気分で、とても居心地がよく空気が美味しく感じられた。
その後、結縁寺と並ぶようにある熊野神社鳥居というポータルからスタートするふたつ目の“千葉ニュータウンを巡る小さな旅”を開始。
こちらは距離こそあるが住宅街や公園を抜けていくルートが多く、筆者が歩いた8時ごろには散歩をしている人や野球場で練習をしている人なども見られ、とてもすがすがしい気分を満喫することができた。
予定通り午前中に3つのミッションを達成し、昼食ついでに駅まで戻ることができるミッション“巨大powerCubeを探せ”をさくっと攻略。午後からは序盤で紹介したビンゴを使ったブートキャンプに参加することになった。
ブートキャンプではミッションにチャレンジ予定のチームに参加。合計約8キロを歩くふたつの“挑戦!ブートキャンプ”をスタートした。
広大な北総花の丘公園はAからEゾーンまであり、このミッションでは受付会場のあるBゾーンから出発。千葉ニュータウンの景観が望めるCゾーンを目指す前半のルートを歩き出す。
後半はCゾーンから大きく迂回、団地や公園を抜けてBゾーン経由で会場まで戻るミッション。対象のゾーンは同じだがルートが異なり、逆走をしているといった退屈な気分を味わうことない。
今回参加したチームは筆者のライバル陣営AGが多かったが、バチバチとした険悪なムードはいっさいなく、互いが上手にAPを稼げるようフォローし合いたのしく探索することができた。
こうしたイベントに参加するAGはみんなXMアノマリーと呼ばれる陣取りバトルでこそライバルだが、それ以外の場では“同じゲームを愛する仲間”と考えているので安心だ。
今回、はじめてファーストサタディに参加した筆者が再確認したのは、両陣営が同じ目的を持って挑むクロスファクションという交流の大切さだ。
『Ingress』と聞いて最初に連想するのはふたつの陣営が本気で陣取りをしているという印象だろう。
たしかに敵陣営を目視しながら攻撃し合う場面も日常茶飯事。位置情報を使って戦っているのだからときには皮肉のひとつも言われるが、そんなことを言うひとは少数派で筆者が歩んだ5年弱のAGライフでも数える程度だ。
敵陣地を破壊して再構築することで多くの経験値を稼げる本作において、互いの存在があってはじめてこの世界は成立している。
とくに同じ地域でプレイする日常のイン活くらい戦うのは“スキャナの中だけ”にして、よりよい関係性を築きながら楽しんでほしい。
P.N.深津庵
※深津庵のTwitterはこちら
対応機種 | iOS/Android |
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価格 | 無料(アプリ内課金あり) |
ジャンル | その他 |
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メーカー | ナイアンティック |
配信日 | 配信中 |
コピーライト | (c) 2014 Niantic Inc. |
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