『アンジュ・ヴィエルジュ』大リニューアル！ 蒼月紗夜役の寿美菜子が語る見どころとは？

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リニューアルした『アンジュ・ヴィエルジュ』の見どころは？

セガゲームスが手掛けるスマホアプリ『アンジュ・ヴィエルジュ ～ガールズバトル～』にて、2016年9月26日に大型アップデートが実施された。

大型アップデートにより、彩城天音が主人公となる新章“世界ノ敵”編がスタートし、“第2風紀委員”編から1年後の青蘭学園が舞台に。特殊な能力“エクシード”に覚醒し、“プログレス”となった彩城天音を中心に、新たな物語が動き出す。

彩城天音（CV：田村ゆかり）

天音のほかに、テレビアニメで活躍した蒼月紗夜やアルマリア、エルエル、コードΩ77ステラ、ナイア・ラピュセアといったプログレスの少女たちも多数登場し、テレビアニメでは見られなかった学園生活が描かれる。さらに、ライバルとなる同級生キャラクターも現れ、天音や紗夜たちと対立しながら、ともに成長していくのだ。

今回は、そんなアップデートの見どころを、蒼月紗夜役の寿美菜子さんが語ってくれた。ゲームの情報はもちろん、テレビアニメのエピソードも満載なので、『アンジュ・ヴィエルジュ』のファンは要チェック！

寿美菜子
9月27日生まれ。兵庫県出身。子役としてデビューした後、声優として活動を開始。おもな代表作は『けいおん！』（琴吹紬）、『TIGER ＆ BUNNY』（カリーナ・ライル／ブルー・ローズ役）、『タイムトラベル少女～マリ・ワカと8人の科学者たち～』（水城和花役）など。（文中は寿）

蒼月紗夜（CV：寿美菜子）

特別な存在に憧れる蒼月紗夜は、寿美菜子さんにそっくり!?

――寿さんが演じられている、蒼月紗夜がどんなキャラクターなのか教えてください。

寿　紗夜は、もともとどこにでもいるような、ふつうの女の子でした。それがある日、エクシードと呼ばれる特殊な能力に目覚めてプログレスになったことで、自分は特別な存在になれるかもと、淡い希望をいだいたんですね。でも、プログレスたちが集まる場所で生活するようになってからは、そこまで特別な存在でもないのかもしれないという葛藤から、いろいろ悩み続けて……。周囲にもあたってしまい、周りの人を傷つけてしまうこともありましたが、その反省から学んで大人になった姿は、アップデート後のストーリーでも見られるのではないかと期待しています。

――紗夜を演じるうえで、とくに注意しているところ、意識しているところはありますか？

寿　最初の収録のころは、紗夜の未熟さ、学生ならではのもろさをもっと出してほしいとディレクションで指摘されて……。私は紗夜よりも大人ですし、いろいろ経験を積んでいるので、一を聞いて十を知るではないですが、こういうことなんだなと考えを巡らせるのですが、紗夜の場合はちゃんとひとつひとつ丁寧に考えて、それでも完璧にできないところを表現できればと思いながら演じました。

――ディレクションで指摘されてから、すんなり演じることはできましたか？

寿　収録では、テストを行った後、ディレクションを受けて本番に臨むという流れになります。ディレクションを受けてから本番までそれほど時間はないのですが、自分なりに考えた演技でオーケーをいただきました。それから誰かと会話をすることで、紗夜の未熟さがより際立つなと感じたこともあったので、自分で考えて作り込んでいったというよりも、共演者さんやスタッフさんのおかげで、紗夜という人物像が確立されていったと思います。

――紗夜を演じてみて、寿さんご自身と似ていると感じるところはありますか？

寿　紗夜は、私にすごく似ていると思います。私はもともと、天音とステラのオーディションに参加したのですが、紗夜に決まったんですね。それで紗夜の設定を見たとき、大きな文字で「特別な存在になりたい」と書いてあってとても共感できました。私はたくさんの声優さんがいるなかで、いかに個性を出していけるかが大事なことだと思っています。ただ、長年仕事を続けていると、自分が信じているものが揺らいで不安になることもあって。確立したものを作りたいという理想と、なかなかうまくいかないという現実とのギャップに苦しむところは、紗夜の気持ちとはリンクするなと思いました。最終回に紗夜はどんな答えを見つけることができるのか。それが自分の答えでもあるなと思ったので、脚本を書かれている方たちともいっぱいお話をして、「紗夜がこういう結果を見つけることができたのはうれしいですね」と、最終回の収録のときにお話したのを覚えています。

――では、逆に紗夜と似ていないところがあれば教えてください。

寿　私はいろいろなことをハッキリ言い過ぎちゃうところがあって……。そこが紗夜とは違うなと思います。紗夜は友だちができてからは、わりと受け身の体勢が多かったと思いますが、私は発信タイプなので（笑）。

テレビアニメでは描かれなかった紗夜たちの成長や活躍に期待大！

――ここからは、いよいよアップデートのお話をお聞きしたいと思います！　まずは、ストーリーの見どころを教えてください。

寿　まだゲームをプレイできているわけではありませんが、やっぱりαドライバー（プログレスのエクシードを強化できる特殊能力者のこと）からプログレスになった天音です。プログレスとしてどんな活躍をしてくれるのか。天音推しにはたまらない展開になると思います。それに天音だけでなく、紗夜やアルマリア、エルエル、ステラ、ナイアなど、アニメで活躍したキャラクターの成長が描かれるそうなので、お気に入りの女の子を応援してもらえたらうれしいです。

――寿さんは、アップデート後の新しいストーリーのなかで、紗夜のどんな一面や成長が見てみたいですか？

寿　テレビアニメのときは、天音がいないなかで、紗夜はみんなとどんどん仲よくなっていきました。どちらかというと受け身で、みんなが駆け寄ってきてくれる中心にいるような女の子だったので、新しいストーリーではαドライバーさん（＝プレイヤー）に向けて、紗夜から何か発信していきたいですね。たとえばアルマみたいにギュッと抱きしめにいったり、誰かに取られそうというときに、エルエルがアルマに対して「私の友だちだよ！　紗夜は」と言ってくれたように駆け寄っていったり……もっと前のめりな紗夜を見てみたいなと思います。テレビアニメでは、かっこいい面が多かったので、そんな紗夜を見られたら、かわいいんじゃないかなって。それと、天音と仲よくなった紗夜が、彼女とどんな会話をするのかなっていうのも、ものすごく楽しみで。テレビアニメではけっこう激しくぶつかってしまったから、仲のいい姿が見られるとうれしいですね。

――ライバルキャラクターも登場するそうですが、気になるキャラクターはいますか？

寿　どのキャラクターもかわいいのですが、いちばん気になるのはシオン・パルティです。彼女は、物語の主軸になるキャラクターですし、赤の世界の住人なので、美人でかわいくて、豊満な胸を持っていて……。小倉唯ちゃんが演じるので、きっと包み込んでくれるような、優しさも兼ね備えているんだろうなと勝手に妄想しています（笑）。

――注目ですね（笑）。では、ゲームのセリフで、とくに注目してもらいたいものはありますか？

寿　「私には可能性がある。あなたが認めてくれた可能性が。ふふっ、だからそれを信じてもっともっと成長出来るんだ。」というセリフです。ストーリーの中で成長していく、とても紗夜らしい、紗夜のいいところが出ているセリフだと思います。あとは、「特別な存在になりたい」というセリフも印象に残っています。テレビアニメの前にゲームの収録を行っているのですが、このセリフでスタッフさんたちとディレクションしながら、紗夜の声や演技のイメージを固めたので。

――テレビアニメで印象に残っているセリフも教えてください。

寿　第3話で、美海先輩からいろいろときびしいことを言っていただくシーンがあって（苦笑）。紗夜が泣きながら美海先輩に向かっていくシーンは、私にとって忘れられないアフレコになりました。じつはあのシーン、1回で収録しているんです。音響監督の長崎さんの指示で、「このシーンは何回もできないから、1発で決めましょう」と言われて。監督さんからも、第3話にはこういうシーンがあるからと事前に教えていただいていましたし、心づもりはできていたので、自宅で紗夜の気持ちをきちんと汲み取れるように練習して、本番に臨みました。あのシーンは、紗夜にとって天音がどれだけ大切な存在で、自分がどれだけ未熟だったのかに気づくところだったので、心も痛く、涙も溢れ出ているような感じでした。なので、演じていて私自身、本当に苦しかったのですが、演じ終わった後、監督さんから「とてもよかったので、作画のチームにも何度も描き直してもらった」とお聞きして。役者冥利に尽きるというか、紗夜だけでなく、私にとってもいちばん大事なシーンになったと思います。

――このお話を聞いて第3話を観返すと、新たな発見がありそうですね。続いて、紗夜以外で好きなキャラクターを教えてください。

寿　紗夜を演じる身としては、やはり天音は欠かせないキャラクターですね。天音の優しさだったり、周囲への気配りは、紗夜も見習わないといけないなって。あと、個人的には赤の世界の住人であるエルエルとアウロラさんはステキだなと思います。エルエルと言えば、彼女とレミエルのバトルの回は、収録現場が盛り上がりました。「レミエル怖いー！」とか、「これは口喧嘩で勝てる気がしない！」とか、皆でワイワイしながら（笑）。レミエル役の悠木碧ちゃん、エルエル役の豊崎愛生ちゃんも、とても楽しそうに演じていて。

――女性の声優さんが多く出演しているので、収録現場はすごく華やかな印象です。

寿　お芝居をしているときは真剣で、シーンとなるのですが、収録の合間は自然にグループができて、女子校のような感じになります（笑）。それと、台本の表紙の色によってトークの内容が変わったりして。というのも、台本の表紙は、その回の主軸になる世界の色に合わせて変わるんですね。白の世界のお話なら白、赤の世界のお話なら赤というように。それで、台本が赤いときは明るく賑やかな話題になって、黒いときはちょっぴりダークな話になるんです。「色ってすごいね」と、共演者で盛り上がりました（笑）。

――まさに学生みたいな感じですね（笑）。

寿　それに、黒色の台本って、じつはとても珍しいんです。黒の台本は、何百回記念とか、めでたいときに記念品として作られることが多いので。だからこの話数で黒の台本はすごいねと、みんなで感動しました（笑）。

――そんなエピソードもあったんですね。ここからは変わった質問なのですが、紗夜は光を操るエクシードを持っています。寿さんがエクシードを持つとしたら、どのような能力がいいですか？

寿　すべてフィットするエクシードがいいですね。私は洋服が大好きで、よく買いに出かけるのですが、少しだけサイズなどが合わないことがあって、購入を諦めることがあるんですね。それが出会いだと思って服を選んでいますが、どんな服も私の体型にフィットするエクシードがあると便利だなと思って。服だけでなくて、アクセサリーや靴とかもフィットするエクシードだといいですね。

――確かに便利そうですが、あれもこれも買いたくなって、出費がすごいことになるかもしれませんね（苦笑）。本作は学園を舞台にした作品ですが、寿さんが学生時代、お仕事以外で夢中になったことはありますか？

寿　小学一年生から六年生まで、ずっと水泳を続けていました。通っているジムの選手コースにまでいくほど夢中で練習しました。毎週ジムに通って、練習した後に友だちとプールの自動販売機のアイスを食べて……。青春だったなと思います。それに水泳の呼吸法が、いまのお仕事に生きているなって。

――ちなみに、泳ぎは何が得意なんですか？

寿　いちばん早いのは背泳ぎでした。市の大会にも背泳ぎで出場していましたが、あるときバタフライですごく早いタイムを出せたことがあって。とある大会にバタフライで出場したのですが、明らかに遅くて（苦笑）。練習のときに計測にミスがあるなどして、たまたま速いタイムが出ちゃったんだと思います。

――夢物語で終わってしまったんですね（苦笑）。それでは最後になりますが、ファンの方にメッセージをお願いします！

寿　アニメもゲームも、かわいらしいキャラクターたちがたくさん登場します。αドライバーとして、お気に入りのプログレスたちを集めて、自分だけのチームを作ってください。また、テレビアニメもいよいよ佳境ですが、紗夜たちがどんな答えを出すのか。最後まで見届けてもらえたらと。どうやったら特別になれるのかという答えが、第12話には入っているかと思うので、特別になりたいな……と思う方はぜひ最終話を観てください！　そして、もう一度観直してもらうべく、DVDやBlu-rayを購入していただけるとうれしいです。

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