1. サイトTOP>
  2. ミクシィ 森田社長が明かす『モンスト』ビジネス戦略 ~デザイン改善変遷と海外展開~

ミクシィ 森田社長が明かす『モンスト』ビジネス戦略 ~デザイン改善変遷と海外展開~

2015-02-25 20:13 投稿

スタンダードなモデルから徐々に改善させていったUI

2015年2月25日、都内にある六本木アカデミーヒルズで“Google for モバイル アプリ ~Googleと切り開くアプリ ビジネスの未来~”が行われた。Googleが主催するデベロッパー向けのこのイベント。『モンスターストライク』を配信するミクシィの森田仁基代表取締役社長が、“先進アプリ企業が語る品質重視のビジネス戦略と海外展開”と題したセッションに登壇した。

IMG_2586
▲セッションに登壇した、ミクシィの森田氏(写真右)。
IMG_2589
▲森田氏とともにセッションに登壇した、メルカリ取締役の小泉文明氏(写真右)。同社はフリマアプリ『メルカリ』を手掛けている。

「10年ほど国内でSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)を手掛けて参りまして、ここ数年でスマホに参入して『モンスト』を国内、海外で展開しております」と、まずはミクシィのビジネス内容に触れた森田氏。トークテーマのひとつ“品質重視のビジネス戦略”について、「(配信開始から)1年以上経ったアプリなので」と前置きしつつ、『モンスト』のホーム画面UI(ユーザーインターフェース)などのスライドとともに過去の改善内容について解説した。

IMG_2593
▲配信当初のホーム画面UIがいちばん左。そしていちばん右が最新のホーム画面UI。

ホーム画面UIを変更してきた意図について聞かれた森田氏。『モンスト』を作る際に、日本でなじみのあるスマホRPGのUIを参考にしたそうだが、その中に「『モンスト』ならではの要素も必要」(森田)と考えたという。その結果、ホーム画面上のキャラクターのパラメーターは数値だけを表示するのではなく、ゲージも表示して視覚的にわかりやすくしたり、キャラクターをスワイプするとデッキに入れている3体がクルクル回る仕組みなどがUIとして組み込まれた。

IMG_2595
IMG_2597
▲ほかにも、「初心者が入ったときに何をやればいいか、わかりやすくしたほうがいい」(森田)という理由で、当初“クエスト”の右に配置されていた“ミッション”(ゲーム内の課題)のアイコンの位置を移動させたり、“オーブ購入”のアイコンをホーム画面トップから消したり、とさまざまな点で改善が施されている。

ホーム画面UI以外の改善点として挙げられたのは、『モンスト』のキャラクターデザイン。改善前、改善後の恐竜王レチリードのイラストを比較しながら、「『モンスト』のキャラクターは、少年マンガのようなデザインを意図的に出していましたが、ユーザー数も増えてさまざまな層がプレイするということもあって、少しずつ変えていきました」と森田氏は説明した。

IMG_2598
▲当初、『モンスト』開発チームにデザイン部隊というものがない中でキャラクターをデザインしていたそうだが、現在はキャラクター数も増えているため、デザイナーもかなり多いとか。
IMG_2601
▲ホーム画面UIやキャラクターデザインのほかにも、画像素材・テクスチャの最適化、パフォーマンスのチューニングなど、定期的に実施するアップデートを重ねながら細かい点を改善してきた『モンスト』。それら改善点の中で、「スマホアプリにとって、アプリが落ちるのは避けたい」と森田氏が早い段階から改善に向けて対応したというのが“セーフモード”だそうだ。

『モンスト』の海外展開

本セッションのもうひとつのテーマである“海外展開”。『モンスト』は国内のみならず、アメリカ、韓国、台湾でも配信されている。そもそもなぜ海外展開をしようと考えたのか?

「ゲームを作っている中で、『モンスト』の“おもしろさ”の部分を変えなくても、海外でも受け入れられると感じていたので、早い段階から海外を意識していました」(森田)

その上でビジネス戦略として、「『モンスト』のようにフェイス トゥ フェイスでゲームを楽しむ文化は日本では下地があるけど、海外はどちらかというとオンラインによる通信プレイが多い。だから『モンスト』の、いわゆる“みんなで遊ぶゲーム”という文化をまずは地道に根付かせて、基盤ができたら一気にプロモーションをかける」(森田)ことで、海外でもうまく展開ができているようだ。

IMG_2608

また、海外展開する国に合せた改善については、“その国によってはさまざまな理由で出せないキャラクターもいる”としながらも、「UIなど基本的なところは国内とほぼいっしょ。ただし、翻訳するときの言葉のニュアンスなどは考えています」とは森田氏。ちなみに台湾版の『モンスト』も国内で開発しているそうだ。

今回のセッションには多くのデベロッパーが参加しているということで、森田氏から以下のようなメッセージが贈られた。

「『モンスト』の配信が始まってすぐのときに“イケる”と思ってCMを打ちました。当時の売上から考えると、その何十倍のお金がかかりましたけど、結果としてうまく行きました。スマホアプリは早さが大事なので、機会損失を避けるためには早い意思決定が大事だと思います。迷っているなら行ったほうがいいと思います。また、今回は品質重視というテーマでしたが、ひとつひとつ細部までこだわってモノ作りをするのは日本のいいところ。いま、すべてがデータで表わされてしまう時代ですが、ゲームを遊んでいて人が“気持ち良い”と思える感覚は数字で表せないので、そこは自分たちの感性を信じてほしいです。ミクシィは、つい最近まで苦しい状況が続いていましたが、その中でつねに大事にしていたことは“人と人のコミュニケーション”。その強い思いをゲームに置き換えたのが『モンスト』でした。自分たちが成し遂げたい思い、世の中に提供したい価値観があるのなら、周囲に何を言われても強い意志を持ってやることが大事だと思いますので、迷うことがあっても自分たちを曲げずにやり遂げてください」(森田)

モンスターストライク

対応機種iOS/Android
価格無料(アプリ内課金あり)
このゲームの詳細を見る
ジャンルアクション
メーカーミクシィ
公式サイトhttps://www.monster-strike.com/
配信日配信中
コピーライト

ピックアップ 一覧を見る

最新記事

この記事と同じカテゴリの最新記事一覧