HTML5新サービスenza(エンザ)始動!遊び方は?課金は?データ量は?BXD社長の手塚氏に直撃
2018-02-21 07:00 投稿
enza(エンザ)って何?手塚氏に訊く!
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バンダイナムコエンターテインメントとドリコムの共同出資による新会社BXDは、HTML5を活用したブラウザの新サービスenza(エンザ)を2018年2月20日に発表した。enza(エンザ)でできることは? どんな遊びが楽しめるのか? BXDの社長である手塚晃司氏にインタビューを行った。
手塚晃司氏(文中:手塚)
2017年8月3日より、新会社BXDの代表取締役社長に就任。また、バンダイナムコエンターテインメントで、スマホアプリのプロデューサーを務めており、両業務を兼任する。
想像以上の注目を浴びたスタート
――プラットフォーム名の”enza(エンザ)”について、改めてお聞かせいただけますか。
手塚 ”enza(エンザ)”という名称は、皆が輪になって座る”円座(えんざ)”にかけて、ユーザーのみなさんが繋がり合い遊ぶという意味を込めました。ロゴデザインについても、大人から子どもまで、いろいろな国の人たちが楽しめるように、という願いを表しています。また、”エン”は、”縁”だったり、エンターテインメントの”エン”だったりと、幅広い意味を持っているんです。
――”enza(エンザ)”という名称に至るまでに、紆余曲折あったのでしょうか?
手塚 それはもう、めっちゃ大変でした(笑)。いろいろな案があって、試行錯誤を重ねた結果、最後に降りてきましたね。
――このタイミングで改めて発表会を行った理由・狙いを教えてください。
手塚 2018年春にサービス開始予定ということで、事前登録もスタートしています。事前登録をしていただくにあたって、皆様にプラットフォーム及びゲーム内容を、キチンとお伝えしていきたかったんです。
――最初にBXD設立を発表してから約9ヵ月経ちましたが、振り返っていかがですか?
手塚 お客様および業界関係者から、ここまで大きな反響があるとは思っていませんでした(笑)。期待されているところも大きいですし、どう展開するのかが方々から注目されているので、当然プレッシャーは感じております。
――BXDおよびプラットフォームの発表後、ユーザーからの反応はどういったものが多いと感じられましたか?
手塚 最初は「これって何だろう?」という反応が多かったですね。徐々に情報を出させていただいた中で、「思っているより、おもしろいんじゃない?」という流れに変わってきているのかなと思っています。
――ユーザーの期待が膨らんできているわけですね。
手塚 一方で反応が多かったのが、「インストールするのに容量を空けないといけない」というものでした。本サービスはインストールは不要なので、スマホの容量は圧迫しません! ダウンロードせずに、友だちともすぐにゲームを楽しめます、ということを推していきたいです。
――何かしらのアプリを落とす必要があると思っている人も少なくないと。
手塚 かなりいらっしゃいますね。今回はストアから入ってくるわけではなく、SNSなどで友だちからURLが来てそこからゲームを始めたり、お店や商品に同梱されている二次元バーコードを読み取ってスタートしたりというパターンが多くなると思います。ダウンロード不要の手軽さが、enzaのウリのひとつです。
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インストール不要の手軽さ
――enzaの具体的な遊び方について、詳しくお伺いできますか。
手塚 enzaはバンダイナムコIDがあればすぐに遊ぶことが可能です。enzaのリリースに合わせてバンダイナムコIDの新規登録がSNSアカウントを使って簡単にできるようになる予定です。
――TwiterやLINEのIDでログインできるのですか?
手塚 そうです。SNSアカウントを使って新規登録された方はもちろん、既存のバンダイナムコIDをお持ちの方もSNSアカウントと紐づけていただくことでSNSアカウントを使ってログインをすることができるようになります。
――ダウンロード不要でログインも簡単なので、誰でもすぐに遊べそうですね。課金システムについて教えていただけますか?
手塚 決済の手段にはバナコインを採用しています
――バナコインを買って、それを使って決済すると。
手塚 そうですね。バナコインは、アーケードゲームやwebサイトを中心に、何年も運用している仕組みです。決済手段が多いのが特徴で、ケータイ払い、webマネー、クレジットカードなどなど、11種類の方法に対応しているんです。
――コンビニで何かを買って決済することも可能なのでしょうか?
手塚 バナコインのプリペイドカードは、全国のローソンやファミリーマートといったコンビニで売ってるので大丈夫です。
――ログインや決済方法など、すべてを1から立ち上げたのではなく、既存のサービスも最大限に活用しているのですね。
手塚 なので、これだけの短期間でここまで実現できました。あとは、直接バナコインを買っていただかなくても、グッズを買っていただいたり、食玩を買っていただくと二次元バーコードがついていて、それを読むことでキャラクターが手に入るなど、そういった展開も予定しています。
――多角的な展開は楽しみですね。業界内からの反応も非常に大きかったとのことですが、具体的な動きは何かあるのでしょうか?
手塚 詳細は語れないのですが、話を進めさせていただいている案件もあります。技術研究でHTML5の開発をしているメーカーも多数ありまして。ただ、自社で運用するとなると、サービスの構築や人を集めたりするといったことが難しくて、悩ましい部分もあったようなんですよね。そこで今回、弊社と一緒に盛り上げたいと、お声がけいただいております。
――プラットフォーム、ゲームの開発は苦労されていますか?
手塚 フロントの部分は順調です。『アイドルマスター シャイニーカラーズ』のアイドルや『ドラゴンボールZ ブッチギリマッチ』のキャラクターの動きなど、十分に満足できる表現ができています。いま大変なのは裏側の部分で、負荷対策、チート対策という部分です。プラットフォームとして、そういった根幹となる部分をしっかり組み立てないといけないですからね。
――日本以外のグローバル展開も考えられているとのことですが。
手塚 北米、欧州が先行で、つぎにアジアといった形で、順に世界展開をしていく予定です。BXDを発表したときも、海外のお客様から「こっちでもやるのか?」というお問い合わせもいただいております。まずは日本でサービスインしたあと、なるべく早めに着手したいと思っています。
――実際にサービスしてみないとわからないことは多いですよね。
手塚 そうなんですよ。当初は同日にすべてを立ち上げようと思ったのですが、実際のアクセス数や負荷を見ながら、あまり時間をあけずに徐々に展開していくことを検討しているところです。
enzaゲーム展開について
――現在は発表会でプレイアブルで出展されていた『ドラゴンボールZ ブッチギリマッチ』、『プロ野球 ファミスタ マスターオーナーズ』、『アイドルマスター』の3タイトル、そして『金色のガッシュベル!!』が発表済みですが、そのほかのタイトルも開発中なのでしょうか?
手塚 もちろん、多数開発中です。また、初期のタイトルは運営型のものになりますが、別の遊び方も提案したいと考えています。タイミングをみていろいろと発表していきますので、楽しみにしていただければと!
――プラットフォームそのものに組み込まれた遊びの要素などはあるのでしょうか?
手塚 チャットを含めた、コミュニケーションサービスをenzaで用意いたします。たとえば、ゲームのタイトル画面のところからコミュニケーションサービスに飛べて、情報交換や雑談ができたりとかですね。その中で、何かしらのデジタルコンテンツも展開していくことも考えております。
――enzaの最初ターゲットは、ゲームユーザーをメインに据えているのでしょうか?
手塚 初期のタイトルに関しては、ゲームをキッチリ遊んでいただけるような内容で制作を行っております。ただ、enzaはSNSでゲームを共有する広がりやすいプラットフォームなので、手軽さに重きを置いています。
――URLさえあれば、誰でもその場でプレイできるんですよね。
手塚 そうなんです。なので、ゲーム性はそこまで難しくならないようにしています。どのタイトルも、ルールは単純だけど、やり込める奥の深さもあるといったコンセプトで一貫しています。
――enzaはPCでも遊べるのですか?
手塚 スマホに最適化したゲームプラットフォームとなっておりますので、スマホでのプレイを推奨しております。
――遊べなくもないが、基本はスマホということですね。
手塚 はい、スマホで遊んでください(笑)。iPhoneならSafari、AndroidならChromeで遊んでいただければと。
――ゲームごとに異なると思うのですが、ゲームプレイ時のデータ量はどのくらいになるのでしょうか?
手塚 アプリゲームですと、最初に一括で大きなファイルをダウンロードしてから遊びますよね。それがない代わりに、プレイごとにこまめにデータ通信を行うと考えていただければと思います。ある程度のキャッシュもできるので、アプリタイトルと比べて1ヶ月のデータ量が増えないようにしたいと考えております。
――ブラウザで、画像が多めのページを何度も開いているくらいのイメージでしょうか?
手塚 そうですね。なるべく皆様にご負担をかけないように、容量の圧縮や削減の作業を絶賛行っているところです。
――外でも通信量を気にせず気軽に遊べる、と考えておけば間違いないですかね。
手塚 問題ありません。ただ、どのくらいプレイされるかで少し変わってきてしまうので「絶対に大丈夫です!」とは言い切れないですが……。ご自宅ではWi-Fiでプレイしてもらえればと。
――発表会以降の施策は何か予定されていますか?
手塚 事前登録キャンペーンの中では、招待キャンペーンがポイントになると思います。アプリの場合は、全員が貰えるというものが多いですが、招待キャンペーンではがんばるほど自分にとっていいことがあります。情報はどんどん出していきますので、チェックしていただければと。
――それでは、最後にコメントをお願いいたします。
手塚 HTML5新プラットフォームのenza(エンザ)は、いままでにないゲーム体験をお届けしようと思って作っております。リアルとデジタルを融合させることで、さらに楽しい体験を実現できるようにしていきたいです。我々としてもワクワクしながら作っていますし、お客様の声も大事にしているので、「ここがおもしろい!」、「こういうことをやりたい!」ということをぜひおっしゃっていただければと思います。enzaで新しい体験をぜひ遊んでみてください!
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