【大塚角満の熱血パズドラ部！】第488回『操作時間を延長せよ！』

操作時間を延長せよ！

協力プレイダンジョンがAndroidにも解放されたので、このところ昼飯の時間を使っては、同僚のたっちーと共闘に勤しんでいる。

お互い、木属性パーティーをメインに使っているのでなかなか相性がよく、我々にしてはけっこう平和に、ランチタイムの調味料として協力プレイを使わせてもらっているのである。

さて、そんなある日。

いつものように協力プレイの部屋を作り、俺が覚醒フレイヤパ、たっちーが覚醒バステトパを選んで“極限大和ラッシュ！α”あたりと格闘していたとき、俺は“とあること”に気がついた。

協力プレイダンジョンは言わずもがな、互いが順番にドロップ操作をし、相手ターンのときも盤上の動きを自分の端末で見ることができる。俺はそのとき、昼飯用に買ってきたファミチキを頬張りながらたっちーの動かすドロップの動きを見ていたのだが……。

思わず、俺の口からファミチキの破片とともに言葉が漏れる。

｢い、いままで気にしたこともなかったけど、キミ…………パズル、うまいね…………｣

そうなのだ。覚醒バステトの真価を発揮するにはなるべく多くのコンボが必要なわけだが、たっちーは事も無げに、6コンボ、7コンボを叩き出して大和の神々をワンパンで屠り去っているのである。

｢ふふん！！！｣

と会心のドヤ顔を作って、たっちーが椅子にふんぞり返った。

｢やっと気づいたかフシアナめ！！！　じつはワシ、こういうのけっこう得意なんよ！！　しかも覚醒バステトを使い始めてから“最低でも5コンボは作りたい！”って思い始めてコンボを意識するようになり、以前に輪をかけて繋がるようになったんや！！！｣

ええええええ！！？　と驚く俺に、たっちーは続ける。

｢『モンハンクロス』ではオチまくっていつもオメーに笑われてるけど、パズドラはそうはいかんぞ！！　ワシのほうが上や！！！｣

俺は反論できなかった。実際に彼女のドロップ操作はじつに巧みで、それを苦手とする俺とは雲泥の差があったから。

しかたなく、俺はたっちーに頭をたれた。

｢悔しいが、返す言葉がない……！｣

そして、プライドもへったくれもない、ヘタレな発言をぶつける。

｢……こうなったら、教えてくれ！！　ドロップ操作のコツを！！！　このままではいかんのじゃ！！！＞＜　もっとうまくなりたい！！！＞＜｣

するとたっちー、ちょっとだけ考える仕草をしてからつぎのように言った。

｢……操作時間を延長するんや！！！ｗ　それだけで、1コンボや2コンボは簡単に増えるで！！！ｗｗ｣

身も蓋もない発言ではあるが、いっぽうでこれは否定しようのない真理な気もする。実際、たっちーのパーティーは操作時間がけっこう長く、俺よりもかなり余裕を持ってプレイしているのが見受けられたし。

俺はいままで、操作時間についてはほとんど意識したことがなかった。だからこそここでこの一手を打ったら、劇薬的な効果が生まれるのでは……！！　顔を紅潮させながら、俺はたっちーに宣言した。

｢おし！！！　わかった！！！　限界まで操作延長をつけてやる！！！　都合がいいことに、いまモンスターショップで半額セールを実施しているからな！！　潜在たまドラの操作時間延長を買いまくりの付けまくりや！！！！｣

そして、本年2回目の“断捨離”が始まった（苦笑）。

半額になっているとは言え、潜在たまドラ☆操作時間延長は5000ポイントもするので、身を削らない限り手に入れることはできないから……。……でも、いまのレギュラーメンバーに片っ端からコレをつけたら……めくるめくコンボ世界が俺の前に広がるに違いない！！！　せっかく手に入れたモンスターを売りまくるのは心が痛んだが、昨日よりも強くなるために尊い犠牲となってもらわねば＞＜

そして俺は、使用頻度の高い覚醒フレイヤ、覚醒セレス、クラジュ＝マキナ、ヴィシュヌに、操作時間延長の潜在たまドラを食わせた。

その数、合計で14個……(((( ；ﾟДﾟ))))

もともといくつか付けていたので、14個全部を今回買ったわけではないが、これはなかなかの数なのではなかろうか……！！！　コーフンで震える手でスマホを支えながら、

｢よし！！　さっそくこいつでダンジョンに潜ってみよう！！　めくるめくコンボ世界に飛び込むのじゃあああああ！！！！｣

そして……。

翌日、ファミ通Appのパズドラ担当、ジャスト野島に、俺はつぎのように愚痴った。

｢あのさー、けっこうがんばって潜在たまドラの操作時間延長をつけまくったんだけど、イマイチ恩恵を受けていない気がするんだよねー。俺のスマホ、おかしいのかなあ｣

ジャスト野島が笑った。

｢あー、わかりますｗ｣

俺の愚痴は止まらない。

｢いやでもさ、おかしいんよ。覚醒スキルと合わせると操作延長は17個も付いてるわけ。てことはさ、0.5秒×17で8秒も延長になるじゃん？？　もともとの4秒と合わせると12秒パズルができるはずなのに、体感ではその半分程度の6秒くらいしかないんだよねー……って、ん？？｣

見ると、ジャスト野島は真っ青な顔で、口をポカンと開けたまま固まってしまっている。その顔はどっからどう見てもムンクの“叫び”で、いまにも口からエクトプラズムが飛び出しそうな気配だった。ビックリして、俺はジャスト野島の肩をガタガタと揺らした。｢おい、ジャスト！！　どうした！？　大丈夫か！？｣。

するとジャストは｢はっ！！！！！｣と我に返り、逆に俺の肩をガシッとつかんで真剣な表情を作った。そして、

｢大塚さん、心を強く保ってくださいね！！！　倒れないでくださいね！！｣

と言ったあと、恐るべき発言をぶっ放す……！

｢潜在たまドラの操作時間延長は…………覚醒スキルの0.5秒よりも短い、0.05秒なんですよ！！！！＞＜　なので14個つけた現状では、0.7秒しか延びていないんですよぉぉぉおおお！！！！＞＜｣

(((((((( ；ﾟДﾟ)))))))))

おしまい……。

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パズル＆ドラゴンズ

対応機種	iOS／Android
価格	無料（アプリ内課金あり）

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ジャンル	RPG／パズル
メーカー	ガンホー・オンライン・エンターテイメント
公式サイト	https://pad.gungho.jp/
公式Twitter	https://twitter.com/pad_sexy
配信日	配信中
コピーライト	(c) GungHo Online Entertainment, Inc. All Rights Reserved.

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