【新作】ひとの想いを力に変えて……育成型ドラマチックシューティング 『ArchAngel』

6年の時を経て語り継がれる物語

天界の平和を守るため、隊を組んで戦う天使たち。

彼らの平穏は、北西のカシール地方で“村がドラゴンに襲われた”という報をきっかけに一変する。

本作『アークエンジェル』は2011年、ガラケー向けに制作された同名タイトルを、スマートフォンアプリにリメイク。プロローグ版『ArchAngelZero』を経てリリースされた、ストーリー制抜群の育成型シューティングゲームだ。

ふたり1組で挑むセミオートシューティング

本作はふたりの天使をメインとサポート役に設定し、互いの必殺技を駆使して魔物を倒していく、ショートステージ構成でガラケーの名残を感じるシューティングゲームだ。

魔物を倒すと出現するダイヤでメインキャラクター、ハートを取るとサポート役の必殺技ゲージが上昇。

MAX状態のときに対象のアイコンをタップすると、対応した必殺技を発動することができる。

ステージ進行はとても楽で、必殺技ゲージを稼ぐための前哨戦みたいなもの。

その後待ち受けるボス戦では、弾幕系のシューティングが楽しめる。そこで気になるのが、操作するキャラクターの当たり判定だ。

じつは本作、Settingで当たり判定を可視化する機能があり、シューティングがちょっと苦手という人でも安心してプレイできる。

ショット音と撃破音などの効果音がない点は少々寂しいが、ゲームとしての遊びやすさは抜群。

弾幕を避ける気持ちよさを体感し、これをきっかけにシューティングゲームの魅力に気づいてもらえたら最高だ。

必殺技のカスタマイズと好感度が攻略の鍵

各キャラクターにはレベルがあり、育てていくとさまざまな通常攻撃と必殺技を習得、育成ポイントを使って強化することができる。

また、サポートに設定できるキャラクターには好感度があり、それに応じて必殺技ゲージの溜まる速度が上昇していく。

どうしても攻略できないときは、戦いやすいステージに戻って育成に専念。

ロールプレイングなスタイルでコツコツと力をつけていけるのも本作の大きな魅力だぞ。

天使たちの生きざまを描く濃密の物語

記事の冒頭でも触れた通り、本作はプロローグ版から成る、ひとを想う気持ちを力に変え戦っていく、壮大なヒューマンドラマが詰め込まれている。

とあるものの死をきっかけに物語は大きく動き出し、それまで保たれていた平穏が徐々に崩壊していく。

敵を討とうと焦るものや、己の才能を認めてもらえず苛立つものなど、さまざまな感情が入り混じる天使たち。

村を襲ったドラゴンの調査をきっかけに、浮かびあがる“シャドーカオス”の存在。魔物を相手に戦っていたはずの彼らは、その目を疑う相手と対峙することになるのだ。

なお、今回紹介しているのは無料でプレイできる第5節（1章）まで。アップグレード（有料）すれば、すべての物語を楽しむことができる。

シューティングゲームファンはもちろん、無料版で描かれる物語に興味を持てた人は、ぜひ全編プレイしてもらいたい!!

P.N.深津庵
※深津庵のTwitterはこちら

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