いまヴァナ・ディール世界が大きく動き出す! 『FFXI』でふたつのモバイル展開を発表

2015-03-19 21:17 投稿

10年以上愛され続けるMMORPGに新展開

2015年3月19日、都内の恵比寿ガーデンプレイスにて“ファイナルファンタジーXI(以下、『FFXI』)「ヴァナ・ディール プロジェクト」プレス発表会”が行われた。

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スクウェア・エニックス代表取締役社長の松田洋祐氏、『FFXI』プロデューサーの松井聡彦氏らが登壇し、14年目を迎えるオンラインゲーム『FFXI』に関するさまざまな新情報を発表。

発表会は『FFXI』の歴史をまとめたオリジナルムービーから幕を開けた。スタートから13年を数える『FFXI』だけに、その歴史はまさにひとつの世界の歴史と言っても過言ではない。

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本イベントでは『FFXI』に関する3つの大きな発表があると、進行を務める『FFXI』プロデューサーの松井聡彦氏より語られたあと、スクウェア・エニックス代表取締役社長の松田洋祐氏が登場。

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▲スクウェア・エニックス代表取締役社長、松田洋祐氏。

「今年で14年。ここまで続けてこられたのはプレーヤーの支援と熱意があったからです。本当にありがとうございます。『FFXI』はスクウェア・エニックス発足前のスクウェアでのプレイオンライン構想の重要な柱でしたが、当時は通信網もいまのように整備されておらず、この規模のMMORPGを創りだすのは大変でした。しかし、現在では歴代のFFシリーズの中でもトップクラスの利益を生むコンテンツとなりました。オンラインゲームの基礎を築いた『FFXI』の新たな未来をお伝えしたいと思います。今後とも皆さまのご支援をよろしくお願いします」(松田)

『FFXI』最終章の配信とコンシューマー版の終了

最初に発表されたのは『FFXI』の最新情報。14年にわたる本作についに最終章“ヴァナ・ディールの星唄”が追加される。このシナリオには、これまでの主要キャラクターが総登場する”究極のシナリオ”を目指しているとのこと。5、8、11月の3段階にわけて実装される予定となっており、壮大なエンディングが楽しめそうだ。

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なお、このシナリオ追加ののち、2016年3月を持って、コンシュマー版であるプレイステーション2、Xbox360版のサービスは終了となる。(※Windows版はサービスを継続)

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このシナリオ追加に付随するイベントとして、”ヴァナ・ディール☆大感謝祭”の実施も決定している。詳細は今後の発表となるが、ヴァナ・ディールを訪れたことのあるすべてのプレイヤーが楽しめるものになるとのこと。

スマホでヴァナ・ディール世界を駆け回る!

そして会場が大きくざわついたのが、この発表だ。なんと『FFXI』のヴァナ・ディールの世界を舞台としたスマホゲームが配信されるというのだ。

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ムービーの最後に表示されたタイトル名は、『ファイナルファンタジーグランドマスターズ』。ここで本作のプロデューサーである渕上貴史氏と開発を担当したクルーズ代表取締役社長の小渕宏二氏が登壇。クルーズの小渕氏の挨拶では「『ファイナルファンタジーXI』の世界観を共有したスマートフォンゲーム」という言葉が飛び出した。以降はクルーズ取締役の古瀬祥一氏、同ディレクターの加藤督樹氏を交えてゲーム紹介が行われた。

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▲クルーズ代表取締役社長の小渕宏二氏。
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▲向かって中央右がクルーズ取締役の古瀬祥一氏、中央左が同ディレクターの加藤督樹氏。

本作誕生のきっかけは、『FFXI』プロデューサー松井氏に渕上氏が「ヴァナ・ディールの世界を広げたい。モバイルでヴァナ・ディール世界を舞台とした作品を作りたい」と直接掛け合ったことだそう。

松井氏は「もともと私もスマホ向けのタイトルを作りたいと思っていたので、話を聞いてすごくワクワクしました。それと、渕上くんの目がギラギラと勝つ気満々だったので、いけるだろうと思いました」とコメント。

そして開発がスタートしたのだが、本作では通常とは違うステップで開発が進んだと古瀬氏は言う。

「最初にお話をいただいたときに、絶対にうちでやりたいと思ったんです。『FFXI』のプレイヤーは社内にたくさんいたので、その人間を集めていきなりモック(試作版)を作りました。やはり紙の企画書で伝えられることには限界があるやないですか」(古瀬)

「懐かしいですね(笑)。分厚い企画書とあのモックのデキが非常によかったんですよね」(渕上)

「企画書に混じって、開発者の『FFXI』の経歴書が入っていたのには驚きましたね(笑)。少し触ったようなレベルじゃなくて相当コアな人たちが携わってくれているので、非常に安心出来ました。だから少し(世界観を)壊してもいいよとは伝えました」(松井)

発表会ではゲームのおおまかな部分の説明にとどまったが、登壇者のコメントをピックアップする形で紹介していこう。

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「PCのオンラインゲームのように、複数のプレイヤーがチャットやエモーションでコミュニケーションを取りながらプレイすることができます」(古瀬)

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「ソロで遊ぶこともできますが、協力した倒すほうが効率がいいですよね。しかも、4人で倒しても報酬は4分割にならないので、協力プレイのメリットは非常に大きいです」(加藤)

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「最大4人での協力プレイが可能で、ジョブやアビリティも『FFXI』の世界を踏襲したものが登場する予定です」(渕上)

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「装備は頭と腕と、足と鎧の5ヵ所に装備することができます。武器も5つまで持てます」(渕上)

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「イラストは天野先生に描いていただいたんですが、よく見るとここには飛空艇が描かれています。少しネタバレになってしまいますが、飛空艇に乗って世界中を冒険するという物語になる予定ですので、こう言った形で描いてもらいました」(渕上)

じつに気になる本作だが、なんと2015年4月にβテストを実施予定だという。古瀬氏は「『FFXI』は10年以上続いている素晴らしいゲームですので、『グランドマスターズ』もそういうゲームになれるよう頑張って作っていますので、ぜひ期待して待っていてください」という力強くコメント。βテストの詳細などは後日発表とのことなので言葉通り期待して待ちたい。

『FFXI』がネイティブアプリ化!?

最後の発表は『ファイナルファンタジーXI』のネイティブアプリプロジェクトの始動についてのもの。こちらの開発はネクソンの子会社であるネクソンコリアが行う。

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※ネクソンが目指すモバイル版『ファイナルファンタジーXI』の姿とは?

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▲オリジナル版は10年以上前のタイトルということで、モバイル版は各部をブラッシュアップして遊びやすくしていくようだ。ダイナミックイベントとは、天候やワールドの状況や時刻によって突発的に起こるイベントのこと。『FFXI』にはない要素だ。

本作のコンセプトは従来のMMORPGではなく、松井氏曰くMMMRPGという聞きなれないもの。これは、Massively Multiplayer Mobile RPGの略とのこと。この新しいRPGを開発するためのパートナーとして選んだのがネクソンコリアというわけだ。

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▲写真向かって右が、ネクソンコリア代表取締役社長の朴智授氏。

なお、モバイル版の『FFXI』は現状の『FFXI』と共通のものではなく、モバイル版単独で遊べる新サービスとのこと。スタート次期は2016年度内のローンチを予定している。ローンチは日本、韓国を予定しており、以降ワールドワイドでの展開を予定している。

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▲ヴァナ・ディールプロジェクトのキーマンたちがズラリ。向かって右から2番目が、ネクソン代表取締役社長のオーウェン・マホニー氏。

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