【新作】暗闇の中でオルゴールを探す絶叫不可避なホラーゲーム 『Goosebumps!』

どこまでも絶望が続く闇の世界へ

雷が鳴り止まない真っ暗な森の中、赤い人形を抱きかかえた少女がひとりさまよっている。

一瞬の稲光が照らし出すその森は、バケモノたちが徘徊する最悪の世界だった。

本記事で紹介する『Goosebumps!』は、闇が支配する森で聴覚を頼りにオルゴールの在り処を探していくヘッドフォン推奨のホラーゲームだ。

耳をすませて暗闇に潜むオルゴールを探そう

嵐の夜にたったひとりで立ち尽くす少女。

現実にしてはあまりもの不気味で色あせた世界で、プレイヤーはどこかに隠されているオルゴールを探し出さねばならない。

バーチャルパッドを使った簡単な操作とは対照的に、闇に覆われた世界での探索はとても難しく、少女の生還を拒むような恐怖がゲーム開始直後からヒシヒシと伝わってくる。

森のどこからか聞こえてくるオルゴールの音色は、一点にとどまることなく広大なステージを動き回る。

方角を聞き分けるのにヘッドフォンが欠かせないのだが、近づけば遠のいていくことのくり返し。オルゴールにすら弄ばれているのではと疑心暗鬼になってしまう。

俯瞰で捉えたゲーム設計だが、視界を奪う暗闇はプレイヤーを森へと誘い、主観で森をさまよっているような感覚を十分に味わわせてくれるぞ!!

触れたら即死!!　忍び寄る魔の手を回避せよ

真っ暗闇の森でオルゴールを探すのに欠かせないヘッドフォンにはもうひとつ、周囲に潜んでいる幽霊やピエロなど危険な存在の方角を聞き分ける重要な役割がある。

バケモノたちはうめき声や足音など、何らかの音をたてながらプレイヤーに近づいてくる。

その方向をヘッドフォンで聞き分け、安全な場所に退避しなければならないのだ。

追いかけてくるものや1ヵ所にとどまっているもの、突然現れ惑わすものなど、さまざまなタイプのバケモノがいる。

稲光で一瞬だけ姿を認識することができるが、基本的には真っ暗な画面でのプレイになるので、音を参考にどんなタイプのバケモノが近づいているのかを判断することが重要だ。

音が単体なら聞き分けと回避も簡単だが、複数体が同時に迫ってくる状況では音が混ざり、安全な方向がどこにあるのかわからずパニック状態になってしまう。

オルゴールを発見することで少女は救われるようだが、何の説明もなく始まるこの闇の世界に答えが示されるのか。

手応え十分のゲーム難易度と恐怖が詰まった本作。そのタイトルでもあるGoosebumps＝鳥肌を全身で感じてもらいたい!!

P.N.深津庵
※深津庵のTwitterはこちら

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