【新作】こっち見んな!!地に足をついて歩く大切さを噛みしめる脱力系アクション『PETAMPER』

ゆっくりじわじわクセになる謎生物

左右の足を交互に動かしゴールを目指すだけの超簡単ルールなのに何だか様子がおかしい。

わずかに働く物理演算がプレイヤーを惑わすピンク色の不思議な生物の3Dアクションゲーム、それが本記事で紹介する『PETAMPER』だ。

歩くということの難しさ、そしてすばらしさを全身で感じてほしい!!

多彩なギミックがゆく手を阻む全50ステージ

ピンク色の鳥か全身タイツを着た人間か、機械仕掛けの物体にもみえる2本の足で自立するPETAMPERが本作の主役。

画面の左右に配置されたボタンを使って交互に足を動かし、アンバランスな体を制御しながらゴールを目指していくのが最大の目的だ。

ボタンを押し続けることで対象の足を持ちあげ、前方にゆっくりと踏み出す。

基本はこのくり返しで難しい操作はいっさいないのだが、足がわずかでも水に触れれば即アウトという設定やフニャフニャ動く物理演算がほどよい緊張感を与えてくれる。

また、浮き沈みする床や特定の足しか乗せることができない小さな足場、つまずきやすい凹凸のある板やシーソーのように動き回る板など、全50ステージの中には多彩なギミックも登場する。

少しでも踏み外せが水辺に真っ逆さま、ギリギリ耐えることができてもそこから復帰できるかどうかは物理演算の気まぐれに委ねるしかないのはご愛嬌。

簡単な仕組みだからこそ失敗を重ねることで悔しさも増し、負けてられるかとゲーマー魂がほどよく刺激されていくのだ!!

奇妙だけの愛着が湧いてくるカスタマイズ

終始画面から目をそらさずこちらを見つめる不思議な生物に抱いていた嫌悪感も最初だけ。気づけばかわいいとさえ感じてしまう秘めたる魅力がこいつには備わっている。

それを引き出す重要なポイントが着せ替えに近い遊びを楽しめるカスタマイズ要素だ。

ニワトリのとさかやウサギの耳、ステージ中にも姿を現す負けず劣らず奇妙な生物や人間を背中に乗せるなど、自分好みにカスタマイズすることができる。

残念な点はこれらアイテムをひとつしか装備できないこと。頭部と背中を個別に設定できれば、自分なりの個性を出すこともできただろう。

残機がゼロになっても広告動画を再生すれば何度でもコンティニューできる。

ひとりで楽しむのもいいが、友だちや恋人と左右の足を個別に担当する遊びかたもオススメ。互いに協力してゴールを目指すもよし、絶妙な位置に足をおろしてちょっと意地悪しちゃうのもいいだろう。

『マリオブラザーズ』で互いを陥れる遊びが流行ったように、本作も本来の目的を忘れて自由な発想で楽しんでほしい!!

P.N.深津庵
※深津庵のTwitterはこちら

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