【新作】死にゆく山を蘇らせるため訪れたまじない師が見たものとは？ 『霊峰からの脱出』

復活の儀式にまつわる悲しい物語

自然の力を借りて祈りを捧げ、厄災を払うまじない師が訪れたのは、数ヵ月ほど前から死に絶えようと歩みを進めていたとある霊峰だった。

蘇らせるための儀式に必要な7つ供物を集めたとき、彼の目に映るものは何なのか。

本記事で紹介する『霊峰からの脱出』は、神秘的な光景が広がる山中を舞台に大自然に宿る定めと向き合う脱出ゲームだ。

美しき自然に潜む7つの供物

生気を失い滅びゆこうとしている霊峰を蘇らせるには、その山が有する生命力を宿した7つの供物を用いた儀式が必要。

それらを各ステージを探索しながらひとつずつ集めていくのが、まじない師であるプレイヤーの使命なのだ。

本作は、各ステージごとのパズルや簡単な謎を解いていく皆さんおなじみの脱出ゲーム。

どこまでも広がる大自然とそれを照らす木漏れ日、その中に紛れている不自然な人工物など、繊細なタッチで描かれた世界観はまさに霊峰と呼ぶにふさわしい光景だ。

池を渡るのに必要な木の棒、生命の水を収める器など、謎解きに関わる多くのものは描き込まれたたアートの1部になっていて、一見すると見逃しやすい。

また、現在のステージでは必要のないギミックにも触れることができるので少々惑わされてしまうが、入手できるアイテムはその場で使うものが大半。

まずはアイテムを前提に謎解きを模索、関連性のあるギミックを巡ってひとつずつ反応があるかチェック、山を蘇らせる儀式に必要な7つの供物を集めていこう!!

ヒントが記されたまじないの本

まじない師である主人公が最初から持っているアイテムのひとつ、まじないの本には謎解きに関するいくつかのヒントが記されている。

イラストを使ったわかりやすい内容で、どんなアイテムを組み合わせるのかも一目瞭然。

キノコや石、根っこなど拾ったはいいけど使い道がわからないというときは、まじないの本を確認してみるといいぞ。

理に抗うまじない師とヌシの物語

山中で出会った少女をその気配からヌシと呼ぶまじない師。

彼女は里のものでもなければ山の生死にも関係がない男に対して、なぜこれに関与するのかと疑問を抱く。

そこで語られるまじない師としての役目に興味を持った少女は徐々に心を開き、儀式に役立ちそうなもののありかを教えてくれるようになる。

7つの供物を揃える過程でまじない師が感じるひとつの疑念。

その答えにたどり着いたとき、物語は最後の瞬間を告げようとしていた。

霊峰と里の民を救う儀式は成功するのか、まじない師としての義務とヌシの使命、さまざまなものたちの運命を決める最後のときを多くの方に見届けてもらいたい!!

P.N.深津庵
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