目指すは“『FGO』のある生活”――ディライトワークス塩川洋介氏がデザインする『FGO』の未来とは

2018-05-16 10:44 投稿

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Fate/Grand Order

クリエイティブプロデューサーが語る、『FGO』の目指す新たなゲーム体験

2018年5月15日、東京都のディライトワークス本社にて“FGO PROJECTクリエイティブプロデューサー就任説明会”が開催された。

本記事では、その説明会の模様をお届けしていく。

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“FGO PROJECT”とは?

今年4月1日、“FGO PROJECT”のクリエイティブプロデューサーにディライトワークスの塩川洋介氏が就任した。

塩川氏は2016年よりクリエイティブディレクターとして“FGO PROJECT”に携わり、スマホアプリ『Fate/Grand Order』(以下、『FGO』)の運営に携わってきたことで知られている。

今回の説明会では塩川氏本人が登壇。新たな役職に就任した意図や役割の変化を説明し、さらに“FGO PROJECT”の今後の取り組みについて展望を語った。

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▲ディライトワークス執行役員クリエイティブオフィサーの塩川洋介氏。

今回の説明会で最初のキーワードとして紹介されたのが、“FGO PROJECT”。

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これは2015年にスタートした『FGO』と、そこから派生した、一連の作品群を総括するプロジェクト名のこと。

同プロジェクトでは、アニメやコミカライズ、2.5次元ステージなどさまざまなメディアが展開。ディライトワークスは、その中のゲーム媒体における展開において、中心となって活動しているという。

塩川氏はこれまでの活動の一例として、VRゲームやリアル脱出ゲームを紹介。さらに今後展開予定のアーケードゲームやボードゲームにも触れ、“FGO PROJECT”は今後さまざまなプラットフォームやゲームジャンルへと拡大していくと語った。

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▲脱出ゲームは全国6都市で開催。東京公演はすでにチケットが完売したという。
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▲ボードゲームは現在、使用するフィギュアやコマンドカードが発表済み。塩川氏は「どういうゲームになるかは近日中にお伝えできるかな、と思っている」と語った。

クリエイティブプロデューサーの役割

続いて塩川氏は、現在の役職であるクリエイティブプロデューサーの役割について説明。

今年3月まで、クリエイティブディレクターとして活動してきた塩川氏。その役割は、開発チームの現場指揮、ゲームとしての意思決定など、『FGO』の開発・運営を目的としたものだったという。

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一方、この4月から新たに就任したクリエイティブプロデューサーという役職では、新プロジェクトの企画・立案や、各プロジェクト全体を束ねる方針の作成・意思決定などが業務の中心となる。

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▲塩川氏はこの変化について、「端的に申し上げると、スマートフォンの『FGO』の開発監督から、『FGO』を含めた“FGO PROJECT”全体のゲーム展開を指揮する業務に変化していった」と語った。

このような決断を下した背景にある考えとして、“ゲーム外を制する者が、ゲームを制す。”というキーワードが発表された。

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塩川氏は“終局特異点”配信時のTwitter上での盛り上がりが新規ユーザーの獲得につながったことや、2017年末に本編の展開に合わせて公式Twitterを“封鎖”した試みを例に挙げ、「こうしたゲーム外の出来事をゲームの話題として活用していくことが、『FGO』を成長させてきた」との見解を示す。

さらに「ゲーム全体のクオリティが高くなる中で、どう付加価値を提供できるかがこれからのゲームに求められると私個人は考えている。2年間それを目の当たりにしてきた中で、その延長線上にできることはないか、“FGO PROJECT”クリエイティブプロデューサーとして極めようという意図がある」と、今回の就任に対する思いを語った。

“FGO PROJECT”の未来

役職の説明の後、今後の“FGO PROJECT”のコンセプトが発表された。

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この「“FGOのある生活”を、デザインする。」というコンセプトの意図について、例として挙がったのが、現在開催されているリアル脱出ゲームとその周辺展開。

『FGO』ではリアル脱出ゲームの開催に合わせて、ゲーム内でもイベント“虚月館殺人事件”と、劇中で起こる事件の真犯人を推理して投票するキャンペーンを実施中。謎やミステリーを軸とした、多面的な展開を見せている。

それぞれの展開に共通して存在するのが、“プレイヤー自身がマスターになる”という体験。

ゲームの外側でもプレイヤーがマスターとなって楽しめる展開を提供することで、マスターとしての体験をよりリッチな、感情移入できるものにしているという。

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『FGO』は第1部のクライマックス“終局特異点”において、プレイヤーからマスターへの感情移入を高める演出として、ストーリーと現実の時間軸をリンクさせるという手法を用いていた。

こうした感情移入をゲーム外で促進させ、『FGO』のゲーム体験をさらに盛り上げるための取り組みが「“FGOのある生活”を、デザインする。」というコンセプト。

マスターとなって楽しむ体験をさまざまな形で充実させることでプレイヤーの感情移入を促し、今後来る第2部のフィナーレに向けて、スマホアプリとしての『FGO』におけるマスター体験をよりすばらしいものにしていくという。

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塩川氏はこの取り組みについて、「こうしたことをやっているゲームは、国外も含めて見たことがないレベルのチャレンジ。第1部、1.5部以上に第2部を盛り上げていくために、これからもチャレンジを続けていく。“FGO PROJECT”クリエイティブプロデューサーとして、その中心となっていきたい」と述べた。

“FGO PROJECT”の未来を作る専門チーム始動

こうした“FGO PROJECT” の掲げる未来を実現するため、ディライトワークスでは、さまざまなゲームプロジェクトのプロデュースを行う専門チームを新設。

プロデュース機能を新チームに集約し、相互に連携しながら“FGO PROJECT”の各種展開を総合的にプロデュースしていくという。

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この総合プロデュースチームでは現在、プロジェクトの拡大と発展を目指し、さまざまな人員を募集している。

⇒“FGO PROJECT”総合プロデュースチーム始動ページはこちら

さらに興味を持った社会人を対象とした、キャリア相談会の開催も決定している。

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“FGO PROJECT”総合プロデュースチームキャリア相談会
日程:2018年6月1日20時~(19時30分受付開始)
場所:ディライトワークス株式会社 (東京都目黒区青葉台三丁目6番28号)
エントリーサイト:https://peatix.com/event/384106/view
対象:FGO PROJECT 総合プロデュースチームにご興味をお持ちの社会人の方
定員:30名

みんなで作り、育てる『FGO』

塩川氏は会の最後に、東京ブランドの“&TOKYO”ロゴをモチーフとした1枚の画像を披露。

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塩川氏は“みんなで使って育てていくロゴ”という“&TOKYO”の理念に共感を覚え、この画像を作成したという。

「私ただけが“FGOのある生活”を作っていくのではない。ユーザーの皆さんやメディアの皆さん、これからいっしょにやろうよという会社やクリエイターも出てくるかも知れない。みんなで作ってみんなで育てていく、というのがこれからの『FGO』に必要なことなのかも知れないと考えている」と感謝の念を語り、会を締めくくった。

Fate/Grand Order

対応機種iOS/Android
価格無料(アプリ内課金あり)
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ジャンルRPG
メーカーFGO PROJECT
公式サイトhttps://www.fate-go.jp/
公式Twitterhttps://twitter.com/fgoproject
配信日配信中
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