【新作】気分はラノベ作家？ スマホで手軽にライトノベルゲームが作れそうだから作ってみた！

スマホで書いてスマホで読めるアプリ『ラノゲツクール』

KADOKAWAから配信中のアプリ『ラノゲツクール』。

“ライトノベルゲームツクール”を略した『ラノゲツクール』というタイトル名の本作。

かつて、スーパーファミコンなどで発売された『サウンドノベルツクール』の流れを汲んでおり、“より手軽に”、“空いている時間に少しだけ”をテーマに、誰でも気軽にノベル形式のゲームを作ることができるコンストラクションツールとなっている。

気軽にノベル形式のゲームが作れる！

文章を書くということのみに特化した本作は、複雑な操作が必要ない。基本的には、シーンごとに自分が書きたい文章を入力するだけ。複数のシーンをつなぎ合わせて物語を構成すれば、ラノゲのベースが完成する。

演出や素材を使ってさらに本格的！

文章を入力するだけではなく、シーンに合せて背景を選択したり、BGMを挿入したり、さまざまな演出を入れることも可能。人物や背景などの素材は豊富に用意されているので、自分が考えたストーリーに合った素材をチョイスすれば、より本格的なラノゲを作れる。

自分の作品を公開したりほかの人の作品が読める！

せっかく作った作品だから、誰かにプレイしてもらいたい！　『ラノゲツクール』では、作った作品を簡単に公開でき、本アプリをインストールしていれば、全国のユーザーが作った作品を無料で遊ぶことも可能。

編集部の巨匠が作品を作ってみた

「誰でも気軽にノベル形式のゲームを作れるらしいので、作ってみてください。おもしろいやつ」（シルシル伊藤）

簡単におっしゃる！！　ファミ通Appのシルシル伊藤の無茶ぶりによって、『ラノゲツクール』で作品を作ることになった筆者。心の中で「俺は編集者であって、作家じゃないぞ」と思ったが、やるしかない！

まずはペンネームやタイトル名を決めねば。う～ん……

未来の大作家、百人乗っても巨匠の爆誕！　形式をノベルにして、『（仮）な人生』というハイセンスな作品名にしてみたよ。

さてさて、さっそく執筆活動に入りますかね。

おぉ、スマホで簡単に文章が打ち込める。我ながら、なかなかの文才じゃないか。しかも、文章が表示される開始時と終了時を決めて、背景を暗くしたり、風景画像を表示させることもできる。こりゃあ本格的だ。

登場キャラクターのイラストも豊富に用意されている。背景＋キャライラストが加わることで、さらにラノベっぽくなってきたぞ！

よしよし、ここからどう展開していこうかなぁ～。

しかし！　……しかし！　のあとが何も思いつかない！！　ペンネームに巨匠とかつけておきながら、以降の展開がまったく見えない。自分で付けたタイトルながら『（仮）な人生』って何だよ？　どんな人生なんだよ！　しかも調子に乗って上巻とか風呂敷広げちゃってさ。下巻はおろか上巻すら完結できないわ！

いやぁ、プロの作家さんはすごいな。よく物語が書けるなぁ。

感心している場合じゃない。フィクションを創造するのが難しいのなら、自分の若かりし日の淡い恋愛体験をもとに物語を書けばいい。これなら事実を書いていけばひとつの物語になるはずだ。そう思ったのだが……。

死にたくなった！　あのときの恋愛を思い返したら死にたくなったぞ！！

そうだった。俺が書こうとした恋愛体験、ハッピーエンドどころか悲惨な結末を迎えたじゃないか。もうダメだ、昔の傷口を広げられて、塩を塗られた気分だ（自業自得）。

著しく制作意欲が削がれたので、処女作すら完成できないまま、百人乗っても巨匠は作家活動から足を洗います（笑）。

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