BitSummitで出会った学生作品が”INDIE STREAM AWARD 2016″にノミネート 果たして結果は?

2016-09-19 10:00 投稿

インディーを愛する者たちが集まる熱きイベント!

2016年9月17日、東京ゲームショウ2016期間中の裏で、インディーゲームのイベント”INDIE STREAM FES 2016″が開催。

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INDIE STREAM FESは、国内外で活動するインディーゲームクリエイターが互いに刺激し合い、国内外のメディアを巻き込んで数多くのニュースを発信し、さらに孤独な戦いを続けるインディー開発者と協力的なパートナーと出会える場を作ろう、という主旨で行われている今年で4回目のイベント。

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▲イベントの発案者であるNyamyamの東江亮氏(右)、NIGOROの楢村匠氏(中)。そしてINDIE STREAM FESの主催者になることが決まった”もっぴん”こと麓旺二郎氏(左)。

同イベントにて、優れたゲームを表彰する授賞式”INDIE STREAM AWARD 2016″が行われると聞き、幕張メッセでTGS 2016取材中だった記者は会場へと足を運んだ。いつもは隙あらば楽をしようとする記者。周囲の同僚も「TGS 2016真っただ中なのにどうした?」と思っただろう。

なぜ記者はINDIE STREAM AWARD 2016を取材しようと思ったのか? なぜなら以前、京都で行われたBitSummit 4thで出展されていた『コラプス』がノミネートされていると聞いたから!

⇒学生作品『コラプス』ってどんなゲーム?

INDIE STREAM AWARD 2016受賞作品発表

BEST OF INDIE STREAM
TIME LOCKER – Shooter』(sotaro otsuka)

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▲”あなたが止まれば時間も止まる”。時間を操るシューティングゲーム。シンプルなデザインと、タッチパネルに特化した操作性が特徴。

BEST OF ART
BLACK BIRD』(オニオンゲームス)

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▲街角でひとりの少女が世界を呪って死んでしまう。そして少女は”黒い鳥”となり、街の災いとなる。プレイヤーは、黒い鳥を操り、泡を吐いてすべての人々を皆殺しにすること。不思議な世界と音楽で彩られたシューティングゲーム。

BEST OF TECHNICAL ARTS
GIGA WRECKER』(ゲームフリーク)

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▲本作は、Steam Early Accessを利用して開発中の2D物理パズルアクション。改造人間となり、瓦礫や鉄屑を武器に再構築する能力を得た少女が、謎のロボット軍団の手に落ちた世界を探索する。

BEST OF SOUND
1000m ゾンビエスケープ!』(オインクゲームズ)

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▲大量のゾンビが出現! しかも恐怖で体はカチコチ! プレイヤーができることは、タイミングよくタップして主人公の軸足を変えることのみ。果たして1000m先のヘリまで逃げることができるか?

BEST OF GAME DESIGN
BEST OF NARRATIVE
Replica』(Somi)

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▲本作は、携帯電話とソーシャルメディアを題材にしたインタラクティブ小説ゲーム。持ち主のわからない携帯電話を持ってしまったプレイヤー。政府機関の強要によって、持ち主のアカウントをハッキングし、メールやソーシャルの記録を覗き見てテロ容疑の証拠を探さなくてはならない。

審査員特別賞
コード:ハードコア』(ロケットパンチ)

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▲アクション+ロボット+マルチプレイ。派手な2Dアニメーション演出、リアル系からスーパーロボットまで、幅広いタイプのオリジナル機体を収録。4人対戦、共闘、乱闘可能なアクションゲームだ。

審査員特別賞
マヨナカ・ガラン』(CAVYHOUSE)

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▲3D/VRに対応したノベル形式のダーク・フォークロア・ストーリーが楽しめる。全オブジェクトの自作モデリングによる統一されたグラフィック表現と、2Dと3Dの錯覚と融合を引き起こす独自の視線追随型テクスチャ表現が特徴。

審査員特別賞
コラプス』(GG KNIGHTS)

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▲積み木のような不思議な生き物”コラプス”。彼らを撃って飛ばして、相手のキングを地面に落として勝利を目指す、対戦物理アクションゲーム。

ということで、『コラプス』が審査員特別賞に輝いた! これはBitSummit 4thで本作を取材した記者にとっては自分のことのように誇らしい!

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『コラプス』を開発するGG KNIGHTSにプチインタビュー!

ということで、今回”INDIE STREAM AWARD 2016″で審査員特別賞を獲得した『コラプス』を手掛ける、ゲームプロデューサーの馬場保仁氏率いるGG KNIGHTSの受賞の感想を聞いた。

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▲GG KNIGHTSの馬場氏(左)、『コラプス』を手掛けた古川氏(中央)、柴田氏(右)。

――INDIE STREAM AWARD 2016で審査員特別賞に選ばれていかがでしたか?

馬場 うれしい反面、悔しいですね!

古川 まさか賞をもらえるとは、という感じです。審査員特別賞ということで”これからがんばってください”という意味でいただけたと思っています。

馬場 じつは古川は、別作品ですが日本ゲーム大賞2016のアマチュア部門で優秀賞に選ばれているので、ダブル受賞になるんです(笑)。ただ、アマチュア部門の中では優秀賞でも、INDIE STREAM AWARD 2016というプロの舞台で戦ってみるとまだまだ努力をしないといけない。でも、古川と同じ学生の皆さんに希望を持ってほしいのは、がんばればこういう舞台に出てくることができるということ。今回、12作品の中から6部門の賞があって、その中で審査員特別賞をもらえたのは非常にありがたいですね。

古川 学生という立場の中で、とてもいい勉強になりました。

――今回のINDIE STREAM AWARD 2016にエントリーした『コラプス』は、BitSummit 4thに出展したバージョンと同じものだったんですか?

古川 あのとき、たくさんのユーザーさんに触っていただき、そこでの反省を受けて仕様を詰めて、2ヵ月くらいかけてアップデートをかけたものでエントリーしました。

馬場 僕らもここで終わりじゃなく、『コラプス』をもっとよくしていかなければならないし、つぎのゲームも作らないといけない。今回、ほかの受賞作品を見て、『コラプス』はまだまだ量も質も足りない。改めてがんばらなければならないと感じました。

――最後に読者に向けてメッセージをお願いします。

馬場 我々、GG KNIGHTSは、「岐阜県からゲームを送り出す!」という使命で活動を開始したチームですが、この古川や、もうひとりの柴田といったこれからの業界を担っていって欲しい若手クリエイターたちが、学生のうちから自分の作ったゲームを世に問える機会を、今後も増やしていく活動を頑張っていきたいと思います。まだまだ、東京、大阪以外でもゲームクリエイターを夢見ている学生の皆さん! わからないことや、迷ったら、気軽に声をかけてほしいと思います! さあ、あとは古川よろしく!

古川 自分はクリエイターとして本当にまだまだこれからだということを、今日改めて自覚しました。自分の弱いところを見つめて、更なる精進をしていきたいと思います。GG KNIGHTSとしての活動も含め、インディーズの活動を今後も続けていきたいと思いますし、面白いゲームを作り続けていきます!!!

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