【新作】極上のレース体験をその手に！大人のための上質なレースシミュレーター『GRID Autosport』

スマホレースゲームの最高峰！

Feral InteractiveからリリースされたiOS用アプリ『GRID Autosport』。本作は2014年にコードマスターズがプレイステーション3/Xbox 360で発売したタイトルと同名のレーシングゲーム。スマホの世界にコンシューマーのハイクオリティを落とし込んだ作品となっている。

本記事では、そんな『GRID Autosport』の魅力を紹介。カーレースゲーム好きは、とくにチェックしてほしい。

『GRID Autosport』の魅力

プロレーサーの世界を体験できるリアルなシステム

本作の基本は、プロのレースドライバーとして、オートスポーツのトップを目指していくというもの……というと単純に聞こえるが、システム回りの作り込みがハンパでなく硬派かつリアル。

まずはプロのレーサーである以上、スポンサーは必須。そしてスポンサーはレーサーを後援する以上、“○○で何位以上を取れ”などさまざまな条件を出してくる。プレイヤーは出資者の難題をクリアーして覚えをめでたくしつつ、実績を積み重ねていく必要があるのだ。

本作は“モータースポーツをすべてを詰め込む”ことをコンセプトに掲げており、もちろんそこには“プロレーサーとしての生き様”も含まれる。スポンサーの信頼を裏切らないよう、プロとしてしっかり結果を残していくことも、本作の醍醐味だ。

また、徹底的にリアルを追求した本作は、クルマの挙動なども実物さながらのため、プレイ感覚はゲームというよりもシミュレーター寄り。

とはいえ、難度は初心者向けの“ビギナー”から上級者向けの“マスター”まで5段階用意されているため、自分に合った環境で腕を磨くことが可能だ。また、“フラッシュバック機能”という、時間を巻き戻せる機能の存在により、難関コースをくり返し練習することもできる。

美麗グラフィックで描かれる100以上の車種&コース

本作のグラフィックはスマホアプリとしてはトップクラス。クルマやコースのみならず、人々の挙動なども本物と見紛うレベルに美しい。

登場するクルマは、マクラーレンやベンツ、フォードといった海外メーカーのものを筆頭に、スバル、ホンダ、日産などの国産車までもバッチリとカバーし、その総数はなんと100以上。もちろん挙動はそれぞれに準じたものとなっているため、憧れのクルマを駆る喜びを存分に味わうことができる。

コースの種類も100を越え、セパン・インターナショナル・サーキットやヤス・マリーナ・サーキットといった名だたるサーキットをはじめ、ドバイやサンフランシスコなどの市街地を舞台にしたコースも採用。緻密に描かれた美しいコースを走行する爽快感は、ぜひ味わってほしいところだ。

豊富なモード&膨大すぎるカスタマイズ要素

本作の特徴はリアルさや美麗グラフィックだけでなく、そのモードの豊富さ。基本となる“キャリア”モード自体が5つに分かれているうえに、使える車種はモードによってそれぞれ異なる。それぞれのモードでトップも目指すもよし、お気に入りのクルマを使えるモードから挑むもよしだ。

また、カスタマイズ要素も非常に膨大。操作方法の変更、車体の色変えをはじめ、サスペンションなどのチューニング、さらにコクピットビューへの変更も可能なため、設定をいじっているだけで、どんどん時間が過ぎていくこと請け合いだ。

キャリアモード一覧

ツーリング

タイムアタックで競い合う接触の多いレース。確実にオーバーテイクしていく技量が問われる。マシン同士の仕様は各チームほぼ同じため、上位のランキングを目指すには、チームメイトとの協力が不可欠となる。

耐久レース

各モードの中でも過酷なレース。夜間走行には、研ぎ澄まされた集中力が必要となるうえ、上手にタイヤを保たせるための、戦略的思考も求められる。

オープンホイール

軽量なハイパフォーマンスカーを操って行われるモード。レーススピードは極めて速いため、接触は禁物だ。

チューナー

レース、タイムアタック、ドリフトイベントなど、さまざまなスタイルで走りを楽しめるモード。

ストリート

レース用にチューニングされた市販車を使用する。見通しの悪さ、さまざまな道路幅、路面の変化に対応しつつ、狭い市街地でエキサイティングなバトルを楽しめる。

求められるスペック以上のクオリティ！

『GRID Autosport』、いかがだったろうか。スマートフォンでプレイできるカーレースゲームとしては、最高峰のクオリティとボリュームを両立した作品と言うべき仕上がりとなっている。

ただし、本作はその出来映えゆえの弊害も抱えている。まず、すべてのコンテンツをダウンロードするのに必要なストレージは圧巻の6G以上。一般的なスマホアプリよりも遥かに大きな容量が求められる。また、OSはiOS 11以降が必須、プレイできるのはiPhone SE以降と、要求されるスペックは高め。

しかし、条件さえ満たせるのならば、スマホカーレースゲームの新境地を存分に楽しめるだろう。

さらに、iPhone7以降ならば、触覚フィードバック機能（システムの触覚）を活かし、コーナリングの際やオブジェクトとの接触時に、まるでハンドルを握っているかのような震動を返してくるため、臨場感もバツグン。

価格は1200円だが、コンシューマ版が6800円（税別）だったことを考えれば、非常にお得と言える。レースゲーム好きならば、ぜひチェックしておきたいタイトルであることは間違いないだろう。