『Ingress』国立競技場で緊急バトル!! 軽い気持ちで呼び掛けたら想定外の結果になったBB戦リポート
2024-07-16 21:25
2017-11-10 14:34 投稿
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Ingress Prime(イングレス プライム)
全世界を舞台にレジスタンス(青)とエンライテンド(緑)、ふたつの陣営が位置情報を使って陣取りを行うナイアンティック社の『イングレス』には、そのゲーム内ストーリーに大きな影響を与える大規模なバトル“XMアノマリー”というものが存在する。
2017年11月4日(土曜日)、その流れをくむ最新バトル“EXO5”が大阪で開催。イベントの様子を取材するため、フリーライターの深津庵とイラストレーターのあしたづひむは、前日の3日(金曜日)に現地入りしていた。
なぜ前日入りなのか、それには大きくふたつの理由があるのだが、本記事ではそのひとつ、大阪駅から靭公園まで約4キロを巡る全12工程のミッション(ユーザーが作成するスタンプラリー的なもの)をリポートするぞ!!
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当サイトでくり返し“スタンプラリー的なもの”と紹介してきたミッション。これは、『イングレス』の位置情報を使って指定されたポータル(スポット)を訪れ、それをハック(ゲーム内で触れる)しながらゴールを目指す遊びのひとつ。
各ミッションには特別な絵柄のメダルがあり、ゴールしてそれを入手できることからスタンプラリーに例えてきたというわけだ。
このミッションとはユーザーがみずからルートやメダルのデザインを設定、ナイアンティック社が受理したものがライブ(ゲーム内に反映)される仕組み。
今回チャレンジした“大阪散歩”と題した全12ルートからなるミッションは、数十回にも渡って見送られ、やっとライブしたと言われる曰く付きのものなのであり、12ルートを踏破することでひとつの絵柄が完成する特殊なものなのだ。
全12ルートのミッションと聞けば長距離移動を懸念するひとも多いだろう。
しかし、この“大阪散歩”はひとつずつのミッションが短く、周囲の景色を楽しみながらでも2時間程度ですべてを踏破できるお手軽な内容だ。
その序盤、2番目のルートを探索中にポータルにもなっていた“堂島薬師堂”という、ミラーガラスを組み合わせた印象的な外観のスポットが目にとまった。
ここには御本尊として薬師瑠璃光如来が祀られ、以前は瓦屋根の建物だったのだが、堂島アバンザというオフィスビルの敷地に移転する際、その調和を図る目的で現在のデザインになったという。
また、本尊である瑠璃にはガラスの意味があり、そうした理由からミラーガラスが採用されてた知って納得した。
その後、3番目のルートでは、皆さんおなじみ大きなカニの看板が印象的な“かに道楽”の北新地店を発見。感動が抑えきれず、深津とあしたづはお互いカニポーズで記念撮影をしてしまう。
冷静に考えれば恥ずかしいのだが後悔はしていない。
そんなお上りさんなふたりがつぎに足を止めたのが4番目のルート、国の重要文化財に指定され、浪速の名橋50選にも選定されている堂島川(旧淀川)に架かる大江橋だ。
大江橋は江戸時代に堂島の開発に伴い架けられた5つある橋のひとつで、1909年に大阪市北区一帯を襲った“北の大火”で焼失するも、翌1910年に市電の開通に合わせて鉄橋として復興した橋長81.5メートルのスポットである。
高所恐怖症な深津は、ふだんなら橋で足を止めるなんてことはないのだが、夕日という自然のライトアップが美しく見入ってしまったぞ。
医師である緒方洪庵が開いた医学や蘭学、西洋の近代科学を指導した塾の跡地“史跡緒方洪庵旧宅”。福沢諭吉や長與專齋などを輩出した由緒あるスポットをみることができる6番目のミッションを開始したのは16時30分過ぎのこと。
徐々に肌寒くなる中、堂島川沿いにある中之島緑道を歩く7.8.9番目のミッションで、2度見じゃきかないほどインパクトのある10体の彫刻たちに遭遇した。
その中でも圧倒的な存在感を放っていたのが、“十魚架”と名付けられたポータルでもある彫刻だ。
十字架のようにみえるそれは、いまにも天高く気でも飛ばしそうな勢いで両手を構え、ビッグフットも驚きの足で立ち、魚が胴体を貫く衝撃的なデザイン。
さらに、腕の付け根には絶叫しているようにみえる人間の顔もあり、とっても不気味なのだがジッと見つめてしまう不思議な魅力を持っていた。
何も知らず夜中の中之島緑道を歩けば、絶対に驚いてしまうドキドキのスポット。
もちろん、そんな危険な場所ではないのだが、ホラー映画やゲームが大好きな深津にとっては、そうした想像をかき立てる最高のルートだったぞ!!
各所で撮影をしながらのんびり探索するも休むことなく歩き続け、さすがに疲れが出てきたふたりは10番目のミッションを開始後、イートインスペースのあるコンビニエンスストアに立ち寄る。
そこで軽く食事を済ませながら約30分ほど休んでいると外はすっかり陽も落ち、景色を楽しめるような状況ではなくなっていた。
靭公園内を突き進む11.12番目のミッションも多くの彫刻が対象ポータルになっており、中之島緑道と同じく見どころが多かった。
昼間であればじっくり観賞したいところだがライトアップされているものは少なく、肉眼で確認するにはそれなりの距離まで近づかないと姿をみることができない。
しかし、ポータルに設定されている写真をみれば、そこにどんな彫刻が存在しているのか名前と合わせて知ることができる。こんなことができるのも『イングレス』だからこその醍醐味だ。
さて、駆け足のように書き進めてきた全12ルートのミッションだが、冒頭でもお伝えした通り、すべてを達成することでひとつの絵柄“メダルアート”が完成する。
それがこれだ!!
右下の“OSAKA”と書かれているものが1番目で、太陽の塔が飛んでいる左上のものが12番目のメダル。
それぞれ大阪の特徴を捉えたデザインだが、決まった順番で並べて完成させるとこんなに素敵なアートをコレクションすることができる。
また、今回チャレンジしたものは12個で1セットだが、その他にも2個、3個、6個とお手軽なものから、66個のメダルでひとつの絵柄が完成する大規模なメダルアートもあり、それらを目標に各地を旅するミッション好きなエージェントもたくさんいるのだ。
ふたつの陣営が陣取りを行う激しいゲームというイメージを持たれるかたも多いが、スタンプラリーのように楽しめるミッションではそうした対立はいっさいなく、AR(拡張現実)を使った観光ガイドツールとしても役立てることができる。
最近『イングレス』を起動してないなというひと、戦うのは正直肌に合わないというひともぜひ、ミッションを通じてナイアンティック社が提案するARの魅力を感じてもらいたい!!
P.N.深津庵(撮影協力:あしたづひむ)
※深津庵のTwitterはこちら
対応機種 | iOS/Android |
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価格 | 無料(アプリ内課金あり) |
ジャンル | その他 |
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メーカー | ナイアンティック |
配信日 | 配信中 |
コピーライト | (c) 2014 Niantic Inc. |
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