【大塚角満のコトダ満!】第3回:宿題を放置する男

2018-04-27 12:00 投稿

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共闘ことばRPG コトダマン

宿題を放置する男

『コトダマン』があまりにも楽しいので、調子に乗ってまたまた書く。

早朝、中目黒目黒から、例の如くSMSが届いた。

時間は、午前7時前。

30代前半くらいまではバリバリに寝ていた時間だが(バリバリに寝る、というのもおかしな表現だが)、すっかりおっさんになったいまは、ギラギラに起きているタイミングである。前日に深酒をしていようとも、目黒は子どもに叩き起こされ、俺はネコに引っ掻き起こされる。なので、この日もキチンと起きていた。ナンダナンダとメッセージを見ると、そこにはこんなことが書かれていたではないか。

「大塚さん、毎日キチンと“しゅくだい”やってますか?」

「オマエは俺のかーちゃんか」

と一瞬思ったが、なんのことはない、『コトダマン』のことを言っているのである。

『コトダマン』では、プレイをする目的のひとつとして“しゅくだい”というマイルストーンが用意されている。たとえば、「降臨クエストを3回クリアしよう」とか「ことばを1000語解放しよう」とかとか、ほどよい難度の節目をいくつも仕込んで、プレイヤーのモチベーションを高めてくれているのだ。しゅくだいには、“毎日”、“週間”、“通常”、“期間限定”という区切りがあって、それぞれクリアーするとステキな報酬がもらえる。ここで目黒が言っているのは“毎日のしゅくだい”のことで、これを観測気球として、俺がキチンと遊んでいるのか探りを入れてきたというわけだ。そこで、俺は答えた。

「うん、ぼちぼちやってるよ。まあ、狙ってやっているというより、ふつうにプレイしていて勝手にクリアーになってることが多いけどw」

すると目黒は、ナゼか勝ち誇った口調でこう言った。

「ふっ。俺なんて、毎日のしゅくだいは午前中には片付けちゃいますけどね」

どんだけハマってんだよwww

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目黒のように、まずはしゅくだいを片付けてから別の作業に打って出る……というのも、『コトダマン』の正統な遊びかただろう。毎日のしゅくだいをひと通りこなせば、それだけで虹のコトダマがガッポガッポと手に入るしね(今日だと120個以上かな)。きっとヤツは小学校の夏休みのとき、

「宿題は初日に全部片付けて、残りの日々は遊びに費やそう」

と、しっかりとした宿題マネジメントができていたに違いない。経費精算が遅くていつも経理に怒られているのに(俺もそうだけど)、こういうところはなかなか抜け目がない。

いっぽう、俺はどうかというと、宿題や課題、原稿なんかは、すべて後回しにするタイプである。要するに、キリギリス。時間の限り遊び呆けて、土壇場になって、

「うわああああ!! 原稿、ぜんぜん終わらねええええ!!! なんでこんなに残ってんだぁぁあああ!!!」

なんて、遊んでいたツケに追い詰められるのである。

この、ダメ男丸出しの性質は、『コトダマン』を遊んでいても如実に現出する。

現在、俺は、言葉作りがただただ楽しくて、本当にテキトーに『コトダマン』を遊んでいる。未クリアーの中級ステージに挑んだり、新しいパーティーの試し斬りを楽しんだり……。

こんな感じで、後先考えずに乏しいスタミナを突っ込んでいるので、アッと言う間に使い果たしてしまう。しかも、無計画なために見入りも少なく(進化素材とかな)、「はっ!」と我に返ったころには、毎日のしゅくだいは終了している……。そのときになって、初めて思い至るのだ。

「けっきょく、しゅくだいまったくやらなかった……! 大量の虹のコトダマが……!>< 豪華な景品が!!>< もったいねえええええ!!><」

『コトダマン』を遊び始めて、はや10日……。失われた虹のコトダマは、いくつになるのやら……。

おしまい。

大塚角満

第2回
大塚角満(おおつか・かどまん)…… 週刊ファミ通副編集長、ファミ通コンテンツ企画編集部編集長。編集業務のかたわら、執筆活動を精力的にこなしており、多数の連載記事を持つ。著書に、『モ ンスターハンター』シリーズのプレイ日記をまとめた『逆鱗日和』シリーズが9作、『ダークソウル』のプレイ日記をまとめた『折れてたまるか!』シリーズな ど。ファミ通Appでは、“熱血パズドラ部!”を始めとするスマホゲームの執筆活動も行っている。

共闘ことばRPG コトダマン

対応機種iOS/Android
価格無料(アプリ内課金あり)
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ジャンルRPG
メーカーXFLAG
公式サイトhttps://kotodaman.jp/
配信日配信中
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