『Ingress』国立競技場で緊急バトル!! 軽い気持ちで呼び掛けたら想定外の結果になったBB戦リポート
2024-07-16 21:25
2018-10-13 10:00 投稿
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Ingress Prime(イングレス プライム)
『ポケモンGO』でおなじみナイアンティックの位置情報ゲーム『Ingress』の公式大規模イベント“Cassandra Prime Sapporo”が2018年7月28日に北海道札幌市で開催された。
これまで数多くの『Ingress』イベントを追いかけてきたフリーライターの深津庵は当然それに参加する予定だったのだが、前日のマシントラブルに加え当日は台風12号の影響を受けて飛行機が欠航。記事にすることもできぬまま、2日間を空港で過ごして帰宅する最悪の結末で幕を閉じた。
そうして迎えた2018年10月6日、3泊4日のプランで札幌リベンジを決断。ミッションと呼ばれるスタンプラリー的な遊びを通じて、“あの日みんなが歩いた道”を辿りつつ、2018年9月6日に発生した北海道胆振東部地震以降、観光客が激減しているといわれている札幌の様子をリポートしていく。
イベントの見どころ
●6つのルートで巡ったミッションディ札幌
●札幌の有名スポットを道民と旅した2日間
●北海道を代表する絶品グルメツアー
今回の札幌リベンジを企画したのは8月上旬のこと。“Cassandra Prime Sapporo”の大規模バトルを再現することはできないが、その翌日開催された“ミッションディ札幌”はいまも全18ルートが現地に残されている。
そこで、指定されたポータルを巡って得られるゲーム内メダルを集めながら、札幌観光する企画を決行したわけだ。
▲現在はすでにクローズド状態だが毎回ミッションディに合わせて専用の事前登録サイトが作られ、当日のスケジュールなどが告知される。今後各地で開催されるミッションディも同様なので、興味のあるひとは必ずチェックしてほしい。
選択したルートは札幌駅前のアートを巡りながら有名なテレビ塔のある大通り公園を目指すMDSP03、札幌の文化施設が集まる中島公園と国の重要文化財でもある豊平館を目指すMDSP09。月寒公園から始まりアンパン道路と呼ばれる不思議な道の由来を辿るDMSP14など全部で6種類。
地元エージェントが設定したルートを観光ガイドに見立て、『Ingress』を楽しみながら札幌の有名スポットを満喫することができた。
▲待ち合わせスポットにもなっている札幌駅南口広場にあるのアピアドームのほか、駅ナカや大通り公園には北海道生まれの彫刻家、安田侃氏のアート作品が数多く展示されてる。
▲強風のためさっぽろテレビ塔展望台行きのエレベータを運休。大通り公園を一望する景色をみることは叶わなかった。ちなみに、さっぽろテレビ塔に面して市街地を東西で分断している創成川の地上部分を創成川公園にすることでアクセス面を改善。東エリアの再開発が進んでいるということなので、今後の札幌にも注目したい。
▲中島公園にある森の歌は山内壮夫氏の作品でありポータルにもなっている象徴的なアート。園の西側に建つ国の重要文化財“豊平館”は明治政府が建てた唯一のホテルであり、明治天皇行幸の際に行在所としても使われた。
▲さっぽろテレビ塔からうんと東、豊平川を越えた先にある月寒公園は明治末期、陸軍第7師団歩兵第25連隊の小演習場として使われ、“干城台”と名づけられていた場所でもある。現在は自然林が広がる敷地に野球場やテニスコートなどのスポーツ施設や遊具が設けられた総合公園として賑わっていた。
ちなみに、月寒公園を舞台としたMDSP14のタイトルにもあるアンパン道路の由来は、昭和43年に豊平町が札幌に編入され、歩兵第25連隊と地元住民の手で建設工事が行われた全長2.6kmの道路であり、工事に従事した兵士たちに配布された補助食から来ているのだという。
今回の札幌リベンジには道民であり友人の非エージェントも同行。ポータル名を伝えることでその地の由来をたくさん教えてもらうことができた。
『Ingress』自体に興味がなくてもこうやっていっしょに観光ができる点は位置情報ゲームである本作だからこそできる魅力。ミッションディ当日を逃しても、対象の全ルートは継続して存在するので、筆者のように札幌を訪れたついでにでもチャレンジしてほしい!!
▲ポータルによってはその場所の由来が書かれていることもあるので写真にタップして覗いてみよう。各ルートごとに全行程を達成すると対象のメダルを獲得できる。これがスタンプラリーと呼ばれる由来だ。
今回3泊4日のプランで決行した札幌リベンジもうひとつの目的は、道民である友人らの案内で巡る札幌観光だった。
もちろんミッション札幌から選んだ6つのルートも観光。それだけでも十分たのしかったのだが、筆者は北海道を代表する某ローカル番組の大ファン。どうしても行きたかった場所があるのだ。
▲察しのいいかたや筆者のTwitterをみてくれいるかたはご存知の通り、例のテレビ局旧社ビルです。開局から50周年を迎えた9月14日で当ビルでの業務を終了。現在はさっぽろテレビ塔近くの新社屋に舞台を移していますが、ファンとしてはこちらが聖地。何年後しの夢だろうか、ついにこの地に立つこともできた。
▲もちろん両方ポータルになっています。残念なのはどちらのポータルキーも入手できなかったこと。もし複数所持しているエージェントさんがいましたらXMアノマリーなどのイベント時にいただけませんか……。
また、定番の時計台やライトアップされた夜のさっぽろテレビ塔も訪問。さらに札幌の夜景が一望できる藻岩山にも登り、ミニケーブルカーで山頂展望台にある恋人の聖地“幸せの鐘”をみることができた。
札幌駅前を起点にしたミッションディで終わっていればここまで来ることができなかったが、友人らのご厚意で徒歩圏外の観光スポットにも来ることができて本当にうれしかった!!
▲藻岩山のマスコット“もーりす”の出迎えを受けつつミニケーブルカーで山頂へ。行きも帰りも満員状態で窮屈だったけど本当に一瞬でついてしまうので気にするほどでもなかった。
▲藻岩山山頂から一望できる札幌の夜景は圧巻。到着して早々に雨が降り出してしまい、長居できなかったのが残念だけどみることができて大満足。幸せの鐘は多くのカップルで順番待ち。エージェント脳な筆者にはこれがレゾネーターにしかみえず、何だか申し訳ない気持ちになった。
▲札幌市の中央区にある繁華街すすきのといえばこのビル。超が付くほどベタなスポットですが、青(レジスタンス)と緑(エンライテンド)に光った瞬間『Ingress』みたいだとテンションがあがりました。
北海道初上陸の筆者にとってこの地のグルメは“海鮮系は絶対うまい”という漠然とした情報のみ。事前に調べてはみたものの、結局どこがいいのかわからないくなるのがオチだった。
そこで食に関しても道民の友人らに丸投げした結果、海鮮系はもちろんジンギスカンやスイーツなど彼らが連れて行ってくれる場所でとびっきりの食を味わうことができた(マジで感謝!!)。
▲ジンギスカン自体は何度か食べたことがあるが、羊肉の臭みをいっさい感じることなく堪能できたのははじめて。訪れたのは松尾ジンギスカン札幌駅前店、北海道名産の山わさびで食べる羊肉が最高によかった。
▲訪問2日目の夜に訪れたは開陽亭すすきの店。北海道の天然海鮮や野菜などがウリのお店でどれもおいしかったのですが、何より印象的だったのがたっぷりのウニが乗ったウニぎりと、8対2の比率で蟹肉が詰まったクリームコロッケ。関東で食べるカニクリームコロッケが無価値なものに感じるレベルでうまかった。
語彙力を失うとはまさにコレ。食べたものすべてが美味しすぎて「うまっ」とか「何これっ」くらいしかいえない至福の3泊4日。胃袋のキャパにも限りがあり、残念ながらトウモロコシのソフトクリームや札幌ラーメンなど食べられなかったものも多かったが、それは次回のおたのしみってことで自分を納得させた。
▲訪問3日目のお昼は回転寿司根室花まるJRタワーステラプレイス店。なんと説明すべきか難しいが、ひと言でいうならふだん食べている寿司は何だったのかと問いたくなるくらい別次元のうまさ。道民が「関東で生物食べらんない」という理由がよくわかった瞬間だ。
▲訪問4日目の夕飯はなごやか亭白石本通店でまたしてもお寿司。筆者はもちろん相棒も大のお寿司好きで、「また寿司かよ」と友人らにツッコまれつつ連れてきてもらったお店。“こぼれ甘エビ”や“こぼれイクラ”といったシリーズが有名のようで、店内に響き渡る掛け声に合わせて盛りに盛ってくれるのだ。
ちなみにこの滞在中、ナイアンティックのコミュニティ担当である成沢千明氏を通じてXMアノマリー“Cassandra Prime Sapporo”時に両陣営を代表して運営に携わったPOC(Point of Contact)と呼ばれる地元エージェントに会うことができた。
XMアノマリーのPOCを務めることで経験したもの、震災当時の様子や札幌市内のいまについて伺いつつ、らすさんとは『ポケモンGO』の地域限定ポケモン“トロピウス”を交換。特別なポケモンは1日1回しか行えず、りーぶるさんとは今後のXMアノマリーで再会したとき交換することを約束した。
▲左からエンライテンドのlastie(らすさん)、2bather(つばささん)、LivreBlanc(りーぶるさん)。レジスタンスの3名は当日都合がつかず会うことができなかった。
▲国内では唯一横須賀に姿を現したアフリカ大陸限定のポケモン“トロピウス”をプレゼント。特別なポケモンだとは知らず、りーぶるさんには申し訳ないことをしてしまった。
震災後、観光客が激減しているというニュースを耳にしていたのだが、滞在中は海外からの観光客を中心に賑わっているように感じた。
しかし、最終日に立ち寄った二条市場では観光客が大幅に減っていると語る店員さんが多く、筆者と相棒以外の客をほとんど見かけなかったのも事実だ。
ちなみに現在、国の北海道観光支援策として実施されている“北海道ふっこう割”と使えば、格安で北海道で宿泊できるので実施期間や手続きの方法など詳しい情報は各旅行サイトで調べてほしい。
最後に、XMアノマリー“Cassandra Prime Sapporo”の空気を少しでも感じたくてアフターパーティー会場になった旭山記念公園も訪問し、「ここでナイアンティックのスタッフが結果発表を」とか、「参加したエージェントはここに座って聞いていたんだな」と当時の様子を脳内再生。
さらに通称“おみやげミッション”と呼ばれる簡単にチャレンジ可能な12連のミッション(特定の順番に挑戦すると1枚の絵になる)も達成。時間が許す限り観光とイン活を満喫することができた。
イベントはすでに終わっているがミッションディ、XMアノマリーに合わせて設けられる“おみやげミッション”は終了後も各地にそのまま残されている。
訪れさえすれば誰でもチャレンジできるものなので、興味があるひとはそれらミッションを通じて現地を学び、エージェントだからこそたのしめる特別な観光体験をあじわってほしい!!
▲札幌駅から大通り公園にかけて展開する12連ミッション“札幌散歩”は、1部ミッションディのルートとエリアがかぶっているので遊びやすかったぞ。
▲帰宅した翌日、宿の近くにあった二条市場で購入した花咲ガニやハラスなど海産物が到着。その他、空港では山わさびやスイーツ系のお土産もガッツリ買いました。
P.N.深津庵(撮影協力:あしたづひむ)
※深津庵のTwitterはこちら
対応機種 | iOS/Android |
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価格 | 無料(アプリ内課金あり) |
ジャンル | その他 |
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メーカー | ナイアンティック |
配信日 | 配信中 |
コピーライト | (c) 2014 Niantic Inc. |
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