【大塚角満の熱血パズドラ部!】第482回『篠突く雨の2コンボよ』

2015-11-06 15:11 投稿

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篠突く雨の2コンボよ

つい先日のお話。

闘会議GP近畿地区大会を翌日に控えた11月2日の深夜、会場近くのホテルに宿泊しているはずの山本大介プロデューサーからSMSが入った。

「大塚さん、イベント前夜の景気づけに、協力プレイダンジョンにお付き合い願えますか!?」

ひさびさ(でもないか)のステージということもあってか、かなり気持ちが昂っている雰囲気だ。

時間は、まもなく深夜0時。

ときならぬ篠突く雨に眠気を奪われ、悶々とした半覚醒の夜を過ごしていた俺にとっては渡りに船のお誘いである。

「おお! いいですね!! オトモしましょう!!」

ふたつ返事で誘いを受け、山本さんが作ったルームに入っていった。

……しかしこのときの協力プレイの様子、まさかアレほどおもしろいことになるとは思っていなくて、まったくと言っていいほどスクショを撮っていないw なのでほぼ文字での実況となることをお許し願いたい。

このときのメンバー構成は、山本さんが、リーダーに究極ヴェルダンディ、サブに劉備×2体、覚醒スサノオノミコト、覚醒アマテラスオオカミ。

「ギリギリまで追い詰められたら、アマテラスで回復する戦法!!!」

と山本さん。いっぽうの俺は、リーダーに覚醒フレイヤ、サブにオシリス、ヴェルダンディ、ヴィシュヌ、劉備という面々である。ヴェルダンディパと迷ったのだが、追い詰められても回復1コンボでHPを全快レベルまで回復してくれる覚醒フレイヤに賭けようと思ったのだ。

ちなみに挑むダンジョンは、“超絶極限ゴッドラッシュ!α 神世界 超絶地獄級”である。当ブログの第480回『初めての共同作業』でY大課長と挑み、Y大課長が1階のガイアで憤死(強調)した、スーパーウルトラスペシャルダイナマイト的なダンジョンだ。

さあ、まずは1F。因縁のガイアが相手である。俺、にっくきガイアを睨みつけながら、さめざめと涙を流す。

「Y大課長は、ここで死んだんだよな……>< いい人を亡くしてしまった(´;ω;`) 大課長、讃岐うどん、おいしゅうございました><」

しかし、俺が泣いているうちにあっさりと、山本さんがガイアを撃破。彼岸の向こうのY大課長のことは速攻で忘れ、俺はつぎのアテナと対峙した。

ここから続くアテナ、覚醒ゼウス・ディオス、そして奈落の狂皇子・ベルゼブブは、大苦戦を強いられながらもどうにかクリアーすることができた。唯一俺が撮っていたスクショは、

482-1

↑これで、対応策がなければ「これにて終了!」という場面だった。が、我々はこういうこともあろうかとしっかりと、ヴェルダンディの時空調律陣を準備してあったので難なく突破。……でも内実は、このターンでたまたまヴェルダンディのスキルが回復してくれたので助かったが、あと1ターン遅ければとんでもないことになっておりました(苦笑)。

ベルゼブブを倒した我々は、いよいよ調子づいていた。残るはたったの3フロアーだ。どんな神が現れようとも、我らふたりの力で打ち倒してくれようぞ!!!

「これはラグナロクや!!! ギガントマキアや!!!!」

深夜の居間で鬨の声を上げ、俺は飼いネコに迷惑そうな視線を投げかけられた。

5階に現れたのは、暗黒覚醒ゼウスだった。しかしゼウスならばすでに、3階の覚醒ゼウス・ディオスに圧勝を遂げている。正直、まったく負ける気がしない。

「なんでもやってみろやヒゲ親父!!! どんなセコい手も吹っ飛ばして、瞬殺してやんぜ!!!」

頼もしい仲間との共闘が、俺をいつになく強気にさせていた。そんな我々に暗黒覚醒ゼウスは、先制でつぎのような一手を打ってきたではないか。

「ブラックディメンション」

ん?? と思って眺めていると、画面にその効果が……。

「999ターン、5コンボ以下の攻撃吸収」

「!!!!!!!!!!!!!!」と山本さん。

「かかか、角満殺し!!!!!!」と俺。

まさかここで、難攻不落の壁ともいえるスキルをぶちかましてきやがるとは……。

それでも、集中力が続いていた最初のほうは調子がよかった。お互い、劉備やらオシリスやらのスキルを使い、6コンボ、7コンボの攻撃を突き刺してゆく。しかし敵の耐久力もさるもので、なかなか撃破するにはいたらなかった。

そしてそのうち、おじさんたちの根気が明らかに目減りしてきた。とくに俺はヒデェもんで、せっかく半分くらいまで暗黒覚醒ゼウスの体力を削れたところで3コンボ、4コンボを作ってしまい、ギュギュギュギュギュンと回復させてしまう。そのたびに、

「ぎゃああああ!!!! またやっちまった!!! 山本さんスマセン!!!!><」

と声に出して謝るも、遠く大阪にいる山本さんには届かない。すると今度は、軽快にドロップを動かしまくっていた山本さんが、ピタリと2コンボで操作を止めた。

「ド、レ~……」

セミの小便ほどの攻撃により、暗黒覚醒ゼウスの体力がまた少し回復した。これを見て俺は「ナルホド」とつぶやく。

「ナルホド。俺のようなシロウトには窺い知れないが、このゲームを作った山本さんのこと。いまの2コンボにも、きっと深い意味があるのだろう。スゲェな。パズドラは奥が深い」

そこからしばらく、おじさんふたりと暗黒覚醒ゼウスの我慢比べが続いた。なにぶん、こっちはリーダーに覚醒フレイヤがいるため、ヘボいコンボでも回復ドロップを消しさえすればHPが全快してしまう。なので、

ヘボコンボ

HPギュイーーーーン!(増)

ゼウス攻撃!!!

HPギュイーーーーン!(減)

ヘボコンボ

HPギュイーーーーン!(増)

ゼウス攻撃!!!

HPギュイーーーーン!(減)

ヘボコンボ

というループが完成。

「倒したくても倒せない!!!」(山本)

「死にたくても死ねない!!!」(俺)

という、進退ここに極まれりな状況に陥って、けっきょく30分近く暗黒覚醒ゼウスと戯れることになってしまった。

そして最終的に、我々のスキルも、回復ドロップも尽きたところでジ・エンド。俺が暗黒覚醒ゼウスに屠られて、深夜の挑戦は終了となってしまった。

ダンジョンから戻ってすぐに、山本さんからSMSが飛んできた。

「お疲れ様でした!!!www もう、爆笑してしかたなかったです!!!www 6コンボ、キツいですね!!!www」

俺も腹を抱えて笑いながら、山本さんに返事をした。

「ぜんぜん攻撃できなくてすんません!!!www いやあおもしろかったwww」

そして、ひとつだけ気になっていたことを山本さんに質問する。

「そういえば暗黒覚醒ゼウスと戦っていたとき、山本さん、あえて2コンボを作りましたよね? あれはなんだったんですか? 整地ですかね??」

すると山本さん、ワクワクしながら回答を待つ俺に、思いも寄らない答えを返してきた。

「あれ、大塚さんのために余計なドロップを全部消そうと思って全力コンボしたんですけど、思いっきり2コンボで止まっちゃいました!!!!wwww スイマセン!!www」

期待した俺、いますぐ土星人に連れられてメタンの海に沈んでくれと思いながら、俺はシミジミと山本さんに言った。

「人間、追い詰められるとロクなことにならないっすね……w」

おしまいw

大塚角満Twitterアカウント→@otsuka_kadoman

大塚角満(おおつか・かどまん)…… 週刊ファミ通副編集長、ファミ通コンテンツ企画編集部編集長。編集業務のかたわら、執筆活動を精力的にこなしており、多数の連載記事を持つ。著書に、『モ ンスターハンター』シリーズのプレイ日記をまとめた『逆鱗日和』シリーズが9作、『ダークソウル』のプレイ日記をまとめた『折れてたまるか!』シリーズな ど。ファミ通Appでは、“熱血パズドラ部!”を始めとするスマホゲームの執筆活動も行っている。

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ジャンルRPG/パズル
メーカーガンホー・オンライン・エンターテイメント
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