今回の対決企画では、本日（2015年3月16日）時点で『ファンキル』が100万ダウンロードを突破したら、でんぱ組.incが出演したCMが放映され、逆に100万ダウンロードに満たない場合は、でんぱ組.inc版のCMがお蔵入りとなり、代わりに蛭子さんが出演したバージョンが放映されるといった内容になっていた。

結果発表当日となる2015年3月16日までのあいだも、Twitter上での告知キャンペーンや秋葉原の街中に『ファンキル』のポスターを貼るなど、でんぱ組.incは精力的にプロモーション活動を実施。

晴れの舞台となる本日の発表会がスタートすると、でんぱ組.incのメンバーはふたたび『ファンキル』のコスプレ衣装に袖を通して登場した。

さらにでんぱ組.incのメンバーがコスプレしている各キャラクターが持つ”武具”の小道具もメディア初披露となった。

▲でんぱ組.inc。（左から）成瀬瑛美、藤咲彩音、最上もが、古川未鈴、相沢梨紗、夢眠ねむ。

緊張の面持ちで結果発表を待つでんぱ組.incのメンバーだが、戦いの意気込みを聞かれると「朝から晩まで頑張って撮影したので、絶対に負けたくないです！」（最上）と強気の姿勢を見せた。

▲最上もが。

でんぱ組.incの登場後は、蛭子さんも登壇。CM同様、ロンギヌスのコスプレをして”ロンエビス”の姿となって舞台上に姿を現した。

▲蛭子能収さん

蛭子さんにも対決に関するコメントが求められると「撮影で1日中こんな格好させられたからできれば勝ちたい！　あと地上波で流れるとなれば、（指でお金のサインをしながら）これもね」（蛭子）と大人気ないコメントが。

やはりその奇抜なコスプレ衣装に目がいってしまうが、その点について蛭子さんは「カツラで髪の毛が引っ張られて痛いのよ。そもそもこういう格好は苦手なの。サラリーマンみたいな格好の方がしっくりくる」と、まさかのダメ出しで会場の笑いを誘った。

▲台本とは異なる（？）流れで、スタート直後から蛭子節を連発する蛭子さん。さすがのでんぱ組.incも蛭子さんの暴走っぷりに動揺を隠せずにいた。

リアルタイム投票では思わぬ結果も

今回の発表会がニコニコ生放送でも配信されていることを受けて、視聴者を対象としたリアルタイム投票も実施された。

これは先日Twitter上で実施された応援企画“どっちのCMが見たい？　Twitter投票キャンペーン”をリアルタイムで行おうといったもの。

Twitterのキャンペーン同様、CMの放送権を賭けた対決に直接関係はないが、ユーザーがどちらを支持しているかが明らかになった。

気になる結果は、でんぱ組.incファンが大勢見守っているであろう本放送内でのアンケートにもかかわらず、“でんぱ組.inc：71.3％、蛭子さん：28.7％”と蛭子さんが予想以上の大健闘。

この結果を受けて、”ピンキー”こと藤咲彩音は「蛭子さんを推している方が3割もいたことにびっくりしたし、すごく悔しい！　10割を目指したかった！」と悔しさを露にした。

▲藤咲彩音。

一方大健闘を果たした蛭子さんは、相変わらずのキョトン顔。どうやらそもそもこの対決の流れや生放送内でのアンケートを実施する意図を汲み取りきれていなかったようで、横にいた夢眠ねむが蛭子さんに段取りを紹介するシーンも見受けられた。

内容を概ね理解できた蛭子さんは、アンケートの結果を見つつも「勝つ自信はないですね。若くて熱気溢れる女の子には勝てないですよ」（蛭子）と控えめな様子。

すると対決相手であるはずのでんぱ組.incから「ファンの方から「蛭子さんに投票した」って謝られたこともありました」（夢眠）といった、蛭子さんをフォローするコメントがすかさず入った。

フォローをしつつも、夢眠ねむは「蛭子さんのインパクトは凄まじいですが、自分たちも秋葉原でポスター貼りをしたりとコツコツプロモーションをしたので、100万ダウンロードはいっているはずです！」と強気の姿勢も垣間見せた。

▲夢眠ねむ。

ついに対決の結果が発表！　勝者は……

緊張の面持ちで対決の結果発表を待つでんぱ組.incと蛭子さん。

MCの号令のもと、ついに『ファンキル』のダウンロード数が発表された。

上記の写真にもあるように、『ファンキル』は2015年3月16日付けで“108万9448ダウンロード”を突破。

そのため勝者である”でんぱ組.incバージョン”のCMが本日より放送され、蛭子さん版はweb限定で公開されることが決定した。

勝利の喜びを噛み締めるでんぱ組.incは、「めっちゃ嬉しい！　涙が出そう」（成瀬）、「100万ダウンロードいくか不安でしたが、ファンの方々のお力添えもあってこうして達成できました。本当に嬉しいです」（相沢）と喜びのコメントを残した。

▲成瀬瑛美。

▲相沢梨紗。

また結果発表を受けて、両者が出演した最新CMが本邦初公開となった。

“会心の一撃” 篇（でんぱ組.inc出演）

“絶体絶命”篇（でんぱ組.inc出演）

“ロンエビス”篇（蛭子能収さん出演）

でんぱ組.incと蛭子さんはそれぞれ完成版のCMを見るのが今回がはじめてのようで、「完成したCMをはじめてみたのですが、とてもかっこいいです。『ファンキル』の世界が忠実に再現されていて、『ファンキル』の魅力が詰まった内容になっていますね」と古川。

また撮影時にはちょっとしたトラブルもあったようで、「私が履いているヒールが、セットの床に穴を空けてしまったんです……」（古川）と撮影の裏話を明かした。

▲古川未鈴。

また、残念ながら勝負に負けてしまった蛭子さんは、完成版のCMを観て「やっぱり女性のCMの方がいいね……」とひと言。続けて「俺の顔はお笑い系でおじさんだからダメですね～。負けて当然でした」と謙遜気味だった。

続けてTwitter上での応援キャンペーンの結果も発表されたのだが、これがまさかの“でんぱ組.inc：59％、蛭子さん：41％”とかなり拮抗した結果に。

でんぱ組.incはメンバーそれぞれが自身のTwitter上でも告知をし続けていたことを明かし、「毎日自分のTwitterでもリツイートしてきたのに……」（藤咲）と悔しそうな様子。

それを聞いた蛭子さんは「え、自分でも告知してたの!?」と、蛭子さん自身はノンプロモーションだったことを暴露した。

結果的にでんぱ組.inc版のCMが放送されることになったが、でんぱ組.incのメンバーは蛭子さん版のCMにかなり好感を持っているようで、「41％もの人が支持してくれたんだから、蛭子さん版が放送されないと『ファンキル』を辞めちゃうかもしれないです！　それに蛭子さんの世代の方がゲームをはじめるきっかけにもなるかもしれないから、ぜひ蛭子さん版も放送してほしいです！」（相沢）、「完成度も高かったですし！」（夢眠）と蛭子さん版のCM放送を熱望する事態に。

すると古川は「きっと偉い人ならなんとかしてくれるかもしれない！」と、ステージ袖で待機していた『ファンキル』のプロデューサー・今泉潤氏をステージに呼び込み、でんぱ組.inc側が蛭子さん版のCM放送を交渉する展開となった。

▲今泉潤プロデューサー。

今泉氏は「蛭子さんがやりたいと言ってくださるなら、7人バージョンが実現する可能性はゼロではないです！」と前向きな姿勢を見せるも、蛭子さんは「負けたのは悔しいし、皆さんの言葉は嬉しいです。でも俺が見ていて、自分の出演しているときの顔がマズイので、何も申し上げることはできません」ときっぱり負けを認めてしまった。