【個人開発ゲームを斬る】奴と君とボクの奇妙な物語『君の目的はボクを殺すこと。』

2015-10-13 16:13 投稿

ボクの弱点は“キンタマウム”

image1_1▲個人的にはかわいいimage1_2▲“奴”とはいったい!?

今回ご紹介する『君の目的はボクを殺すこと。』(以下、君ボク)は、最近流行りの“意味深なストーリー”+“放置要素”のミックスゲームとなっております。


アプリを起動すると、かわいいような、そうでもないような、“白い魔人”が、何やら語り出します。

「“奴”という存在に洗脳されて、君はこのアプリをダウンロードしてしまった」

とのこと。

ということは、ファミ通App読者の皆さまは、“奴”に操られて、この連載記事を見てしまったということでしょうか。できれば毎週、操ってほしいものです。

image2_1▲“奴”は“ボク”を殺したいimage2_2▲キンタマウム!

さらに白い魔人は語り続けます。

「“奴”の目的は、ボクを殺すこと」
「そのために君は、アプリをダウンロードさせられた」
「そして、ボクの弱点は“キンタマウム”」

“キンタマウム”

小学生男子に言わせたら、10分ぐらい笑い転げてそうな名前のものを使えば、この白い魔人を倒せるようです。

なぜ、みずから弱点を言うのか?

そんなことはおかまいなしに、いざ討伐!

大量のキンタマウム

image3_1▲大量のキンタマウムを……image3_2▲ブチブチ潰せ!

画面上には大量のキンタマウムが。

これをブチブチとスワイプで潰していくと、そのときに発生するエネルギーか何かで、白い魔人を攻撃。キンタマウムは、時間経過でつぎつぎと補充されていくので、つぎつぎと破壊し、白い魔人へのダメージを蓄積していきましょう。

ブチブチとキンタマウムを潰していく作業は、ちょっと股間の辺りがムズムズしますが、かなり爽快です。

フィーバータイム!

image4_1▲フィーバータイム!image4_2▲ドンドン潰せ!

右下に用意されているボタンをポチっと押すと、フィーバースタート。

キンタマウムが、どんどん排出されます。

思わず見とれてしまうほど、ジャンジャンバリバリ状態ですが、もったいないのでドンドン潰しましょう。“フィーバーボタン”は、時間経過で何度でもポチることができます。

白い魔人の体力をゼロにすると

image5_1▲討伐!image5_2▲ドーーン!

白い魔人の体力をゼロにすると、見事討伐完了。とくに難しい作業はいりません。空いた時間にコツコツやれば、誰でも確実に倒すことができるのが、放置ゲームのよさ。

image6_1▲お約束の展開image6_2▲キンタマウムをパワーアップ!

もちろん、倒したところでエンディングを迎えるわけはなく、つぎなる刺客が登場。この白い魔人を何体か倒さないと、真のエンディングにはたどり着けないという、お約束の流れ。

白い魔人の体力がドンドン増えていくので、こちらもゲーム中に得たコインを使って、キンタマウムをパワーアップしましょう。

“キンタマウムをパワーアップ”

思春期を迎えた中学生男子には、たまらない響きじゃないでしょうか。ちょっと元気がなくなってきた、おじさんたちには、羨ましいかもしれません。

image7_1▲2体目“ノエル”image7_2▲3体目“ムルジカ”

しばらくはひたすら白い魔人を倒すだけなんで、ちょっと飽きそうな気もしますが、そこはちゃんと作りこまれております。

ステージごとに、白い魔人の動きや、背景なんかが変わってるんですよね。

倒すごとに展開する奇妙な関係

image8_1▲難しいこと言い出したimage8_2▲“奴”が憎い?

そして、いちばんの“ひきつけ要素”は、やはり倒すごとに展開される“奴”と君とボクの奇妙な関係ではないでしょうか?

倒すべき悪だと思っていたボクがじつは……??
“奴”の正体とは……??

これ以上は、うっかり口を滑らせてしまいそうなので、いつものようにこのアプリを開発されたプログラム担当“山田”さんと、デザイン担当の“北迫”さんにお話を聞いて、〆させていただきます。

Q1.『君ボク』を作ろうと思ったキッカケは?

【北迫】
LINEクリエイターズスタンプ『真顔で追いつめるスタンプ』を販売していたのですが、
このスタンプに登場する真顔で追いつめる猫のキャラクターを使えばおもしろいゲームが作れるんじゃないか?と思ったのがきっかけです。

※LINEスタンプリンク

【山田】
初めはそのスタンプのキャラをお借りして僕個人でゲームを作ったり、北迫さんは北迫さんで別のゲームを作ったりしていました。
しかし僕はデザインや仕様の面で、北迫さんは実装の面で制作が難航していたため、お互い力を合わせてひとつのゲームを作ることにした、という経緯があります。

Q2.LINEスタンプ、後で買っておきます! 開発期間は? 苦労した点は?

【北迫】
2ヵ月で作りました。
じつはふたりとも元ゲームプランナーで、プログラマやデザイナーが不在のチームでした。
山田くんがプログラム部分を、北迫がデザイン部分を探り探り作ったのが苦労した点です。
ほぼすべてが初体験な作業だったと思います。。。

【山田】
触り心地に直結する部分のプログラムには、いちばん力を注ぎました。
たとえばタップしたタマちゃんが飛んでいって魔人にダメージを与えるところとか、フィーバーモードが始まるときの演出部分とか……。
同じ部分を一日中ずっと調整していることもありました。

Q3.「ココを見てほしい!」というアピールポイントは?

【北迫】
“ストーリー/演出/気持ちよさ”はすごくこだわって作ったのでぜひ体験してほしいです。

【山田】
やはり“気持ちよさ”の部分です。
BGMや効果音のチョイスにもこだわっているので、ぜひ音を聞きながらプレイしてみてください!

Q4.記事では伝わらないですが、効果音・BGMのチョイスがいいんですよね! 開発者が教える攻略法というか、こういう裏設定があるとかあれば、言える範囲でお願いします!

【北迫】
詳しくは言えないですが、次回作は『君の目的はボクを殺すこと。』を別視点で描いたゲームになります。

【山田】
フィーバーモードの最中に魔人にとどめを刺すと、つぎの魔人が現れたときにフィーバーゲージがMAXの状態に戻っている、という裏ワザがあります。
フィーバーモードを2回連続で実行できるのでお得ですよ。狙ってみてください。

Q5.別視点というのは、やはりあっち側かな??? だいたいどれぐらいのプレイ時間を想定されていますか?

【北迫】
エンディングまでであれば1日~2日でクリアできちゃうと思います。

【山田】
でもエンディング後も含めると……?

Q6.いろんな秘密がチョイチョイ出てきちゃいました! ところで“白い魔人”って、なんとなく“暗殺されそうな先生”に似てる気がしますが!?

【北迫】
「気のせいだよ。ククク……」と魔神様がおっしゃっていました。

【山田】
魔人様がおっしゃるなら間違いないと思います。

Q7.山田さんがtwitterで「自信作!」とおっしゃってましたが、リリース後の手応えは? 何かおもしろい反応はありましたか?

【北迫】
ゲーム中に「絶対ダウンロードしないで! とレビューしてくれ」とプレイヤーにお願いをしているのですが、皆さんの大喜利力が高く、レビューコメントがすごくおもしろいことになっています。
毎日レビューコメントを見てニヤニヤしてます。

【山田】
リリース後に、知人の奥さまから突然連絡が来まして、「終盤の謎解きの答えを教えてほしい」と懇願されました。
人妻をも夢中にさせるアプリに仕上がったのかと感動しました。

Q8.あのレビュー誘導はうまい! 最後に何かひと言お願いします!

【北迫】
今後もプレイヤーの気持ちを揺さぶるゲームをいろんな手法を使って作ろうと思っています。
もし今作にハマってくれた方は、次回作も期待して待っててください!

【山田】
いままでは気が向いたときにアプリをリリースする程度でしたが、今後はこのチームで定期的にアプリを出していく予定です。
今作に興味を持ってくださった方は、次回作以降もプレイしてくださると嬉しいです!

◆“謎の魔人”のボツ絵を紹介

image9image10
image11image12

数ある放置ゲームの中では、一二を争う気持ちよさじゃないでしょうか。

“奴と君とボク”のなんとも不思議なストーリーを、ぜひ最後までお楽しみください!

■あぷまがどっとねっと
(あぷまが)

「すべてのアプリにチャンスを!」との思いから、藤田武男氏が個人開発者が開発したアプリを中心に紹介している情報サイト。ほかでは見つからない“お宝アプリ”が“あぷまが”なら見つかるかも! ちなみにイラストは、あぷまがのマスコットキャラ、アイロニー。


※あぷまがへのアクセスはこちらから

君の目的はボクを殺すこと。

メーカー
syako
配信日
配信中
価格
無料(課金アイテムあり)
対応機種
iPhone、iPod touch、iPad、iOS 6.0 以上、Android 2.3 以上

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