鈴木Pも納得の原作再現度と爽快アクション!配信が近づく『真・三國無双 斬』ふたりの仕掛け人に直撃

2018-09-12 12:00 投稿

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真・三國無双 斬

原作を忠実に再現した期待の一作!

ネクソンより配信が予定されているスマホ向け新作アプリ『真・三國無双 斬』。

キービジュアル

本作は海外で2017年3月30日に配信が開始され、いよいよ日本での配信が近づいてきている。

そこで今回は、『真・三國無双 斬』の配信元であるネクソンでモバイル事業を担当している金起漢氏と、『真・三國無双』シリーズでプロデューサーを務めるコーエーテクモゲームスの鈴木亮浩氏にインタビューを実施。海外版と日本版の違いや、『真・三國無双 斬』の開発秘話などさまざまなお話をうかがうことができた。

また、インタビューの中で開発中の『真・三國無双 斬』をプレイさせてもらえたので、そちらの画像もあわせて紹介していこう。

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▲ネクソン モバイル事業本部本部長の金起漢氏(左)、コーエーテクモゲームス 『真・三國無双』シリーズタイトルプロデューサーの鈴木亮浩氏(右)。

インタビューのポイント
・日本をゴールに見据えて海外から先行展開
・海外版にはない日本版独自のコンテンツも用意
・シリーズの魅力を損なわずにスマホに落とし込むこだわり
・鈴木Pも納得の原作再現度と爽快感! アプリ版ならではの要素も
・配信はもうすぐ? 日本での今後の展開について

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日本をゴールに見据えて海外から先行展開

――まずは、改めておふたりの自己紹介をお願いします。

鈴木 『真・三國無双』シリーズIPの統括をしている、コーエーテクモゲームスの鈴木亮浩です。シリーズタイトルのプロデューサーも務めています。本日はよろしくお願いします。

 ネクソンでモバイル事業を担当している金起漢です。今回、『真・三國無双 斬』ではパブリッシングを担当しています。

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――本日はよろしくお願いします。さっそくですが、すでに海外では配信されている『真・三國無双 斬』ですが、開発当初から日本での配信は予定されていたのでしょうか?

鈴木 弊社ではIPの展開を方針としており、積極的に海外に向けて発信するようにしています。最近多いのが中国や台湾の開発会社さんにゲームを作っていただいて、海外でヒットしたら日本に逆輸入する、という形ですね。『真・三國無双 斬』についても、同様の流れとなっています。

――開発会社に依頼する段階で、鈴木さんも監修などに入っているのでしょうか?

鈴木 意見は伝えますが、基本的には監修だけです。世界観を壊さないように監修はしますが主導はせず、ゲームのサイクルなどは現地の開発会社さんにお任せしています。

 現地の開発会社との協力は、おもに私たちが担当しています。開発会社には技術は十分にありましたが、グローバル展開するための経験がなかったので、海外市場に向けたゲームサイクルの提案などを弊社がサポートさせていただいております。

――海外でヒットしたらということでしたが、当初からゴールとして日本は見据えていたのでしょうか?

鈴木 もちろん、最初から日本展開を考えていました。うちと台湾の開発会社さんでいっしょにやろうとなったとき、開発だけはずっと進んでいたんですよね。ただ、お互いにグローバル展開については経験がない状態でしたので、そこにちょうどネクソンさんが加わって三社で協力していこうという流れになりました。

 弊社では、『三國志曹操伝 ONLINE』というタイトルも担当させていただいていますが、ネクソンで開発をしてグローバル展開をし、そこから日本に輸入した成功例がありました。なので、その経験から『真・三國無双 斬』についても、先にグローバル展開で感触を確認してから日本で配信したほうがいいのでは、という結論に至っています。

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――『三國志曹操伝 ONLINE』での成功経験が、『真・三國無双 斬』で両社が協力する流れにつながったわけですね。

 グローバル展開のノウハウを得ることができたタイミングでしたので、自然な流れで『真・三國無双 斬』も担当させていただけることになりましたね。

――先ほどグローバル展開より前に開発は進んでいたというお話がありましたが、実際に開発がスタートしたのはいつごろだったのでしょうか?

鈴木 2015年の夏場くらいだったはずです。海外で配信がスタートしたのが2017年3月30日だったので、おおよそ1年半くらいの開発期間になりますね。

海外版にはない日本版独自のコンテンツも用意

――続いて、ゲームの中身について質問させてください。すでに海外では配信されている『真・三國無双 斬』ですが、海外版と日本版でゲーム内容に違いはあるのでしょうか?

 違いはもちろんあります。ゲームの中核部分は日本でも受け入れてもらえることを事前に想定していた内容なので変更はありませんが、イベントや追加コンテンツについては日本ユーザーの方の趣向に沿った形にする予定です。日本ユーザーの方に満足していただけるよう、独自のイベントや運営方法をしていくことになるかと。

――それは日本のユーザーにとってうれしい情報ですね。

 加えて、先に展開した海外版でバランス調整が不足していると感じた部分については、日本版では改修していきます。また、日本では友だち同士で協力するプレイも盛んですので、海外版とは違い任意のユーザーとオンラインマッチングする機能なども予定しています。

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――ちなみに、日本版のコンテンツが、海外版に追いつくことはありますか?

 配信時期に1年以上のラグがありますので、最初は差があると思います。ただし、ゆっくりと近づいていく可能性はありますね。コンテンツの追加量も日本と海外では異なるので、最終的にはおおよそ3ヵ月程度の差になるのではないかと。

――日本版で先行して開催されるイベントなどは考えていますか?

 日本専用のイベントというのは考えています。たとえば、隔月ごとに武将が登場するステージイベントを開催して、クリアーできれば登場する武将がゲットできるような内容ですね。そのほか、武将のサブシナリオなども定期的に展開することになりそうです。また、大勢で参加できるようなイベントも考えている最中でして。一定時間で大勢の敵を倒して、全ユーザーの倒した敵の合算でもらえる報酬が変わるような内容になりそうです。

――ギルドやチームで数を競うような形になるのでしょうか?

 まだ詳細は詰めていないのですが、討伐数を合算した形のイベントを何か作ろうということで話は進んでいます。

シリーズの魅力を損なわずにスマホに落とし込むこだわり

――『真・三國無双 斬』を開発するにあたり、スマートフォンという限られた画面の中で表現することについて、こだわったポイントはありますか?

 大前提として重要だと考えていたのは、大量の敵をなぎ倒す“一騎当千”の爽快感です。これだけは絶対に小さい画面の中でも表現しないといけないということを念頭におき、忠実に再現することに力を入れていますね。ここについては、満足いただけるクオリティに仕上がっているのではないかと。

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――シリーズの魅力である爽快感は、本作でもしっかり感じられるということですね。

 とは言え、やはり苦労もありまして……。敵を何体まで出せば容量や画面サイズの問題を解消できるのか、ということは何度も調整をくり返しました。現状のバージョンでは、性能の問題を解消して原作の爽快感や華やかさを再現できる形に仕上がっています。

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▲左手のヴァーチャルパッドでキャラクター操作、右手のアクションボタンで各技をくり出す。

――操作性についてはいかがでしょうか? プレイをしていて気持ちいいか、ストレスが溜まらないかという点はユーザーとしては気になるポイントだと思います。

 気持ちよさは再現できていると思います。ただ、ゲームパッドからスマートフォンに変わったことで違いは出ていますね。原作ではコンボをつなげることが重要でしたが、アプリではコンボ入力が難しいので、スキルを使用する形に変更するなど最適化しています。

――日本ではまだまだ『真・三國無双 斬』の情報が出ていませんが、登場するキャラクター数はどの程度になるのでしょうか。

 配信開始のタイミングでは40キャラクター前後を予定しています。その後の想定では、80キャラクターくらいになるのではないかと。

――ちなみに、新キャラクターの登場は考えていますか……?

 そこは、まだ調整中ということで(笑)。

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鈴木Pも納得の原作再現度と爽快感! アプリ版ならではの要素も

――『真・三國無双 斬』で登場するキャラクターのモデルは、新しく作られたものなのでしょうか?

鈴木 キャラクターの元データは、弊社からすべてお渡ししています。とはいえ、元データのままでは使えませんので、アプリ向けに調整はしていただいています。モデルのほかにも、各モーションもすべてお渡しして、丁寧に再現してもらいました。

――アプリ版に向けてキャラクターモデルを調整する際、苦労したキャラクターはいますか?

 いちばん苦労したキャラクターは、“貂蝉”と聞いています。モーションやグラフィックを含めて、貂蝉の美しさを再現するのには時間がかかったそうです。原作キャラクターの再現に力を入れていますので、おおよそ2ヵ月ほど調整に時間がかかったとか。

貂蝉

――先ほどの話ではキャラクターはイベントなどで入手できるということでしたが、ほかにはどのような入手経路を予定していますか?

 入手経路はさまざまです。ガチャからの入手のほか、メインストーリーでのドロップなどでもキャラクターはゲットできます。イベント報酬などもありますので、全体の8割ほどは、無償で入手できる経路があります。

――コンシューマー版にはなかった、『真・三國無双 斬』ならではの要素はありますか?

 原作では広いマップを移動していましたが、アプリ版では最適な構造に変更しています。ほかにも、武将のランクやレベルアップの要素、装備品についてもアプリ版ならではの要素もあります。後は、海外版との違いの際にも説明した、友人同士で楽しめるレイドボスなどのコンテンツも提供を予定していますね。

――マルチプレイは、何人で遊べるのでしょうか?

 現状だと、3人ですね。今回、武将には属性という要素を追加していまして、好きな武将と属性を選んで3キャラクターまで設定できます。その武将を場面に応じて切り換えて、有利な属性で戦えるような戦略性も加わっています。

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▲画面左上が自身のキャラクター。画面右上にマルチプレイ時の仲間の操作キャラクターが表示される。

――鈴木さんから見て、コンシューマー版のファンに向けてアプリ版をアピールするとしたら、どのような要素が挙げられますか?

鈴木 やはり、手軽にいつでもプレイできるのが強みですよね。再現度が非常に高く、しっかりと爽快感も得られる作りになっています。

――アクション性についてはどのような印象ですか?

鈴木 アプリ版では、煩雑な操作は必要ありません。爽快感にフォーカスして上手く落とし込めていると思います。オートプレイもできるのですが、オートモードもかなり優秀で、遊びやすくなっていますね。

――キャラクターボイスについては、原作のものが入っているのでしょうか?

鈴木 敵のやられた際のボイスやアクションボイス、勝利時のボイスも、基本的には原作のものを利用しています。

――ほかにも、じつは原作と同じ要素が使われている、というポイントはボイス以外にもありますか?

鈴木 元データがすべて使える状況ですので、原作とほとんど違いはないですね。逆に違うところを挙げるとすると、属性の要素が入ったことでキャラクターモデルが属性ごとにカラーチェンジされるんですよ。勢力に縛られず、1キャラクター3色ずつカラーバリエーションが用意されています。劉備が赤い服を着ていたりするので、これはかなり新鮮なんじゃないかと。

属性

――マップやグラフィックのクオリティなどについては、いかがでしょうか。

鈴木 広く作る必要がないぶん、すごくきれいに作ってくれていますね。水が流れる背景など、かなり作り込まれています。

背景

▲街の風景や、オブジェクトなど細部までこだわったグラフィック。

――『真・三國無双 斬』から無双シリーズに入る新規ユーザーも増えると思いますが、操作や難易度もスマホ向けに最適化されているのでしょうか。

鈴木 操作が簡単になっているので、ハードルは下がっていると思います。まだ調整中ではありますが、敵の強さなどもいいバランスになっているのではないかと。何分以内でクリアーすればランクが上がるというアプリ版ならではの要素も、バランスをいい具合にしてくれています。

――ゲームのバランスとしては、プレイヤースキル(操作のうまさ)も大きく関わってくるのでしょうか?

鈴木 半々くらいですね。キャラクターを育てていくことも重要ですから。操作は、やはりオートモードよりは手動のほうが有利です。

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▲手動とオートモードは画面右上でいつでも切り換えることができる。

――ゲームに登場するストーリーの監修も鈴木さんのほうで担当されたのでしょうか?

鈴木 弊社でガッツリと監修しています。ストーリーやセリフ周りはとにかく細かくチェックしています。

――『真・三國無双 斬』でも、しっかり世界観が楽しめるストーリーが用意されているのでしょうか?

鈴木 わかりやすいストーリーで、非常におもしろいですよ。従来のシリーズを遊んでいる方はもちろんですが、三國志に詳しくない人でもお楽しみいただけるはずです。

ストーリー

――ゲームを少し遊ばせていただきましたが、動画で見るよりもすごくおもしろかったです。グラフィックもきれいですし、操作性も抜群ですね。

 じつはグラフィックはもう少し上げることもできたのですが、キャラクター数の多さを考慮すると、どうしても容量が大きくなってしまうので現状のグラフィックに留めています。

――個人的には容量大きくなってもいいからグラフィックを、と思ったりもしますが……。

 なかなかそういうわけにもいかないんですよ(笑)。

配信はもうすぐ? 日本での今後の展開について

――ちなみに、今回のインタビュー記事を掲載するにあたって、新情報を公開できたりとかは……?

鈴木 残念ですが、現時点で確定している情報がなく……すみません(笑)。ただ、配信も近づいていますので、TGS2018(東京ゲームショウ2018)で何かお出しできるかもしれません。確約はできませんが……。

▼配信日が9月19日に決定!

――ありがとうございます。では、最後にゲームの配信を待っているユーザーの方に向けてメッセージをひと言ずつお願いします。

鈴木 日本の方々にはお待たせしてしまいましたが、ようやくサービスインさせていただけることになりました。今回は我々IP元としても納得の爽快感が味わえますので、ぜひ一度遊んでみて頂きたいです。事前登録も受付中ですので、こちらもぜひお願いします。

 海外からの先行配信になってしまい、たいへんお待たせいたしました。お待たせしたぶん、海外版からさらに改良を加えたものをお届けしますので、ぜひ楽しみにしていただければと思います。

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【『真・三國無双 斬』の事前登録はこちら】

※本記事で使用している『真・三國無双 斬』のゲーム画面はすべて開発中のものです。

真・三國無双 斬

対応機種iOS/Android
このゲームの詳細を見る
ジャンルアクション/アクションRPG
メーカーコーエーテクモゲームス/ネクソン
公式サイトhttps://mobile.nexon.co.jp/musouzan
配信日配信終了
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