【ポケモンGO日記#403】“GOFest2024:グローバル”2日目の個人的な立ち回りを考える / 合体ネクロズマのフィールド効果はどう活かす?(ケチャップ山もり男編)
2024-07-15 10:00
2016年7月のリリースからまもなく2年を迎える『ポケモンGO』は、これまでに8億ダウンロードを突破。全国のトレーナーが歩いた総距離が158億キロという驚きの記録を、いまなお更新している現実世界を舞台にした位置情報ゲームだ。
本記事では近日中に実装されることが明かされたポケモン交換やフレンド、ギフトなど最新機能について、ナイアンティックの川島優志氏(アジア統括本部長)、石塚尚之(シニアUXデザイナー)によって行われたプレゼンテーションと、ちょっと突っ込んだ質疑応答の内容をフリーライターの深津庵がお届けする。
2016年の夏にリリースされた『ポケモンGO』も来月7月で2周年を迎える。
アジア統括本部長の川島優志氏(以下、川島氏)は、『ポケモンGO』が目指しているのは世界を新しい視点で捉え、その素晴らしさを発見し、人々のコミュニティを広げていく体験の手助であると語る。
その試みのひとつにトレーナーが一同に介するリアルイベントがあり、この2年のあいだにも数多くのトレーナーが参加。今年も6月30日~7月1日にドイツのドルトムンクで行われるサファリゾーンを皮切りに、世界各地で『ポケモンGO』サマーツアーを実施することが決まっている。
そして昨年も行われた『ポケモンGO FEST』をシカゴのリンカーンパークで7月14日~15日の2日間に渡って開催。日本では夏に横須賀で予定しているにも触れ、今年もさまざまな体験を準備しているので期待してほしいと川島氏は語った。
また川島氏は、全国のトレーナーがリアルワールドで共通の体験と喜びを味わえる仕掛けを日々模索していることを説明。昨年の夏にはレイドバトルを実装し、伝説のポケモンをはじめとする強力な相手にトレーナー同士がともに立ち向かう光景が見られるようになったことに触れ、そうしたアクションをさらに活気づける待望の最新機能“フレンド機能”と“ポケモン交換”の実装を宣言。
これらが今後の『ポケモンGO』においてとても大切な要素であると同時に、ポケモンを仲間にするために世界各地を旅する本作のテーマを崩さず、安全で楽しく違和感のない体験を提供できるものにするべく、さまざまな議論を重ねてきたことを説明。実際にそれらの機能をデザインしたシニアUXデザイナー石塚尚之(以下、石塚氏)に、この日のプレゼンテーションのバトンが託された。
伝説のポケモンを筆頭に激しい戦いがくり返されているレイドバトルのデザインを担当した石塚氏は、多くのトレーナーが強力なポケモンに挑むそうした活動や毎月開催されているコミュニティディを通じて、イベントには“人々の絆を深める力”があると強く感じていると説明。その絆をコミュニケーションを通じて深めてほしいという想いから、“フレンド機能”の実装を決断しましたことを明かした。
この機能を実装した大きな目的は同じ冒険の共有であり、ふだんは遠く離れていてもフレンド同士であれば共有できるアクティビティついて触れた。
各トレーナーには新たに12桁のコードが設定され、それを相手に入力してもらい承認することで互いのリストに追加。個々のアクティビティを閲覧できるようになるようだ。
また、上記で挙げたアクティビティをチェックすることで、“◯◯さんよりも歩かなきゃ”とか“捕まえた数を上回りたい”といった感情が高まれば、もっと頑張ろうとアクティブな気持ちなる。
そうしたきっかけを生み出すこともフレンド機能の大切なポイントのようだ。
フレンド機能の説明と合わせて行われたのが“ギフト”という機能も実装だ。
これはポケストップを回すと入手(最大5個所持)できるもので、特定のフレンドに送るこれまでにない体験が生まれるおもしろい内容だった。
ギフトの中に何が入っているかは相手が受け取り開封するまでわからないのだが、注目してほしい点として石塚氏はギフトからしか入手できない“7キロタマゴ”の存在を明かしてくれた。
この新しいタマゴから生まれるのは、先日シルエットが公開され話題になった“アローラ”タイプのポケモンである。
ギフトを送るor受け取るというアクションをきっかけに、“7キロタマゴが入っていたよ”とか“◯◯なポケモンが生まれたよ”など、離れていても会話のきっかけを与えることで“冒険の共有”を感じることができそうだ。
また、ギフトにはポケストップに登録されている写真と名称、説明文が添えられている。例えるなら絵はがきのようなもので、それらを通じてフレンドがどんな場所で入手したギフトなのかを知り、互いの距離を近くに感じてほしいと石塚氏は力強く説明してくれた。
この日、最大の見せ場となったのがポケモンを交換するという機能の実装についてだ。
ナイアンティックがもっとも重要だと考えたのは、その対象が近くにいるフレンド同士であること。それに加えて双方がトレーナーレベル10以上であり、ほしのすなを消費するという簡単ではあるがルールを設けた点であると石塚氏は説明。
さらに、交換できないポケモンを作りたくないという想いから“幻のポケモン”以外、すべてのポケモンが交換可能であり、通常個体のポケモンとはべつに1日1回しかできない“特別な交換”という仕組みがあることを明かした。
今回、交換機能を実装するにあたってナイアンティックは『ポケモンGO』らしさを重視。受け取ったポケモンには送り主の名前と捕まえたときのエリア情報のほか、誰と何日に交換したのかも記録されている点もフレンドとの大切な共有体験になるだろう。
また、自身が交換に出したポケモンのアメを入手できるのはもちろん、双方が交換に出したポケモンの捕獲場所が遠ければ遠いほどボーナスが発生。より多くのアメを入手できるようになっている点もうれしいポイントだ。
なお、ポケモン交換は13才未満のお子さんは行うことができない。対象のトレーナーにとっては残念なポイントだが、これも犯罪を未然に防ぐ大切な処置だと思われる。
いずれの機能もルールを守り安全に楽しむことを忘れず、周囲の大人たちはしっかり子どもたちを見守ってほしい。
川島氏は最後に、複数のアカウントを持ったトレーナーが自己完結するカタチでポケモン交換する可能性もあるが、我々はこれまでもそして今後もそうしたトレーナーの対策を取り続けていくと明言。
まずは、正しくプレイしているトレーナー同士がポジティブな気持ちで楽しんでもらいたい。フレンドになろうと呼びかけ、互いがその後の冒険を共有していく喜びを追求してほしい。今回発表したような協力型の機能は今後も増やしていきますので引き続きご期待くださいと意気込みを語ってくれた。
このいわゆる“複垢”問題に関する川島氏の回答は、当日参加したメディア陣の問いから出たもの。実際、ふだん活動している範囲でも複数台のスマホを持って堂々とプレイするトレーナーの姿をよく目にする。
そうしたトレーナーは今回発表されたフレンド機能やポケモン交換も自己完結で行うのだろうが、正直そんな孤独で虚しい行為を少なくとも筆者は真似たいとも思わない。
むしろこれら新機能をきっかけに、ふだんからよく目にする地元のトレーナーに「フレンドになりませんか?」と声をかけ、ポケモンを交換したりギフトを送り合う交流を通じて“冒険の共有”作りのきっかけに役立てることを切に願う。
P.N.深津庵
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