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『逆転裁判』×『鷹の爪』 まさかのコラボ『逆転吉田』はどうやって生まれた?

2015-08-02 13:00 投稿

吉田くん、法廷に立つ!

イルカアップスとDLEが共同開発した、法廷バトル風吉田くん育成シミュレーション『逆転吉田』が2015年7月16日から配信されている。

すでにお気づきの読者も多いと思うけど、これはカプコンの人気シリーズ『逆転裁判』と、劇場版にまでなっている人気アニメ『秘密結社 鷹の爪』のコラボ作だ。どうしてこの2タイトルがコラボしちゃったのか? その経緯を本作のキーマンであるお三方から直接語ってもらったぞ!

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インタビューを開廷します!

――まずは自己紹介と代表作をお教えください

梅田慎介(以下、梅田) イルカアップスの代表取締役とプロデューサーを務めています。大手さんからの受託アプリ開発をしていまして、最近ではカジュアルアプリの『おしり前マ ン~OSIRIUS~』というタイトルが代表作でしょうか。弊社の方向性としては、大きなパブリッシャーさんからの大規模受託案件を協業や受託でこなしながら、エッジの聞いたカジュアルアプリを出して行こうと考えております。

水戸崇雄(以下、水戸) DLEでプロデューサーをしています。最近ですと、映画『極道大戦争』のスピンオフで、でんでんさん主演の『極道酒場でんでん』という作品ですとか、カプコンさんとは『ロックマン』関連でのコラボなど、いろいろな企画をやっています。

江城元秀(以下、江城) カプコンでプロデューサーをしています。代表作は『逆転裁判5』および『逆転検事』シリーズですね。

 

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▲左から、梅田さん、水戸さん、江城さん

お互いの作品を愛するもの同士だった!

――『逆転裁判』と『鷹の爪』のコラボが実現した経緯をお教えください。

江城 じつは僕がもともと『鷹の 爪』シリーズが好きでして、劇場版を含めた作品は全部観ていたんです。なので、弊社の『モンスターハンター』シリーズと『鷹の爪』コラボしたときは、本当に悔しかったですね(笑)。そこで、いつか私も何らかの形でご一緒できないかと思っていたときに、先ほど水戸さんからもお話に出ていた『ロックマン クロスオーバー』と言うアプリとのコラボがあり、そのプロデューサーから紹介していただきました。

――『逆転裁判』とのコラボは難しくはなかったのでしょうか?

江城 今回の企画が動き出した最 初のころ、“育成型の法廷アプリ”ってどうなるんだろうと思っていました。カプコンとしては、「基本的に『鷹の爪』の世界観でやってください!」という話 だけをしていて、「『逆転裁判』のキャラクターが、『鷹の爪』の世界に登場したらどうなるんだろう?」と想像を膨らませていました(笑)。

梅田 じつは私も、『逆転裁判』シリーズは大好きで、ゲームボーイアドバンスの第1作目からプレイしていたんですが、江城さんが、『鷹の爪』のファンだということは知らなくて……。

――水戸さんからは聞かされていなかったんですね。

梅田 そうなんですよ。今回の企画が動き出した当初、水戸さんから両タイトルを合わせて何かをしたいとお話があって、『逆転吉田』ってタイトルと、吉田くんが「異議あり!」って言ってるシーンが真っ先に浮かんだんです。それを企画にまとめて提出するとき、初対面の江城さんがどんな方か分からず、「めっちゃ怖い人だったらどうしよう」ってドキドキしました(笑)。い ざ、会議室のドアを開けたらやはりちょっと怖そうな人がいるなーって思ったんですが、企画書を見てもらったら「いいね!」と言っていただきまして、安心し ました。

江城 この企画に「異議あり!」みたいな?(笑)

梅田 本当に緊張しましたよ。結果は「意義なし」だったので安心しました。そもそも、江城さんが『鷹の爪』のファンだと知っていれば、そこまで緊張しなかったんじゃないかと思いますが(笑)

まじめにナンセンスな世界

――現在の形にまとまるのは早かったのですか?

梅田 セレクトボタンという会社 が作った『生きろ!マンボウ』と言うアプリがありまして、そのAndroid版を弊社が手伝っていたんですね。そのゲームモジュールで違うものを作るこ とをセレクトボタンさんから了承していただき、『生きろ!マンボウ』にあった育成要素を、『逆転吉田』に活かそうとなったんです。

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――法廷パートにシナリオはどなたが?

水戸 シナリオを含めて、ネタや文字周りは『鷹の爪』の世界観でのことですので、DLEです。

江城 『逆転裁判』の世界観を持ち込むと、作品がおかしなことになってしまうんです。あくまでも今回のコンセプトは『鷹の爪』で、彼らが『逆転裁判』を使って遊んだらどんなことになるのか? “ふざけてないか?”と思われる方もいるかもしれませんが、まったくそんなことはないんです。まじめにナンセンスをやっているんです!(笑)

梅田氏が語るファンゆえの心配ごと

――本家と違って法廷パートがものすごくあっさりしてますよね(笑)

水戸 有罪、無罪が速攻で決まりますからね。

梅田 そもそも事件でもないっていう(笑)。

江城 法廷パートが長すぎるとテンポが悪いので、そこは『鷹の爪』の良さがなくならないように上手く制作して頂けたと思っています。

水戸 お金で解決できるのが『鷹の爪』らしいですよね。

――江城さんが先ほど『鷹の爪』の世界感がベースとおっしゃってましたが、『逆転裁判』ならではのテイストはどのくらい意識されたのでしょうか?

江城 僕からは何も言ってないです(笑)。梅田さんがシリーズのファンだってことは聞いていたので、弊社からはキャラクターグラフィックや音源などを全てお貸しして、自由にチョイスしてもらいましたね。しいて言えば、アドバイザーで登場するシリーズキャラクターのセリフ内容は、監修させて頂きました。

梅田 逆にそれがとてもプレッシャーになりました。「本当にこれらの素材を自由に使っていいの?」と。僕自身がシリーズのファンなので、何をしたら嫌がられるな、とか分かってしまうわけですよ。そんな心境のなかであの法廷パートは、胸熱な反面、ちょっと心配にもなりましたね(笑)。

――実際まったく、『逆転裁判』ではありませんからね(笑)

江城 これだけは分かってほしいのですが、『逆転裁判』ではないです!

水戸 法廷バトル風育成ゲームですからね。便利な言葉ですよね、“風”って(笑)

――7月9日に任天堂3DSで『大逆転裁判』が発売されましたが、そちらに合わせてリリースされたのでしょうか?

江城 コラボしている作品は『逆転裁判』シリーズの1~3で、今回の企画が動き出したのも去年の8月くらいです。タイミングが合えばいいな、くらいに考えていたんですが、丁度、『大逆転裁判』の発売直後の、夏休み前にリリースできて本当によかったです。

両タイトルを知ってもらうきっかけ作り

――開発中の印象深いエピソードは?

梅田 『鷹の爪』のノリで描く法廷バトルを、『逆転裁判』のファンが遊んだとき、クスっと笑っていただけることを意識して作りました。なかでも、衣装や背景、セリフの出るタイミングなどはこだわってます。

江城 演出は本当に研究していただいて、「ちゃんと『逆転裁判』してるじゃん!」と感じましたよ(笑)。

梅田 ありがとうございます!

江城 『鷹の爪』に出てくるキャラクターは個性派揃いで、『逆転裁判』の世界にいてもおかしくない。とってもマッチしているので小難しいことは考えずに、本作を遊んでもらえると思います。

水戸 そもそも、このゲームは考える要素がないですから(笑)。

――言い切りましたね!

水戸 指と文字が読めさえすれば遊べますので!

江城 究極のインタラクティブノベルって感じですね。

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――ほかに開発中に苦労された点は?

梅田 演出まわりですね。法廷パートは本家を何度もプレイして研究しました。

――今回の開発に合わせて再度プレイを?

梅田 開発ディレクターたちはやりました。手元にニンテンドー3DSを置いて、いつでも確認できる環境にしていました。

江城 音楽や効果音をベストなタイミングで使う確認は、こうして繰り返しプレイしていただき、こだわってくれた成果ですね!!

――そんな中で誕生した本作ですが、どんな方にプレイしてもらいたいですか?

江城 『逆転裁判』というタイトル名は漢字4文字で、なんだか固苦しい印象があるんですが、じつはコミカルな要素もかなり意識した作品なんです。しかし、遊んだことのない方には、それがなかなか伝わらない。そこを今回のアプリを通じて知ってもらい、「『逆転裁判』シリーズってじつは敷居が低い」ということを感じてもらえればうれしいです。シリーズはたくさんありますが、どの作品からでも楽しめますので!

梅田 開発としましては、両タイトルのファンに遊んでいただきたいし、それに答えられるようなアプリに仕上がっていると思います。『鷹の爪』ファンからすると、吉田くんが「異議あり!」って言うだけでも胸熱じゃないかなとこれをきっかけに『鷹の爪』、さらに『逆転裁判』を知っていただき……。

江城 最新作の『大逆転裁判』や、『逆転裁判』シリーズも遊んでもらえれば最高です!

モブキャラクターにまさかのエピソード

――証人や被告人はどんなコンセプトで?

水戸 『鷹の爪』は”吉田くん”や”総統”がメインですし、有名ですが、実はモブキャラ(エキストラのキャラクター)が強烈で、どれも作者のFROGMANの力作です。今回のゲームにも、『鷹の爪』本編に出てくる名前のない面々が証人や被告人として登場しています。実は春先、この人たちを集めて、LINEスタンプで“おやじペンタブルズ”なんてものも出したんですけど、これがさっぱり売れなかった (笑)。

※スタンプ購入はコチラから

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――LINEスタンプがあるんですか!?

水戸 よく、半径何メートルでウケるものが世の中でヒットする、なんて話がありますが、これは身の回りだけでしかウケなかった……。

――ゲーム中には、かなりの数のキャラクターが登場しますよね。

水戸 ふだんからモブキャラをかき集めていたんですが、なかなかそれを世に出すきっかけがありませんでした。それが今回の企画にいきあたって、これは出し放題だ!って(笑)。

――デッドストックを放出できたと

水戸 裏テーマはこのキャラたちを出すこと。そして、あわよくばLINEスタンプも売れたらっていう下心が(笑)。

梅田 はじめて聞きましたよ!(笑)。

江城 このモブキャラクターたちって、2パターンくらいでアニメーションをしてるんですが、ものすごくいい味を出してますよね。『鷹の爪』おなじみのキャラクターも登場しますが、モブキャラクターたちが見せる法廷でのリアクションにも注目してほしいですね。

水戸 開発からは名前を教えて欲しいって聞かれたんですがモブキャラなので、ついてないんです。

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――その後命名したんですか?

水戸 いえ、結局名前は付けずに見た目で呼ぶようにしています。勝手にうっかり付けてしまうと、今後使うときに制限されてしまうので。

江城 僕らの考えでは「名前を付けなきゃっ!」となりますが、名前なんていらないって発想が斬新だし、見るだけでそのキャラクターを認識できるのはいいですよね。

負けるシナリオ構成に苦労した!?

――プレイを進めるコツはありますか?

江城 証人をタップしてIQポイントを集める過程でアクシデントが発生しますよね。これは新たな証人を増やした瞬間は特に発生率が高くなります。アクシデントが発生すると、吉田君のレベルが1に戻ってしまうので、どのタイミングでIQポイントの高い証人をアンロックして、いかに効率よくIQポイントを貯めて法廷まで行くかが重要です!

梅田 江城さんにしっかり遊んでいただいているようで嬉しいです(笑)。

――シナリオは全部でいくつあるのですか?

水戸 20あります。

江城 欲を言えば100とか200ほしいですねぇ!

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ユーザーにみなさんにひと言お願いします

梅田 今回、水戸さんからお声をかけていただき、江城さんとこのようなプロジェクトに関われたことをチーム一同、嬉しく思っています。そんななかで、『逆転裁判』を1ファンとして遊んでいた愛情を、このバカバカしさのなかに詰め込んだつもりですので、ぜひ、遊んでください!

水戸 『鷹の爪』はNHKで放送したりで認知度が高くなってきましたが、その一話一話には、異様に濃いおじさん・おばさんキャラがいるってことを知ってもらいたい。そして、気に入ったらLINEスタンプや、ゲームの『逆転裁判』シリーズを買っていただく。そんないい循環が生まれたら最高ですね(笑)。

江城 僕の野望のひとつが叶いました!つぎは『鷹の爪』の映画にも出してもらいたいなーと思っています(笑)。今回の企画が実現できた、面白おかしい法廷劇を読み進める楽しさや、それを見るために、どうやって証人を集めていくかのゲーム性を楽しんで頂けたらと思います。『逆転吉田』をきっかけに、『鷹の爪』そして『逆転裁判』シリーズに興味を持って貰えたら嬉しいです。

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(ライター 深津庵)

毎日動画で『おしり前マン』を紹介しました!

逆転吉田

メーカー
イルカアップス/DLE
配信日
配信中
価格
無料(アプリ内課金あり)
対応機種
iOS 7.0 以降(iPhone 4S 以降を推奨)、Android 4.0 以降(一部非対応端末あり)

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