嘘みたいだろ『バットマン:アーカム VR』なら平凡な俺がバットマンになれるんだぜ【E3 2016】
2016-06-17 17:24 投稿
ありのままに起こったことを話すぜ
2016年6月14日~16日(現地時間)、アメリカ・ロサンゼルスで開催された世界最大のゲーム見本市“E3(エレクトロニック・エンターテインメント・エキスポ)2016”。
本記事では、”PlayStation E3 2016 Press Conference”でも発表された新作VRタイトル『バットマン:アーカム VR』のプレイリポートをお届けする。
今回出展されたプレイアブルデモでは、“Be the Batman”、“Detective Mode”というふたつのモードが楽しめた。
“Be the Batman”は、文字通り“プレイヤーがバットマンになれる”コンテンツ。一方の”Detective Mode”は、直訳すると”探偵モード”。おそらく本作の主軸と思われるこのモードでは、さまざまなガジェットを用いて殺人事件が起きた現場でプロファイリングを行い、真の犯人を導き出すものである。
以下で、各モードの内容について詳しく紹介していこう。
俺はブルース・ウェイン、いや、バットマンになった
まずはBe the Batmanから紹介しよう。そもそも“バットマンになる”とはどういったことなのか。それはつまり、プレイヤーがVR上でバットスーツを身にまとい、マスクを被り、各種武器を装備することで、バットマンになるのだ。
このコンテンツの最中は、PSムーブのモーションコントローラを両手に携え、自分の手で各種装備を身につけていく。
コンテンツがスタートすると、プレイヤーはとある洋館内に置かれたピアノの前で立っている。
眼前に広がる豪奢なお屋敷を見ただけで、バットマン好きの人ならば、自分が“ブルース・ウェイン”(『バットマン』シリーズの主人公。彼が変身した姿がバットマンである。ちなみに作中ではウェイン・エンタープライズの筆頭株主。つまり、超金持ちなのだ)になったのだと勘づくであろう。
また目の前のピアノには鍵が掛かっており、プレイヤーが開こうにも開けることができない。そんな早くも窮地に立たされたときに現れるのが、ブルースの執事“アルフレッド・ペニーワース”(ブルースはもちろん、バットファミリーを支える人物。とにかくすごいじーさん。やっぱマイケル・ケインだよね)だ。
アルフレッドから鍵を受け取り、蓋を開けてピアノの鍵盤を叩くと……ゆ、床が、床がどんどん下降していくー!
深い階層に潜るほど、どんどんハイテクなメカが視界に広がる。そう、バットマンの秘密基地へとたどり着くのだ。
秘密基地に到着したら、ここからが本番。バットマンになるための装備を装着していく。
まず最初はバットスーツからだ。マシーンによって目の前に出されたバットスーツ。体験者は胸元のシンボルマーク(黄色と黒のではなく、銀色のもの。おそらく『バットマン:アーカムナイト』のデザイン)を機械から取り出し、胸元に当てることでスーツを纏える。シンボルを胸元に当てるだけでバットスーツを着れる、くぅ〜なんてCOOLな演出なんだ!!
続いて片手ずつグーロブを装着。片手ずつハンドルが出てくるので、両手を差し出してハンドルを握る(モーションコントローラを前に差し出してボタンを押す)と……さっきまで素手だったのに、ぐ、グローブがついてる……。
最後に用意されたマスクを被れば、服装は完璧。ちなみにマスクは、まるでハットを被るようにマスクを頭部に持っていくことで装着できる。このあたりの没入感もとい、バットマンに変身している感の演出はたまらない。
服装を装備し終えると、スーツのキャリブレーション(調整)を行う瞬間がある。このとき、眼前のモニターが鏡状になっており、そこに映っているのがバットマンになった自分なのだ。
顔はジョージ・クルーニー時代を彷彿とさせるいかつさだが、プレイヤーが小首を傾げれば、鏡の中のバットマンも愛らしく首をかしげてくれる。ふむ、我ながらなんて台無しなことをしてしまったのだと後悔した。
キャリブレーション完了後は武器の装備だ。グラップルガンやバットラングなどを試し打ちしながら装備していく。装備時にはユーティリティベルトの所定の位置に各武器を収めなければならないなど、バットマン愛をうかがわせる演出も散りばめられていた。
そして最後は、あの”滝が流れる秘密基地の最深部”にたどり着いて、Be the Batmanは終了。まさに気分は『ダークナイト・ライジング』のロビンのような状態のまま幕を閉じるのだ。
バットマンはやはり知的さも併せ持ったダークヒーローだった
ここからはもう一方の“Detective Mode”について紹介しよう。
前述したように、このモードは殺害現場のプロファイリングを行いながら、真の犯人を突き止めるといったもの。
現場ではナイトウイング(と思われる人物)の死体が横たわっている。プレイヤーはユーティリティベルトの左脇についた専用のガジェットを使って、数時間前に事件が起きた状況をホログラフィックで再現。ナイトウィングと犯人が取っ組み合っていた当時の行動を見ながら、犯人のヒントをかき集めていく。
捜査をする際は、エリア内の3箇所にワープ移動ができ、各場所から状況の観察が可能。また事故現場の再現をする際は、モーションコントローラを左右に捻ることで、事件当時のナイトウィングと犯人のホログラフィックが再生・逆再生されていく。
プレイヤーは掲示された課題(たとえば、ナイトウィングが首の骨を折られた瞬間はどこか?)に合致するタイミングで、写真を撮るかのようにコントローラのボタンを押せばオーケー。怪我をしたタイミングが正しければ、自然とストーリーが進行していく。
コンテンツのラストでは”思わぬ第三者”の存在も明らかになるのだが、これも “事件当時の状況を再現”しているからこそ。
ちなみにバットマンといえば肉弾戦のイメージが強いかもしれないが、知的さや狡猾さを併せ持っているのも彼の魅力。
知力を駆使しながら犯人を捜し当てるというゲーム性は、まさに「バットマンとはなんぞや?」ということを理解し尽くした、製作陣による愛の賜物であろう。
PSVRが発売されたらまっさきに買いたいひと品
すでに発表されているように、『バットマン:アーカム VR』はPSVRの発売日に配信が開始される。
ゲーム内容が今回のデモ版と同じかは定かではないが、バットマンになりきってゴッサムシティに降り立てる、しかも一人称視点で、だ。それだけで、バットマン好きならばすぐ購入すべきことを理解できるであろう。
ぜひ、発売された日には本作でバットマンになりきってもらいたい。
■(おまけ)スタッフさんのTシャツ
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