【新作】容疑者たちの証言から矛盾を暴き真実に迫る尋問ザッピングアドベンチャー『Armchair Detective 最終体験版』

すべての謎は探偵事務所で明かされる!!

都市の湾岸沿いにあるミナモ町は巨大な駅を中心に多数のデパートや映画館、水族館などインフラが整った理想的なエリアだが、その一方で移民や外国人の増加から犯罪の数が増えるのではと懸念されていた。

本記事で紹介する『Armchair Detective 最終体験版』は、そんなミナモ町に佇む探偵事務所に集められた事件の容疑者たちを相手に、聞き込みと追究をくり返して嘘をついている真犯人を暴いていく尋問ザッピングアドベンチャーゲームの最終体験版だ。

サウンドノベル形式で展開する証言を分析しよう

ポニーテールがトレードマークで元気いっぱいの大学2年生、本作の主人公である時苗未来がアルバイトで通っている草薙探偵事務所には、ミナモ町で起こった事件の容疑者たちが連行されてくる。

いったい誰が犯人なのか、サウンドノベル形式で彼らの証言を集めていくのが、プレイヤーが操る時苗に与えられた最初のアクションだ。

探偵がこんなことしていいのかと疑問に感じる人もいるだろうが、所長である草薙椎名曰く、これは警察のアシストであって法整備も済んでいる時代の物語なので問題ないらしい。

さて、そんな探偵vs容疑者でくり広げられる事情聴取の中で赤色で示されたキーワードが幾度となく登場する。

これは事件の真相に迫る重要なポイントのひとつ。

キーワードをタップすると、通常では話してくれない一歩踏み込んだ証言、もしくは他の容疑者の矛盾に迫る重要なヒントを探れる。

どんなキーワードが真犯人の特定に結びつのか、思いがけない展開と独特な事情聴取の連続に最後まで目が離せないぞ!!

集めた証言から矛盾点を探して容疑者を揺さぶれ

本作はエピソード毎に事件の内容が変化、その現場に居合わせたとか、何らかの関連性のある人物たちが草薙探偵事務所に集められている。

つまり、個々の証言や居合わせた状況が違っても必ず共通点があり、かみ合わないことを言っているものこそが真犯人であるというわけだ。

そこで役立つのが容疑者たちから集めたキーワードと、それを突き付けて揺さぶっていくアクションである。

それらを突き付ければ、嘘で塗り固めた容疑者の口調がおかしくなったり焦りの表情を見せたりと、何かしら矛盾が生じて新たな展開に発展していく。

徹底的に言葉で攻め立てていく本作のアプローチは、まさにサウンドノベルの駆け引きそのものだったぞ!!

嘘を暴いて真犯人を追い詰めるクライマックス!!

すべてのキーワードを集めて突き付けることで、一度は動揺を見せる容疑者だがそう簡単に落ちてはくれない。

そんなときは容疑者を絞りこむのをいったん中断して、全員を対象に思い出したことがないかを洗い直すことも大切だ。

探偵事務所を舞台に進行する本作ではあるが、事情聴取のパートでは当日本人が見たシチュエーションを背景に、臨場感をしっかり感じながら追いかけることができるのはうれしいポイント。

もしかすると、最初に疑った相手が本当に犯人なのか、新たな証言やキーワードを目の当たりにして核心を持っていた自分の考えにも揺らぎが生じてくるかも知れない。

先の読めない展開に終始緊張感を持って挑むことができたぞ。

本タイトルは最終体験版（2018年03月15日段階）であり、製品版でどのような仕上がりになるの不明だが、リリースが待ち遠しく感じられる完成度の高い作品だった。

なお、現在公開されている最終体験版では本作の世界観や遊びかたが、登場人物たちの掛け合いで丁寧且つおもしろくまとめられているので、まずがそちらをプレイして本作の仕組みを確かめてもらいたい!!

P.N.深津庵
※深津庵のTwitterはこちら

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