コロプラ新作『PaniPani-パラレルニクスパンドラナイト-』先行プレイリポート！注目作の仕上がりをチェック

『白猫』開発チーム新作のデキは果たして？

コロプラより2017年秋に配信予定のスマートフォン向けアプリ『PaniPani-パラレルニクスパンドラナイト-』（以下、『PaniPani（パニパニ）』）。

9月上旬に本作のメディア向けβテストが開催。そのプレイリポート＆インプレッションをお届けしよう。

『PaniPani（パニパニ）』は、『魔法使いと黒猫のウィズ』や『白猫プロジェクト』を開発したチームが手掛ける横スクロールアクションRPG。

基本的なゲームの流れは、プレイヤーキャラを育成してメインとなるストーリーを進めていくというRPGの王道スタイルになっている。自然と、この部分に本作の魅力が詰め込まれている。

まずはキャラクターの育成。キャラクターを強くするための要素には以下のふたつがある。
①キャラクターの持つスキルを成長させる
②装備をアップグレードする

スキルはプレイヤーの行動によって成長

本作ではキャラクターのレベルという概念がなく、プレイヤーの行動によってさまざまなスキルレベルが上がり強くなっていく“プレイヤー連動育成”というシステムが採用されている。いわゆる熟練度のようなもので、攻撃をくり返していると攻撃力やコンボ数がアップしたり、ダメージを受けるとHPがアップ、採集をすると採集にかかる時間が短縮されていく、といった具合だ。

また、スキルにはスペシャルスキルというものがあり、こちらは後述するカプセルから入手、同スキルを重ねることでレベルアップしていく。狙って手に入れられないぶん、効果も強力なものが多い。

どういった行動をすればレベルが上がっていくかは各スキルの詳細に書かれている。これを意識しながら冒険することで、単調になりがちな経験値稼ぎの部分がひと味違うものになっており、さまざまなスキルやアクションを使ってみようという導線にもなっている。

素材を集めて装備を作成

装備には武器と頭防具、胴防具の3種類があり、すべてクラフトで製作することになる。製作するにはレシピと素材が必要で、これらはカプセルやクエスト報酬、敵からのドロップやフィールドにあるさまざまなシンボルからの採集で入手する。

つまり、フィールドで活動することでスキルレベルがあがり、いろいろな素材も入手できる。こうしてスキルや装備を強化したら、メインクエストやサブクエストをこなしながら先のエリアを解放、進んで行くというのが基本的なゲーム内サイクルになる。すべての要素がバランスよく連動しており、コツコツと育成するのが好きな人にはかなり響くのではないだろうか。

独特の仕様が興味深いカプセルマシーン

本作でもっとも特徴的なシステムが“カプセルマシーン”の存在。カプセルはクエスト報酬や敵からのドロップで入手することができ、さらに敵を倒すと得られる“エーテル”を貯めることでカプセルを開封することできる。カプセルにはいくつか種類があり、レシピや素材、お金、スキル、さらにはキャラクターそのものもカプセルから手に入れられることがある。

カプセルは比較的入手しやすくどんどん貯まっていくが、何もしない状態だとひとつづつエーテルを貯めて開封していくことになる。ただし、カプセルには保持期限（※種類によって変化するが数時間）があり、これを過ぎるまでに開封しないと破棄されてしまう。そこで、全部（もしくはいくつか）のカプセルのエーテルを同時に貯めたい場合は、超宝石という課金アイテムを使用する。

これが現状、本作における唯一の課金要素となっており、そういう意味でも非常に特徴的だ。同社の『プロ野球バーサス』にも似たようなシステムがあるが、直接的なガチャではない仕様のみというのは興味深い。

実際には、超宝石を湯水のごとく使わないといけないほどエーテルが貯まりにくいかというとそんなことはなく、どちらかと言えば時短の意味合いが強い。カプセル開封に必要な時間は増えるが、無課金、微課金でもしっかり楽しめるようになっている。

気になるストーリー展開と個性的なキャラクターたち

本作のストーリーは、主人公とその仲間たちが異世界（惑星）に召喚されるというファンタジーもの。召喚された地はある事件をきっかけに危機的状況にあり、これを助けるために主人公たちが召喚された……と、導入としてはありがちな展開だが、進めていくと謎や伏線らしきものが多く散りばめられており、先が気になってくる。今回のβテストでは最後まで進めるほどの時間はなかったため、正式サービスを楽しみに待ちたい。

また、主人公を含めた仲間たちもかなり個性的な面々が揃っている。カプセルから入手することでプレイヤーキャラクターになるのは12人。それぞれのバックグラウンドが描かれるサブクエストなども用意されており、ひとりひとりがしっかりキャラ立ちしているので、きっとお気に入りのキャラクターも見つかるだろう。もちろん、ストーリーにおける彼らの行く末も見届けたくなるのは間違いない。

今回は限られたプレイ時間でのインプレッションということで本作の中軸となる部分にフォーカスして紹介したが、マルチプレイなどほかにも楽しみな要素があり、リリース後には当然さまざまなイベントなども用意されるはずだ。基本的なゲーム性は非常によくできており、細かな部分も丁寧に作られている。β版にも関わらず、バグやおかしな挙動がほとんどなかったのも印象的だ。しっかりした土台に良質なコンテンツが追加されていけば、大いに盛り上がるタイトルになりそうだ。

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