【新作】世界観が秀逸!死者の魂を宇宙へと返すアドベンチャー『OPUS 魂の架け橋』

2017-10-05 16:33 投稿

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OPUS 魂の架け橋

ポストアポカリプスの世界を描くアドベンチャー

台湾のインディーズゲームデベロッパーSIGONO Studio より、新作スマホアプリ『OPUS 魂の架け橋』が配信開始。

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本作は、ロケットを宇宙へ打ち上げることで、霊魂を天へと返す“地球教”と呼ばれる信仰がある世界を舞台に物語が展開。

ゲームは、見おろし型の探索アドベンチャーで、キャラクターを操作しながらロケットの部品を探したり、人々のお願いをかなえながらストーリーを進めていく。

ある大災害をきっかけに荒廃した世界でのストーリーも魅力のひとつだが、『OPUS 魂の架け橋』の世界観を支える美しいBGMや、効果音、そして、温かみのあるイラストにも注目したい。

ゲームの見どころ
●プレイヤーを一気に引き込むシナリオ
●時間の概念のある俯瞰型探索アドベンチャー
●時を超えて出会うふたりの男女の物語を紡ぐアニメーション

プレイヤーを一気に引き込むシナリオ

物語の中心となっていくのはヨハン。ヨハンの町ではロケットに亡くなった人々の霊魂を乗せて宇宙へ運ぶ宇宙葬という信仰があった。

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死者の魂を鎮め導く巫女がやってきたり、ロケットが発射される宇宙葬を一種のお祭りのように思っていたヨハンは、父と同じロケット技師になりたいと無邪気に夢を描いていた。

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そんなプロローグの後、物語は25年後へと一気に進む。

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大人になったヨハンとともにいるのは、もうひとりの主人公となる巫女のフェイ。

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ふたりはどうやら、ロケットを作っているようだ。しかし、町の姿は、オープニングとは違い荒廃しているように思える。

 
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このふたりに、そしてこの町に何が起きたのか、とにかく気になって仕方ない。

ストーリーが進むごとに、それらは明らかになっていくのだが、探索とストーリーの展開がとてもテンポがよく、早くつぎのストーリーが読みたいと思わせてくれるぞ。

ひとり生き残ったロケット工場の息子のヨハン。そしてそこで出会う巫女のフェイ。ふたりの運命がどのように交差していくのか。

町が荒廃しているという状況に世界観を引っ張られてしまいがちだが、決して暗いだけの話ではなくロケット完成に向かって、悩みながらも前向きに進んでいくシナリオはかなり好印象。ノンストップでゲームを遊んでしまうこと間違いなしだ。

時間の概念のある俯瞰型探索アドベンチャー

序盤は、大人になったヨハンと巫女であるフェイとともに、宇宙葬に必要なロケットを修復していくことになる。

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といっても、町は荒廃してしまっているので、話しかけられる人はおらず、ヨハンはひとり、荒廃した街を探索しながらロケット修復に仕えそうなスクラップを集めていく。

必要なものは、フェイから聞いたり、自分で考えを整理したりしながら見つけていくようだ。

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▲必要な物はかなり親切に教えてくれるので目的に迷うことはない。

真上からの見おろし型のフィールドは、なかなか珍しい形だ。移動は、画面の好きなところをタップすると仮想パッドが登場するので、長押しのまま行きたい方向にスライドさせよう。点のように見えるヨハンに最初は戸惑うかもしれないが、そこまで不便ではない。

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町の中には、霊魂が漂っており、さまざまことをつぶやいている。長年の孤独の中、霊魂の声に悩まされ、すさんでしまったヨハンは霊魂の声を疎ましく思っているが、近くにアイテムがあったりするので、ただの霊魂だと思ってスルーしないように。

 
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▲霊魂がたくさん集まっている場所には何かある可能性があるぞ

移動したり、建物での探索には時間がかかり、フィールドでもゲーム内時間が進んでいく。

夜になると、あたりが暗くなり探索が困難になってしまうので、夜になる前に、探索を完了し、夜には拠点となるロケット工場に戻り一日を終えるというサイクルになる。

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▲帰りたくなったら、右下の工場マークをタップすれば、どんなに遠くても一瞬で工場に帰れるぞ。
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▲アイテムが集まれば、工場で作業が進められる。

キーアイテムとなるロケットの部品を集めるだけでなく、霊魂と交流することでサブクエストが発生したり、先に進むためのアイテムを作り出したり、明確な目標はあるものの、寄り道も用意されている。フラグを立てながらすこしずつ行動範囲が広がっていく感覚が気持ちよく、ヒントも適度に用意されているので、サクサクと探索ができるのは、快適だ。

 
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▲霊魂のなかにはヨハンのことを知っているものも。生前は知り合いだったひとも天に帰れずさまよっている。
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▲キーアイテムへの道を切り開くためにスクラップを集めて道具を作らなければいけないことも。

時を超えて出会うふたりの男女の物語を紡ぐアニメーション

ストーリーでは、ふたりの過去の出来事を遡りながら、この町に何が起こったのかが徐々に明らかになっていく。

疫病が蔓延した世界でなぜヨハンはひとり残ったのか、コールドスリープから目覚めた巫女の使命とはなにか。そしていつふたりは出会ったのか。かなり頻繁にストーリーイベントは起こるので、まったく退屈せずに物語を進められるのも魅力のひとつ。

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柔らかなタッチのイラストやアニメーションは、本作の世界観と見事に調和。特別派手なわけではなく、コマ割りも少なめだが、それが逆にプレイヤーにさまざまな想像を掻き立たせる役割を果たしているぞ。またそれを彩るBGMにもこだわりを感じられる。ぜひ音量をオンにして楽しんでもらいたいところだ。

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本作は、序章までは無料、その後は220円でアンロックできるシステムとなっているが、ぜひこの世界観が気に入った方は最後までプレイしてほしい。

雰囲気ゲーが好きな方はもちろん、アドベンチャーゲーム部分は、ヒントも多くかなり遊びやすいので、探索や謎解きが苦手で敬遠してきたかたにこそぜひおすすめしたい一本だ!

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OPUS 魂の架け橋

対応機種iOS/Android
価格無料(アプリ内課金あり)
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ジャンルアドベンチャー
メーカーSIGONO
公式サイトhttp://www.sigono.com/rocket-of-whispers-jp/
配信日配信中
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