【独占】『オルサガ』制作陣に直撃! 新コンテンツ“アリーナ”の隠し要素や今後の展開に迫る

2017-07-11 18:00 投稿

気になる新コンテンツの詳細は?

セガゲームスとf4samuraiが開発・運営をしている戦記RPG『オルタンシア・サーガ-蒼の騎士団-』(以下、『オルサガ』)。2017年7月10日からは、待望の新コンテンツ“王立バトルアリーナ”が正式スタートし、さらなる盛り上がりが期待されている。

本記事では、制作を担当するf4samuraiよりプロデューサーの田口堅士氏、そしてコンテンツやイベントの企画、制作管理などを手掛けるゲームプランナーの太田光洋氏、小泉恵一朗氏へのインタビューをお届けする。

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▲右から、プロデューサー・田口堅士(たぐちけんじ)氏、ゲームプランナー・太田光洋(おおたみつひろ)氏、同じくゲームプランナー・小泉恵一朗(こいずみけいいちろう)氏。

いつでも楽しめる個人戦“王立バトルアリーナ”

――新コンテンツ“王立バトルアリーナ”(以下、アリーナ)が実装されるきっかけはなんだったのでしょうか?

太田光洋氏(以下、太田) ユーザーさんからはかなり前から、イベント限定で開催していた模擬戦やKOG(※1)などの、プレイヤーどうしの対戦要素をいつでも遊べるようにしてほしいという要望をいただいていました。

小泉恵一朗氏(以下、小泉) それに、長いあいだクエスト以外で恒常的に楽しめるコンテンツが騎士団戦しかなかったという状況が続いていて、そのあたりも何とかしたいという話も出ていたんです。

太田 そんななか、今年(2017年)の4月に3周年を迎えるにあたって『オルサガ』開発チームで、「この1年はもっと新しいことをやろう」というテーマを掲げることになり、ではその第1弾としてアリーナをやってみよう、と。

※KOG……ケーオージー。ナイト・オブ・ゴールドの通称。“Knight Of Gold”の頭文字を取った略称。

――ユーザー側のやってほしいことと、運営側のやりたいことが合致したんですね。

太田 はい。このタイミングになったのは、『オルサガ』配信3年目突入以降、さまざまなアニバーサリー企画や『進撃の巨人』との1ヵ月に渡るコラボイベントなど、大きなイベントを実施して、新たな領主さんたちが大勢参加してくれるようになったということもあり、ここでさらなるコンテンツを提供して盛り上がってもらおうと考えたからです。

――満を持して、というわけですね。

小泉 ストーリーも第3部6章まで来てしまいましたし、むしろ遅いくらいかもしれませんが、この先も開発チーム内では新企画をいろいろ考えています

太田 既存のシステムである、騎士団戦やアビリティに新要素を盛り込んだりすることも考えています。まだ詳細は何も言えないんですけど……。

小泉 我々としては、失敗を恐れず、まずはおもしろいものをどんどん考えていこう、というスタンスで企画出しをしています。企画は開発と並行して行っているので、なかなかたいへんな作業ではあるのですが、こちらも楽しんでやっています。

――作り手が楽しんで作っていると、おもしろいものになると聞きますしね! では、続いて具体的な内容について伺いたいのですが、まずどんなところが“ウリ”となるのでしょうか?

小泉 騎士団戦と大きく異なるのは、個人戦であるのはもちろんですが、時間を設定して参加するのではなく、いつでも自分の好きなタイミングで参加できるようにしたことです。また、アリーナではどんな行動を取ろうとも仲間に遠慮する必要がないので、主役になれる楽しさも味わえるようになっています。

 
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▲アリーナ専用のパーティーを作って参戦。タクティクスのことを考えなくていいぶん、少しやりやすいかも。

――確かに、キリ番やコンボの“つなぎ”など考えずに戦えるのはうれしいですね(笑)。

太田 現在のところ、参戦に必要な行動ポイントは最大で6つまで溜めることが可能で、消費すると2時間に1ポイントずつ回復するようになっています。ほかにも、“アリーナチケット”を使用すると、行動ポイントを回復させることができます。“アリーナチケット”は、7月の限定ショップで“アリーナチケットセット”として購入できます。

――バトルはどういった流れで進むのでしょうか?

太田 バトルは、KOGや騎士団戦と同じく、オートバトルで進行します。30ターンを戦い、相手を全滅させるか、残HPの総計が多かったほうが勝利となります。いままでと異なる点としては、スキップ機能を入れていないことでしょうか。自分が組んだユニットの編成がどんな戦いかたをするのかを一戦一戦楽しんでもらいたいので、あえて入れませんでした。ただ、通常速度だとさすがに見ていて疲れると思うので、倍速機能は入れています。

――ちなみに、対戦相手はどうやって決まるのでしょうか?

太田 騎士団戦同様、全領主をランクで分け、同じランク内で当たるようにしています。当然、最初は全員がいちばん下のランクからスタートするのですが、毎週ランクの入れ替えを行っていくので、すぐに実力順に収まっていくことになると思います。

小泉 マッチングにはデッキのランクは考慮されていないので、とくに最初のうちはいろんな人に当たる可能性はありますが、アリーナランクが低いうちは負けてもポイントが手に入ったり、参加すればするほどメリットがあるような仕様にしています。

 
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▲マッチングは、同ランクのプレイヤーの中から3人がピックアップされ、その中から対戦相手を選ぶ形になる。

――昇級するとむしろ損……みたいな話にはならないんですか?

太田 ランクが上がると、アリーナメダルの獲得量が増えるのが最大のメリットですね。アリーナメダルは、騎士団戦のメダルと同じで専用の交換所でさまざまなアイテムと交換できるようになっています。グラン・クロワに参加できないと手に入れにくかった“グラン・キー”や、アビリティ生成に必要なオーブなども用意しています

小泉 アリーナメダルの交換所には、現在は3ヵ月に1回のペースで開催している“誓い”イベントでしか手に入らない、“タイダルウェーブ”や“ミーティア”などの強力なフォーメーションなどの、下位互換的な位置付けのフォーメーションも入れています。始めたばかりの方など、まだ持っていないプレイヤーはこちらを手に入れていただくとよいと思います。

太田 初心者の人は、アリーナをきっかけにフォーメーションの入手やアビリティ生成、覚醒などを進めて戦力を充実させてほしいですね。

――とくに初心者の人にはオイシイ情報ですね! では、アリーナランクはどうやれば上がるのでしょうか?

太田 バトルに勝利する、連勝する、それから特定の“ピックアップユニット”を使って勝利すると手に入る、アリーナポイントの総獲得量で上位に入ることが条件になります。とくにピックアップユニットによるボーナスは1回ごとに手に入るので、ランクを効率よく上げるためには不可欠な要素と言えます。

――ピックアップユニットというのは?

太田 たとえば最初は主人公や第3部5章・6章で追加された新キャラクターなどが対象になるのですが、その名の通り定期的に複数のユニットをピックアップします。ピックアップユニットは、1体につき1ptのボーナスポイントが付きます。ただし、ピックアップユニットを何体入れても最大3ptまでしか増えません。アリーナでは助っ人を入れない、自分が持っているユニットの中で5人のパーティーを組むので、ピックアップユニットを入れつつどのような編成で戦うかもポイントになりますね。

――ピックアップユニットが更新されるのはどのくらいの頻度なのでしょうか?

太田 毎月第一月曜日に更新していく予定です。

 
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▲毎月第一月曜日に更新されるピックアップユニット。戦力と相談しながら、どのくらい組み込んでいくかがポイントだ。

――ユニット以外でアリーナバトルでのポイントはありますか?

小泉 スキルで言うと、“バフ”と呼ばれる味方の能力アップ系や、“デバフ”と呼ばれる敵の能力ダウン系、あとは全体攻撃があると心強いですね。ほかのユニット次第ですが、デバフ解除系のスキルなども有用かもしれません。

太田 フォーメーションについては、相性もあるので一概に「これを使え!」とは言えないんです。ただ、全体的な傾向は戦っているうちに何となく見えてくるので、「最近はタイダルウェーブが流行っているから、スティンガー+突パーティーにしてみよう」など、自分なりに分析してみるといいと思います。

――そのほか、こんなところに注目してほしいところは?

小泉 アリーナ専用キャラクターの“アリーナちゃん(仮)”という子がいるのですが、最初に彼女の呼び名を決めることができるんです。

太田 彼女の名前は8文字まで入力可能となっているのですが、じつは裏技的なものを用意していて、特定の名前を入れるとグラフィックが変わるんです。

 
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▲デフォルトでは“アリーナ”という呼び名になる彼女。とある名前を入れると……。

――イベントじゃないのにそんな遊び心が……。どんな名前を入れればいいのでしょうか?

太田 さすがに答えはそのまま出せないので、ヒントを。エイプリルフール企画の“オルタンシア商事”や“オルタンシア国営放送”でもおなじみのあの人です。

――両方に出ている人ってひとりしかいないですよね(笑)?

太田 名前入力は、イベントを再度見直せば何度でもできるので、ぜひ試してみてください。

第3部はまだまだ終わらない!

――さて、ここからは今後の『オルサガ』の展開について伺っていきたいと思います。まずは本編について。完結編となる第3部も6章まで配信されていますが、戦いもこれから本格化していくところですよね。いったい、第3部はどのくらいのボリュームになるのでしょうか?

田口堅士氏(以下、田口) じつは、まだ半分も来ていないんですよ。戦争のほうは、これからダーイラ帝国を舞台に新たな局面へと突入していくことになりますが、物語のゴールは戦争の終結ではなく、“マゴニア伝承”に関する謎を解くことなので、まだまだ先は長いですね。

 
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――これまで、第1部が11章、第2部が10章で終わっていたので、第3部も同じくらいで終わってしまう。つまり、年内で完結してしまうのではないかと心配する声も上がっていましたが……。

田口 第3部は、完結編にふさわしく、これまでにない壮大なボリュームを用意しています。ですから、年内ではなくもうちょっとだけ続きます。

――ちなみに、どういう結末になるかなど、すでにできあがっているのでしょうか?

田口 結末自体はすでに決めてあります。ただ、そこに向けてどう収束させていくかの、最後の調整をスタッフ間でしているところです。これだけたくさんの人に遊んでいただいた作品ですから、きちんとした終わりかたにしたいです。

――それでは、第3部が終わってしまったらストーリーは追加されないのでしょうか?

田口 いえ、主人公たちの話はひと区切りつきますが、語りきれなかったキャラクターどうしの裏話、マゴニア伝承についての話や、その後の世界の話など書きたい話はたくさんあるんです。ストーリーを楽しんでいただいている皆様を悲しませるようなことにはなりませんので、ご期待ください。

――安心しました。楽しみにしています。続いてはイベントについてなのですが、3周年人気投票で入賞したキャラクターはいつごろガチャに登場するのでしょうか?

太田 一気に出すのではなく、少しずつ登場させる予定になっています。基本的には、季節限定のイベントなどで出したいと考えています。まずはガルムからで、順に上位のキャラクターが出てきます。

小泉 ただし、ミネットに関しては彼女にふさわしい場を用意する予定です。

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――アリーナは、3周年を機に行われる新企画第1弾ということですが、そのほかにも近々予定しているアップデートやイベントはあるのでしょうか?

田口 アリーナも実装したばかりですが、先ほど太田が話した騎士団戦やアビリティ機能等の新要素の検討を進めるのと同時に、着手しておきたいことがあるんです。

――と、言いますと?

田口 これまで、いろんな機能を随時追加してきたのですが、増えすぎたせいか少しわかりづらくなってしまいました。ですから、ここでそれらの機能を1回整理して、わかりやすい形にまとめたいと考えています。

現在の物語は第3部でいったん完結しますが、『オルサガ』をこれからも4年、5年と続くゲームにするためには必要かなと。もちろん、そういったシステム面での改修とは別で、今後も楽しんでいただけるイベントをたくさん予定しています。

――続報を楽しみにしています! それでは、最後に『オルサガ』ユーザーの皆さんへメッセージをお願いします。

小泉 ストーリーも盛り上がってきたところなので、今後の展開も楽しみにしてください。皆さんが遊びやすくなるように、スタッフもがんばっていきます。

太田 騎士団戦だけではなくて、個人戦のアリーナも始まりましたので、ぜひ遊んでみてください。先にも言いましたが、司会者の名前付けに遊び要素が入っているので、いろいろ試してみてくださいね。

田口 『オルサガ』のサービス開始から、2年3ヵ月経ちました。現在もまだまだ盛り上がっているのも、皆さんのおかげです。今年のテーマは、この作品を4年、5年と続けるために改善していくことで、これまで寄せられた要望を受けていいものにするべく進めているので、ぜひお楽しみに。もちろん、ストーリーも完結に向けて日々開発を進めているので、そちらもぜひご期待ください。

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1i最強パーティを決める戦い!『オルサガ』に新コンテンツ“王立バトルアリーナ”実装!

オルタンシア・サーガ -蒼の騎士団-

ジャンル
戦記RPG
メーカー
セガゲームス
配信日
配信中
価格
無料(アプリ内課金あり)
対応機種
iOS/Android

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