【個人開発ゲームを斬る】パネルを育ててモンスターを狩るパズルゲーム『レベルス』

2016-07-28 15:26 投稿

中毒パズル

今回ご紹介する『レベルス』は、パズルゲームなのに“育成要素”がある、なんとも不思議なパズルゲームでございます。

育成と言っても、ソーシャルRPGのような“合成・進化”ではありません。

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▲3色のパネルを使ったパズルゲーム


こちらがゲーム画面。

5×5マスの上に並べられた、赤・青・黄、3色のパネル。いずれかのパネルを縦、または横に1マスずつ動かして、“いい感じ”にすればオッケー。

いい感じと言っても、「同色を3つ以上並べると消える」という王道な感じではないので、ちょっとずつ説明を。

まずは基本中の基本

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▲スワイプで同色を合体

まずは基本中の基本を。

3色のパネルには、それぞれレベル(数字)が描かれております。隣り合った、“同色で同レベルのパネル”は、スワイプで合体させることが可能。

すると、レベルが1つ上がります。

たとえば、黄パネルのレベル1同士を合体させると、レベル2の黄パネルが爆誕。2と2を合体させると、3。1レベルずつ、ステップアップしていきます。

image3_1▲黄パネルがレベル2ならimage3_2▲青パネルをレベル2以上にして、黄パネルをゲット

このゲームの目的は、「コインが描かれている“黄パネル”のレベルを上げ、ゲットする」こと。

レベルが高いほど、旨味(ポイント)が増すので、まずは黄パネルを合体させ、レベルを上げていきましょう。

育った黄パネルを回収する方法は、「戦士が描かれている“青パネル”をぶつける」。青パネルのレベルが、“黄パネルのレベル以上”なら、ぶつけてゲット可能。

image4_1▲赤パネルがレベル3ならimage4_2▲青パネルをレベル2以上にして、赤パネルをハント

黄と青のパネルを説明したので、残された“赤パネル”の説明を。

赤パネルには“モンスター”が描かれており、自由に動かすことができない、“お邪魔パネル”の役目をしております。こいつが盤面にたくさんいるほど、黄と青のパネルが動かしにくくなると。ですので、赤パネルモンスターは倒してしまいましょう。

退治するのは、青パネルの戦士の役目。赤パネルのレベル以上の青パネルをぶつけると、モンスターを退治することが可能。

とりあえずやってみるのが吉

image5_1▲チュートリアルがとても親切image5_2▲これなら覚えられる!

ちょっと変わったシステムのパズルゲームを、文字で説明すると、どうしても小難しそうに感じてしまうかもしれませんが、とりあえずやってみるのが吉。

チュートリアルがしっかりと作り込まれているので、「ああ、なるほど、こういうことね」と、ご理解いただけるはず。

とりあえず、“3色の関係性”だけしっかり覚えて、あとは同じ色と同じ数字を探せばオッケー。

ある程度慣れてきたら

image6_1▲赤パネルをどうさばくかがimage6_2▲勝利のポイント!?

パズルゲームですから。テキトーにやってるだけでは、高得点は狙えません。ある程度慣れてきましたら、“高レベルパネル”を作ることを意識しましょう。

その際に邪魔になるのが、赤パネルモンスターの存在。中央付近にまとめた方がいいのか、隅の方に固めた方がいいのか、手当たり次第に倒した方がいいのか。

頭の悪い私には答えが出せませんが、とにかく青パネル戦士のレベルを優先的に上げていったほうが、いいような気もします(※個人的な感想です)。

魔法アイテム“カミナリ”

image7_1▲カミナリ解放!image7_2▲ズバババババーン!

レベル5まで育てた黄パネルを初めてゲットすると、魔法アイテム“カミナリ”が解放。
どのパネルも動かせない状態、手詰まりの状態になるとゲームオーバーになるのですが、カミナリを利用すると、お邪魔な赤パネルモンスターをランダムで最大5個、破壊することが可能。
そこから、また継続プレイして、ハイスコアを狙うと。
カミナリは、レベル5以上の黄パネルを破壊した時や、課金でゲットすることも可能。
ちなみに、レベル6まで育てた黄パネルをゲットすると、新たなアイテムが解放されるらしいのですが、頭が悪い私はここでギブアップ。

自分の限界との戦い

image8_1▲己を越えろ!image8_2▲スカスカですみません

パズルゲームは、自分の限界との戦い。

どこまでスコアを伸ばせたのかはもちろん、育てたパネルの最高レベルなどが、自動的に記録されます。

おもしろいのが、赤モンスターパネルの図鑑。レベル1はネズミ、レベル2はクモと、イラストが決まっているのではなく、いろんな種類がシークレットで用意されている模様。プレイ回数を重ねて、ここを1つずつ解放する喜びもございます。

まだまだ語り足りないのですが、ルール説明にだいぶスペースを割いてしまったので、あとは開発された林さんにいろいろ聞いて、〆させていただきます。

前回『ダイス&モンスターズ』の際は、おふたりでの作業とお聞きしましたが、今回はお1人で作成されたのでしょうか?

はい。今回は、ゲームの設計・プログラム・デザインなどすべて自分でやりました。
思い通りにやれて楽しかった反面、やることが多くてなかなかしんどかったです…

▼サイコロひとつでモンスター討伐!
『ダイス&モンスターズ』の紹介回

今作は、“パズルゲーム”で勝負されていますが、作ろうと思ったきっかけを教えてください!

去年、Unity(ゲーム開発ツール)を教えてくれた友人たちと3人で『2525』という物理パズルゲームを作ったんですね。
そのときに、自分もパズルゲームを考えてみようと思って出てきたのが『レベルス』のもととなるアイデアでした。
共同開発はラクなので、これもみんなでさくっと作りたかったのですが、『2525』の人気が出なかったため「パズルはダメだから、別の分野にいこう」という空気になってしまって……(笑)。
『レベルス』くらいの規模ならひとりでできなくもないかな、と思ったので、個人で開発することにしました。

それがApple様に注目されるほどのヒットに! 「ここを見てほしい!」「ここをこだわった!」というオススメポイントは?

遊んでくださった方に「あ、これ地味に奥が深いかも……」と思ってもらえるようなものを目指しました。
そこは、以前作った『ダイス&モンスターズ』も同じです。
あとは音まわりです。
最大レベルを更新するたびにBGMを展開させることで、音楽もレベルアップしていく感じを表現しました。
効果音も、気持よく感じられるものを選ぶのにけっこう時間をかけました。

音が変わってたんですね! 夢中になってて気づきませんでした! パズルゲームを作った方に聞くと、「開発中、ゲームがおもしろすぎて、開発が進まず困った」なんてことをよく聞きますが、『レベルス』もそれを感じましたか?

かなりありました(笑)。ボーッとしてると、無意味にずっとやり続けてしまうというか……。
それでタイトルに“中毒パズル”と入れたのですが、遊んでくださった方も「ハマりすぎて眠れない」とか「時間泥棒」とか言ってくださるので、“自称・中毒ゲー”にならなくてよかった、とほっとしています……。

少しお話にも出ましたが、リリース後の反響はいかがでしょうか? 海外も含めて何かおもしろい反応はありましたか?

遊んでくださった方々の反応は上々だったのですが、一方でストアのランキングはどんどん下降していて、「こりゃ埋もれたな……」と。しばらくはヘコんでいました。
そんな矢先、App Storeの“おすすめ新着ゲーム”に取り上げていただいて、iPhone版のダウンロード数がかなり伸びました。これにはかなり救われました。
おもしろい反応としては、Twitterで「これより下のスコア取れる人いる?」ていう人がいて、挑戦してみたら意外とおもしろかったのが驚きでした(ハッシュタグ #最低レベルス)。
作る側が想定しない遊びかたをプレイヤーさんから編み出してもらえるのはうれしいことです。

最低レベルスなら、勝てそうな気がします! でもやっぱりうまくなりたいので、開発者が教える、ちょっとした攻略法などありますか?

高得点を狙うなら、なるべく高い黄パネルだけをとるのがコツです。
でも、レベルを高くし過ぎると今度は詰みやすくなってしまうので、やみくもにレベルを上げるのではなく、まんべんなくレベルを上げるようにするのがいい気がします。
自分もハイスコア2500くらいしか取れていないので、参考になるかわかりませんが……(笑)。

私は、2000です! 今後のバージョンアップの予定などございますか?

海外でも遊ばれてほしいので、日本語・英語以外の言語にも順次対応をしていきたいです。
ローカライズのノウハウがないので、詳しい方からアドバイスいただけるとありがたいです。
ゲームバランスについても、いろいろと調整はしたいのですが、すでに出してしまったもののバランスは、できればあまり変えたくないので、“続編”という形で出そうかな、と思っています。

続編も楽しみです! 最後に何かひと言、よろしくお願いします!

レビューやSNSでの皆さまのコメント、とても励みになってます(感謝)。

パネルをぶつけてレベルをひたすら上げていくゲームではなく、黄パネルを消さないとスコアが増えない、お邪魔な赤パネルは倒すことができるなど、他のパズルゲームとは、ひと味もふた味も違う『レベルス』。

パズル嫌いも必ずハマる傑作ゲームですので、騙されたと思って、ダウンロードしてみてください!

■あぷまがどっとねっと
(あぷまが)

「すべてのアプリにチャンスを!」との思いから、藤田武男氏が個人開発者が開発したアプリを中心に紹介している情報サイト。ほかでは見つからない“お宝アプリ”が“あぷまが”なら見つかるかも! ちなみにイラストは、あぷまがのマスコットキャラ、アイロニー。


※あぷまがへのアクセスはこちらから

中毒パズル レベルス [Levels]

メーカー
Shumpei Hayashi
配信日
配信中
価格
無料 課金アイテムあり
対応機種
iPhone、iPod touch、iPad、iOS 6.0 以上 Android 2.3.3 以上

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