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【大塚角満の熱血パズドラ部!】第503回『冬の夜の出来事』

2016-01-26 17:21 投稿

冬の夜の出来事

昨年の12月25日にパズドラの公式生放送で“サンタクロース降臨!”に挑戦させてもらった。その際、俺は緑色の手袋をはめてパズドラに臨んだのだが、これは冷え性予防でも手荒れを隠していたわけでもなく、単純な手汗対策。ふだんはまったく問題ないのだが、人前でプレイするとなった瞬間にドッと全身から汗が噴出し、それは最終的には指にも及んで、スマホの画面をなぞる行為に尋常ならざる影響を与えてしまうのである。

この指汗対策として、ある人は指に油を塗ったり、ある人はベビーパウダーなんかを使う……と風の噂で聞いたのだが、機種変したばかりのiPhone6s+の画面にそういった物質をまぶすのははなはだ抵抗があった。そこで、ない知恵絞って導き出したのが“スマホ操作が可能な手袋をはめてプレイする”という離れ業で、俺はクリスマスの本番までの1ヵ月ほどの間、パズドラをプレイするときはつねにこの手袋をはめて練習していたのである。これはつまり悟空が言うところの、“ふだんから超形態になって慣らしておけば、いざというときに身体の負担が少なくなるだ理論”と同じで、実際に本番のセルゲー……じゃなかったサンタクロース降臨のときに力を発揮する予定だったのである。

でまあ、なんとか本番は無事に終わり、俺に心の平穏が訪れた。

しかも、この手袋プレイの副産物だろうか。生身の指でプレイができるようになってすぐに感じたのだが、画面がじつに広く見えるようになり、ドロップ操作が以前に比べて格段に楽になったのである。とはいえ達人たちに比べたらてんでたいしたことはないのだが、たまに協力プレイでいっしょに遊ぶ同僚の美人ドSゲーマー・たっちーも目をみはって、

「……キミ、明らかに以前よりうまくなったよね」

と驚くレベル。これはつまり悟空が言うところの、“ふだんから重い服を着用し、いざと言うときに脱ぎ捨てれば超軽快に動くことができるだ理論”と同じで、幅広の手袋という目隠しがなくなったいま、俺は、

「見える見える!!! よく見えるぞフハハハハハーーーーッ!!!」

ドヤ顔を決め込んでプレイに勤しんでいたのであった。

そんな、1月のある日。

日本に大寒波がやってきた。

暖冬だ暖冬だと言われ、実際にぽかぽかの陽気が続いていた中での寒波だったので、慌てた人も多かったと思う。俺も、昼間はそこそこな気温なので、

「この程度なら真冬用の格好じゃなくても大丈夫ダロ」

と高をくくって出社したもんだからサァたいへん。21時すぎに会社を出たら、条件反射で口から飛び出した「寒ッッ!!!」って言葉が凍り付いてボトボトと落ちてくるんじゃないか……と思えるほどの寒さで、それほど厚くないコートと帽子程度では防寒もなにもあったもんじゃない。何よりも致命的だったのは手で、地図を見るためにスマホの画面を出したのはいいものの、指の先がジンジンと痺れて感覚がなくなってしまうほど冷気が突き刺さってきやがる。俺はたまらず、

「あ、あかん!!>< い、いますぐ熱湯の中にスマホもろとも手を突っ込んでしまいたい!><」

と悲鳴をあげて、ポケットに手を避難させた。凍った指先が、布と体温のやさしい抱擁により、じょじょにだが解凍されていくのがよくわかる。

「嗚呼……。なんて心地いいんだ布……。いっそ手袋でも……」

そこまでつぶやいたところで、俺は「はっ!!」となった。……そう、思い出したのである。装着しててもスマホの操作ができる、戦友とも呼べる手袋がカバンに入っていることを!! グニャリと音を立てて、俺の頬が崩れた。

「そうだそうだ^^ こういう日もあろうかと、俺はカバンに手袋を入れっぱなしにしておいたんだ^^ アレだったら、対サンタクロース用兵器としてだけではなく、通常のスマホ操作もできちゃうからな^^ 着けよう着けよう^^」

通常のスマホ操作こそが通常の使いかたなのでは……というツッコミは無視しつつ、俺はすぐに緑色の手袋を取り出して両手に装着した。そして、「ほっ^^ ほんわかほんわか^^」と相好を崩しながら画面をなぞり、ロックを解除しようとする。

が。

スマホの画面、ウンともスンとも言わず。

いやここで突然「スンッ!!」なんて声がしたら腰を抜かしてしまうが、いくら画面を触ってもスマホは反応してくれないのである。

「あ、もしかして裏表があるのか?」

なんて思って左右の手袋を入れ替えたりもしてみたが、それでも状況は変わらず。相変わらず、ウンともスンともニンとも言わない。若干イラッとして、

「ゴッドブレスッ!!!」

と鋭く叫んで手袋に息を吹きかけたりもしたが、ファミコンのカセットとは違ってまったく効果はなかった。どんな原理でそうなったのかは知らないが、我が戦友はかつての力を完全に失ってしまったようだ。

……という話を、銀座で合流したゲームクリエイターさんに話してみた。

「年末にあるチャレンジをしたときに使った手袋が、その機能を失くしちゃったみたいなんですよねぇ」

と。するとクリエイターさんはちょっと考える仕草をしてから、どこか遠くを見つめるような表情でしっとりと言ったのである。

「もしかしたらそれ、そのチャレンジのときにすべての力を使い果たしたのかもしれませんね。機能を失うほど大塚さんの手伝いをし、そして役目は終わったことを悟って旅立ったのかも……。そう考えるのは、中二すぎでしょうか」

クリエイターさんは、ちょっとだけ笑った。じつは俺も、まったく同じことを考えていた。

「僕も、そんな気がします。精根尽きるまで貢献して、こいつはふつうの手袋に戻ったのかもしれませんねぇ……」

寒風吹きすさぶ、ある冬の夜の出来事──。

大塚角満(おおつか・かどまん)…… 週刊ファミ通副編集長、ファミ通コンテンツ企画編集部編集長。編集業務のかたわら、執筆活動を精力的にこなしており、多数の連載記事を持つ。著書に、『モ ンスターハンター』シリーズのプレイ日記をまとめた『逆鱗日和』シリーズが9作、『ダークソウル』のプレイ日記をまとめた『折れてたまるか!』シリーズな ど。ファミ通Appでは、“熱血パズドラ部!”を始めとするスマホゲームの執筆活動も行っている。

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